クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:アーカイヴ

 毎年恒例、11月一杯かけてグレイトフル・デッドの未発表のライヴ音源を毎日1トラックずつ公式サイト Dead.net で MP3 ファイルでリリースする《30 Days Of Dead》が今年も無事終りました。今年で15年目。なお、この30本は来年も《30 Days Of Dead》があれば、それが始まる前日の10月31日までダウンロード、またはウエブ・サイト上でストリーミングで聴くことができます。できるはずです。



 2025 年は
1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
から
1994-10-15, Madison Square Garden, New York, NY
までのショウから選ばれています。

 合計8時間43分25秒。昨年、一昨年に続く歴代3位。

 一昨年以来、1本のショウから複数曲を選ぶ形が増えました。かつては途切れなしに続くものにほぼ限られていたんですが、間が切れているものも選ぶようになりました。今年は単一の曲が9回。

 登場したショウの年別本数。
66 0
67 0
68 0
69 1
70 2
71 2
72 2
73 2
74 0
76 0
77 2
78 0
79 2
80 1
81 3
82 0
83 0
84 2
85 1
86 0
87 0
88 1
89 4
90 1
91 2
92 1
93 0
94 1
95 0

 これも一昨年あたりから80年代のショウが増えています。一昨年は11本、昨年は9本、今年は13本。1989年の4本が突出してます。60年代がほとんど無いし、70年代も減っています。使える音源がなくなってきているのでしょう。

 最短のトラック
Jack-A-Roe, 1989-12-30, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA; 04:25

 最長のトラック
2日目、He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue, 1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX 51:16

 ですが、これは昨年最終日に既に出ているので、今回に限れば、
20日目、Dark Star> Eyes Of The World> Stella Blue, 1973-06-30, Universal Amphitheatre, Universal City, CA; 44:06

 従来登場した曲とダブったのは5回。
5日目、Terrapin Station> Lost Sailor> Saint Of Circumstance> Jam 1979-12-11, Soldier's And Sailors Memorial Hall, Kansas City, KS
の後半〈Saint Of Circumstance> Jam〉が2023年に、

8日目、Bird Song 1981-02-26, Uptown Theatre, Chicago, IL は2016年に、

9日目、Truckin’> New Speedway Boogie, 1991-03-17, Capital Centre, Landover, MD は2017年に、

11日目の上記、He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue,1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX が昨年に、

17日目、China Cat Sunflower> Doin' That Rag, 1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CAが2018年に、各々《30 Days Of Dead》に登場しています。

 今回初めて録音が《30 Days Of Dead》に登場したショウは以下の12本。これらは《30 Days Of Dead》のみならず、何らかの形の公式リリースとしても初めてです。
1970-02-06, Fillmore West, San Francisco, CA
1971-10-23, Easttown Theatre, Detroit, MI
1973-06-30, Universal Amphitheatre, Universal City, CA
1977-04-23, Springfield Civic Center Arena, Springfield, MA
1979-11-25, Pauley Pavilion, University of California, Los Angeles, CA
1984-10-05, Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
1985-11-07, Community War Memorial Auditorium, Rochester, NY
1988-09-05, Capital Centre, Landover, MD
1989-02-07, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA
1989-08-05, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA
1989-12-30, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
1990-02-27, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA

 登場した楽曲は、Drums、Jam も含めて延58曲。〈Weather Report Suite〉を3曲と数えれば60曲。うち2回以上登場は以下の4曲。昨年は延72曲で、2回以上登場が17曲でしたから、様変わりです。

He's Gone
Stella Blue
The Other One
Truckin’
Weather Report Suite を3曲と数えれば Let it grow も2回登場。

 うち
He's Gone
The Other One
 は3回登場。That's It For The Other One を個々に数えれば The Other One は4回です。

 重複を除いたレパートリィは50曲。このうち〈Keep Your Day Job〉と〈When Push Comes To Shove〉は《30 Days Of Dead》初登場です。以前は常連だった〈Playing In The Band〉は今回登場せず。

Alligator
Althea
Bird Song
Black Peter
Black-Throated Wind
Candyman
Casey Jones
Cassidy
China Cat Sunflower
Cumberland Blues
Dark Star
Deal
Dire Wolf
Doin' That Rag
Eye of the world
Eyes Of The World
Feel Like A Stranger
Foolish Heart
Franklin's Tower
He's Gone
Help On The Way
Jack Straw
Jack-A-Roe
Just A little Light
Keep Your Day Job (new)
Lazy Lightning
Let It Grow
Lost Sailor
Mason's Children
Might As Well
New Minglewood Blues
New Speedway Boogie
Picasso Moon
Ramble On Rose
Row Jimmy
Saint Of Circumstance
Slipknot!
Stagger Lee
Stella Blue
Supplication
Tennessee Jed
Terrapin Station
That's It For The Other One
The Music Never Stopped
The Other One
Throwing Stones
Truckin’
Victim Or The Crime
Weather Report Suite
When Push Comes To Shove (new)

 各々の日のショウについて簡単に。今年はなぜか忙しくて、じっくり聴いている閑がありませんでした。

01. Feel Like A Stranger> Might As Well; 1984-10-05, Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
 初登場のショウ。秋のツアーの初日で、ここから10-20までの11本。南部、東部を回ります。

 この2曲は第一部のクローザー、というのは最後にウィアが休憩するぜと言っているのでもわかります。


02. Jack-A-Roe; 1989-12-30, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
 続けて初登場のショウ。27日から大晦日にかけての年末恒例の連続公演の3本目。前日の29日は休み。

 曲は第一部の5曲目。


03. Tennessee Jed; 1971-10-23, Easttown Theatre, Detroit, MI
 3日連続で初登場のショウ。10-19に始まる秋のツアーの一環で、この前はシカゴで2日間やり、休み無しでここで2日間やって、ツアーそのものは月末31日まで続きます。なお、このショウは23日目でも登場します。《30 Days Of Dead》の同じ年に同じショウが2回登場したのはこれが2度目。2022年に1991-03-24が二度登場しました。また2016年に1974-02-22、23と連続したことがあります。

 こちらは第二部3曲目。この頃はまだ第二部に Drums> Space のパートがありません。またこのショウの第二部は曲がつながっていません。


04. Candyman; 1980-04-01, Capitol Theatre, Passaic, NJ
 このショウは《30 Days Of Dead》2度目の登場。前回は2020年、第一部6曲目の〈Friend Of The Devil〉でした。この曲は第一部3曲目です。

 この年は01-13にオークランドでショウをした後はまた休んで、03-30からこの日までの三連荘が本格的な始動です。この後5日に Saturday Night Live に2度目に出演しています。


05. Terrapin Station> Lost Sailor> Saint Of Circumstance> Jam; 1979-12-11, Soldier's And Sailors Memorial Hall, Kansas City, KS
 今年最初の大物、30分超。前述のようにこのメドレーの後半は2023年の《30 Days Of Dead》に登場していますが、今回はその前からの区切り。Terrapin Station は第二部4曲目で、ここからラストまで切れ目なくつながってます。

 このショウは10-24から始まる長いツアーの千秋楽。


06. Victim Or The Crime; 1990-02-27, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
 今年4本目の初登場のショウ。この年始動の三連荘の最終日。この後03-14から、あの黄金の春のツアーに出ます。そのためのウォーミング・アップ。曲は第一部4曲目。

07. Alligator> Drums> The Other One> Mason's Children; 1970-02-28, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
 これも25分を超える大物。このショウは2022年から毎年登場していて、全体の半分以上が公開されました。

 ショウは2時間弱の一本勝負で、今回登場したのは昨年登場の〈Casey Jones〉に続く14曲目から。この後もラストまでひとつながりです。

 このショウはここでの三連荘の中日。02-23にこの年最初のツアーから戻っています。この後はサンタ・モニカ、アリゾナ、ニューヨーク、フロリダ、オハイオと飛びまわります。


08. Bird Song; 1981-02-26, Uptown Theatre, Chicago, IL
 2016年に登場済み。第一部4曲目。見事な演奏なので2度登場も無理はなし。9年前というのはまた別世界でもあります。ただ、ガルシアは喉を痛めているようで、声が出しにくそうです。

 このショウはこれまでに2011、2015、2016年の《30 Days Of Dead》に登場しています。この年最初のショウで、ここでの三連荘の初日。03-14まで東部を回った後、ロンドンに飛びます。


09. Truckin’> New Speedway Boogie; 1991-03-17, Capital Centre, Landover, MD
 2017年に登場済み。第二部5、6曲目。このショウはこれまでに2017、2018、2020年に登場。

 春のツアーの初日。ブルース・ホーンスビィ参加。セント・パトリック・ディでもあり、デッドはセント・パトリック・ディ記念のショウをしていますが、この時はポスターには特に謳われていません。ツアーは04-09まで続きます。


10. He’s gone; 1981-03-24, Rainbow Theatre, London, England
 8日目のシカゴのショウの後に飛んだロンドンでの4本連続の最終日。2013年に第二部オープナーの〈Shakedown Street〉が登場しています。曲は第二部4曲目。この第二部はオープナーを除いて全部つながっています。

11. He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue; 1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX
 《30 Days Of Dead》史上最長のトラックで、昨年の最終日11-30に登場しました。このショウの初登場でした。2年連続で出したのは何らかの意図がありそうですが、なにせデッドのことですから、あまり深い意味を勘繰るのは時間の無駄でしょう。まあ、何度聴いてもいいものではあります。

 ショウは11-13からの秋のツアーの第2レグの1本。


12. Stagger Lee; Black-Throated Wind; 1994-10-15, Madison Square Garden, New York, NY
 最後のマジソン・スクエア・ガーデン連続公演、6本連続の3本目。09-24から始まる秋のツアーの仕上げです。曲は第一部3、4曲目。後者でウィアはこの時期の慣例でアコースティック・ギターを弾いています。

 このショウからはオープナーの〈Shakedown Street〉が2018年の《30 Days Of Dead》に登場しています。


13. Jack Straw> Keep Your Day Job; 1984-10-15, Hartford Civic Center, Hartford, CT
 前日のちょうど10年前のショウ。10-05から11-03の秋のツアーの一環。このヴェニュー2日連続の2日目。このショウからは2018、2021、2022年と《30 Days Of Dead》に登場。今回は第一部クローザー。

14. Deal; 1985-11-07, Community War Memorial Auditorium, Rochester, NY
 初登場のショウ。10-25から11-11までの秋のツアーの一環。このヴェニュー2日連続の初日。曲は第一部クローザー。

15. Weather Report Suite; 1973-11-25, Feyline Field, Tempe, AZ
 2013年以来、2度目の登場のショウ。10-19に始まる秋のツアー第2レグの千秋楽。第2部3曲目から。この組曲全体が演奏されるのは1974年10月の大休止までで、復帰後はパート3の〈Let it grow〉が独立して演奏されます。

16. Help On The Way> Slipknot!> Franklin's Tower; 1992-03-21, Canada, Copps Coliseum, Hamilton, Ontario
 デッド最後の国外遠征となったカナダでの2日連続、このヴェニューでのショウの2日目。つまりデッドが最後に国外で演奏したショウ。2017、2019、2021に続いて4度目の登場。曲はもちろんオープナー。

17. China Cat Sunflower> Doin' That Rag; 1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
 2018年に登場済み。オープナーの2曲。ショウはこのヴェニュー3日連続の最終日。

18. When Push Comes To Shove, The Music Never Stopped; 1988-09-05, Capital Centre, Landover, MD
 初登場のショウ。09-02にこのヴェニューでの4本連続で秋のツアーがスタートする3本目。曲は第一部クローザー。

19. Dire Wolf, Cassidy, Althea; 1981-03-02, Cleveland Music Hall, Cleveland, OH
 この年は02-26からのシカゴでの三連荘で始動、次がこのクリーヴランドでの2日連続。その初日。このショウからは昨年、第二部の〈Space〉からの3曲が登場。今年は第一部の3〜5曲目。

20. Dark Star> Eyes Of The World> Stella Blue, 1973-06-30, Universal Amphitheatre, Universal City, CA; 44:06
 初登場のショウ。06-09から07-01までの夏のツアー第一レグの一環。このヴェニュー3日連続の中日。曲は第二部後半から。

21. Row Jimmy, Let It Grow, 1989-08-05, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA; 23:51
 初登場のショウ。07-19で夏のツアーを打上げた後、8月はこのヴェニューとグリーク・シアターで三連荘をします。これはその1番めの三連荘の中日。曲は第一部クローザー。

22. Eye of the world, 1991-05-05, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA; 14:27
 前日と同じヴェニューの2年後。前年夏に急死したブレント・ミドランドに代わってヴィンス・ウェルニクが鍵盤とコーラス担当。

 このショウからは《30 Days Of Dead》最初の年2010年にオープナーの組曲が登場しています。


23. Casey Jones, 1971-10-23, Easttown Theatre, Detroit, MI; 06:17
 3日目の〈Tennessee Jed〉に続き、今回2度目に登場のショウ。これは第二部オープナー。

24. Picasso Moon, Just A little Light, 1989-10-20, The Spectrum, Philadelphia, PA; 15:43
 09-29から10-26の秋のツアーの一環。このヴェニュー3日連続の最終日。2004年のボックス・セット《Beyond Description》の CD12のボーナス・トラックとして第一部クローザーの〈California Earthquake (Whole Lotta Shakin' Goin' On)〉がリリースされ、昨年の《30 Days Of Dead》で第一部3曲目の〈Candyman〉が登場。今回はそれに続く2曲。

25. Lazy Lightning> Supplication, 1977-05-18, Fox Theatre, Atlanta, GA; 10:34
 黄金の春のツアーの一環。このヴェニュー2日連続の初日。このショウは2013年、2014年、2020年の《30 Days Of Dead》に登場している。今回は2014年に登場した〈It Must Have Been The Roses〉に続く、組曲で第一部の8、9曲目。

26. Throwing Stones> Foolish Heart, 1989-02-07, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA 1st
 初登場のショウ。この年始動の三連荘の3日目。第二部終盤。この後はクローザーの〈Good lovin'〉。

27. New Minglewood Blues; Ramble On Rose, 1977-04-23, Springfield Civic Center Arena, Springfield, MA 1st
 これも初登場。25日目同様、黄金の春のツアーの一環。曲は第一部4、5曲目。

28. That's It For The Other One> Black Peter, 1970-02-06, Fillmore West, San Francisco, CA 1st
 初登場のショウが続く。このヴェニュー3日連続の中日。曲はクローザー前の2曲。

29. Cumberland Blues, 1972-07-16, Dillon Stadium, Hartford, CT
 夏のツアー第2レグの初日。このショウは2021年の《30 Days Of Dead》に登場。今回はその時の次の次の曲で、第一部12曲目。第一部は後まだ4曲やります。

30. He's Gone> The Other One, 1979-11-25, Pauley Pavilion, University of California, Los Angeles, CA,
 最後も初登場のショウ。サンディエゴ2本とロサンゼルスの3日間の最終日。曲は第二部中盤。この後〈Drums〉に続きます。。

 演奏はどれもすばらしいですが、一部録音が飛んでいたり、音がひずんでいたりして、CD としてのリリースは無理と思えるものがいくつかあります。(ゆ)

 毎年恒例、11月一杯かけて公式サイトがグレイトフル・デッドの未発表のライヴ音源を毎日1トラックずつ無料でリリースする《30 Days Of Dead》が今年も無事終りました。今年で12年。来年はあるか、と毎年思いますが、続いてますね。なお、この30本は来年1月末くらいまではダウンロードできます。




 2022 年は

1966-02-06, Northridge Unitarian Church, Los Angeles, CA

から

1994-10-19, Madison Square Garden, New York, NY

までのショウから選ばれています。
 

 合計7時間3646秒は昨年の7時間4408秒に次いで歴代2位。7時間を超えたのは2回目。
 

 昨年以来、1本のショウから複数曲を選ぶ形が増えました。かつては途切れなしに続くものにほぼ限られていたんですが、間が切れているものも選ぶようになりました。今年は03182224252628日がそれです。


 17日、1966-02-06, Northridge Unitarian Church, Los Angeles, CA はこれまでの《30 Days Of Dead》の中で最も早い時期のショウ。Northridge Acid Test として知られるこのショウは日付と場所がわかっているデッドの録音として最も古いものです。


 登場したショウの年別本数。

66 1

67 0

68 0

69 1

70 2

71 1

72 1

73 1

74 1

76 1

77 1

78 2

79 3

80 1

81 1

82 0

83 1

84 1

85 0

86 0

87 1

88 0

89 2

90 0

91 2

92 1

93 2

94 2

95 0



 最短のトラック

17 Mindbender (Confusion's Prince), 1966-02-06, Northridge Unitarian Church, Los Angeles, CA, 2:37


 最長のトラック

07 The Other One> He's Gone> The Other One, 1972-10-24, Performing Arts Center, Milwaukee, WI, 36:50


 従来のものとダブったのは5曲。

初日 Passenger; 1979-05-07, Allan Kirby Field House, Lafayette College, Easton, PA 2013年、

06日目 Feel Like A Stranger> Bertha; 1994-10-19, Madison Square Garden, New York, NY 〈Feel Like A Stranger〉が昨年、

09日目 Playing In The Band> Crazy Fingers; 1989-12-27, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA 2018年、

14日目 China Cat Sunflower> I Know You Rider; 1991-03-24, Knickerbocker Arena, Albany, NY 2017

の各々《30 Days Of Dead》ですでに出ています。

15日目 Help On The Way> Slipknot!> Franklin's Tower; 1994-10-01, Boston Garden, Boston, MA は《30 Trips Around The Sun》でリリース済み。


 今回初めて録音が《30 Days Of Dead》でリリースされたショウは以下の13本。

1966-02-06, Northridge Unitarian Church, Los Angeles, CA

1969-10-25, Winterland Arena, San Francisco, CA

1970-02-27, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA

1972-10-24, Performing Arts Center, Milwaukee, WI

1979-12-01, Stanley Theatre, Pittsburgh, PA

1979-12-07, Indiana Convention Center, Indianapolis, IN

1980-05-31, Metropolitan Sports Center, Bloomington, MN

1984-04-16, Community War Memorial Auditorium, Rochester, NY

1987-09-15, Madison Square Garden, New York, NY

1989-02-06, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA

1992-06-12, Knickerbocker Arena, Albany, NY

1993-03-10, Rosemont Horizon Arena, Rosemont, IL

1993-03-11, Rosemont Horizon Arena, Rosemont, IL


 今回ちょと面白いのは161718日のショウの日付を12-0602-0602-06と並べたこと。選んでみたら揃ったので並べてみたんでしょうか。


 さらに16日目のヴェニューは Rosemont Horizon Arena, Rosemont, IL で、同じヴェニューの199303月の30日、31日からも選んでいます。ある程度意図的ではないかと勘繰ります。この会場ではこの1981年に初めて演奏し、198819891993、そして19940318日まで計13回演奏しています。88年以後はいずれも三連荘。1980年にシカゴ・オヘア空港近くにオープンした多目的アリーナで、定員はコンサートで18,500。現在は Allstate Arena の名称。


 もう一つ、14日と21日は同じ1991-03-24, Knickerbocker Arena, Albany, NY からのセレクションで、同じショウから二度選んだのは初めて。


 とどめに〈Black Peter〉が26日と最終30日にありますが、どちらも同じFamily Dog at the Great Highway, San Francisco, CA がヴェニューで、しかも前者1970-02-28、後者がその翌日03-01のショウ。同じ曲が2日連続のショウからリリースされたのも《30 Days of Dead》史上初。この違いを聴くのもデッドを聴く愉しみのひとつです。


 登場した楽曲は延54曲。うち2回登場は以下の10曲。

Althea

Bertha

Black Peter

China Cat Sunflower

I Know You Rider

Feel Like a Stranger

He's Gone

Playing In The Band

Tennessee Jed

The Other One


 重複を除いたレパートリィは44曲。

Althea

Bertha

Bird Song

Black Peter

Black-Throated Wind

Brown-Eyed Women

Candyman

Cassidy

China Cat Sunflower

Crazy Fingers

Dark Star

Dire Wolf

Dupree's Diamond Blues

Eyes Of The World

Feel Like A Stranger

Franklin's Tower

He's Gone

Hell In A Bucket

Help On The Way

I Know You Rider

I Need A Miracle

Jack Straw

Lazy Lightning

Little Sadie

Looks Like Rain

Might As Well

Mindbender (Confusion's Prince)

My Brother Esau

New Speedway Boogie

Passenger

Playing In The Band

Samson and Delilah

Scarlet Begonias

Slipknot!

Stagger Lee

Sugar Magnolia

Sugaree

Supplication

Tennessee Jed

That's It For The Other One

The Music Never Stopped

The Other One

To Lay Me Down

Truckin’


 今回新たに《30 Days Of Dead》でリリースされた曲は無し。12年もやっていれば、一度でも登場した曲は122曲になり、これといった曲は出てしまっています。


 さて、では、一つずつ、じっくりと、いただきまーす。(ゆ)


0110日・月祝

 Titta の良いのは反応が速く、ドラムスやギターの立上りの音がシャープで際立つのが快感なのだ、と気がつく。このキレの良さと人間の声の艷、艷気が両立している。こういう音をもっと聴きたい。ヘッドフォンでこういう音のものはあるか。



##本日のグレイトフル・デッド

 0110日には19707879年の3本のショウをしている。公式リリースは1本。


1. 1970 Golden Hall, San Diego Community Concourse, San Diego, CA

 これだけ、独立したショウ。1時間半の一本勝負。指定席3.504.004.50ドル。開演8時半。サヴォイ・ブラウンと AUM が共演。

 9曲目〈Black Peter〉が《The Golden Road》で、8曲目〈Mason's Children〉が2010年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。

 後者は所有せず。前者はガルシアの歌が聴かせる。およそロックらしくない、ブルーズではないスローなこういう曲を、歌だけで聴かせる芸当をデッドはできる。〈Black Peter〉は19691204日、フィルモア・ウェストで初演。トータル347回の演奏は、回数順で27位。スタジオ盤は《Workingman' Dead》。一見陰々滅々の歌だが、ガルシアが歌うと希望の歌になる。ガルシアはこの歌、あるいは〈Wharf Rat〉のような歌を希望の歌として歌う。〈Loser〉はまた別で、あそこに救いは無い。それが良いのだ。救いの無いところから生まれるペーソスが胸に沁みる。ピーターも、オーガスト・ウェストも、〈負け犬〉の語り手も、いずれもあたしらの分身だ。ピーターやオーガスト・ウェストには再起してほしい。だが、負け犬は、こいつはとことん負け続けるとわかる。"I've got no chance to lose this time." とつぶやく男を見て、ああ、次も負けるなと思うと嬉しくなる。なぜだろう。

 〈Wharf Rat〉は397回で19位。スタジオ盤収録無し。〈Loser〉は351回で25位。スタジオ盤はガルシアの1971年ソロ・ファースト。

 サヴォイ・ブラウンはロンドンのブルーズ・ロック・トリオでアメリカで成功する。が、1967年のファースト《Shake Down》はアメリカではリリースされず、1969年に相次いで出した2枚《Blue Matter》と《A Step Further》で認められた。わが国ではフリートウッド・マック、チッキン・シャックとともに英国三大ブルーズ・バンドと呼ばれた。チッキン・シャックは短命、フリートウッド・マックは路線転換したが、サヴォイ・ブラウンは現在までブルーズ・バンドとして活動している。

 Aum 1968年にサンフランシスコで「発見」されたブルーズ・ロック・トリオで、写真家の Jim Marshall がそのライヴを見て、ビル・グレアムに紹介し、フィルモア・ウェストの Sounds of the City オーディションで聴衆をノックアウトした。2枚のアルバムがある。セカンドの《Bluesvibes》は録音をアンペックスの Ron Wickersham が担当し、カヴァーをアルトン・ケリィが手掛けている。

 とすると、主催者はデッドもピグペンをフロントとしたブルース・ロック・バンドと見ていたのかもしれない。


2. 1978 Shrine Auditorium, Los Angeles, CA

 このヴェニュー2日連続の初日。6.507.50ドル。開演7時半。2日目は追加公演。

 ガルシアの喉頭炎は多少良くなって、少しは声が出るようになった。演奏はまだ弱い声をカヴァーするようにすばらしいもののの由。


3. 1979 Nassau Veterans Memorial Coliseum, Uniondale, NY

 9.50ドル。開演8時。開演時外気温零下12度。チャック・ベリーの誕生日でアンコールは〈Johnny B. Goode〉。

 ここでは1973年春と秋に5回演奏した後、これが5年ぶりの復帰。前回は、警察があまりに多数のファンを逮捕したので、嫌気をさして、もう2度とここではやらないと宣言した。これ以後、ここでは1980年代後半を除いてコンスタントに演奏し、計42本のショウをし、うち10本が公式リリースされている。

 施設は空軍基地の跡地に197202月オープンした多目的屋内アリーナで、定員はコンサートで15,000。何度か改修、拡張を経て、現役。ホッケーの New York Islanders の本拠。バスケットの New York Nets も一時ここを本拠としていた。場所はニューヨーク市クィーンズ東端から11キロというから、東京駅から舞浜駅までよりちょっと近い。(ゆ)


 ウッドストックの言い出しっぺの一人 Michael Lang が8日に77歳で亡くなったというニュース。4人の創設者の中では、最もアクティヴに関っていたようにみえる。194412月生まれだから、ガルシアより2歳下、ハートの1歳下、クロイツマンの1歳半上。1969年のウッドストック当時25歳。

 デッドもウッドストックに出てはいる。が、演奏に満足できず、映像、録音のリリースは断った。昨年出たフェスティヴァル全体の録音の完全版ボックス・セットに初めて演奏の全貌が収められた。もっとも、全部を買わせようという商魂が嫌で、あたしは買わなかった。デッドのせいではないにしてもだ。

 デッドは多数のアクトが限られた時間で演奏するフェスティヴァル形式は苦手で、ウッドストックの前年のモンタレー・ポップ・フェスティヴァルにも出てはいるが、演奏はすばらしかったという評価もある一方で、ザ・フーとジミヘン、オーティス・レディングとジャニス・ジョプリンの間で、影は薄い。

 オルタモントは会場入りしたものの、雰囲気のあまりの殺伐さに嫌気がさして、ステージに上がらずに引き揚げた。

 フェスティヴァルの演奏で良かったのは、1982年ジャマイカでの Jamaica Wold Music Festival ぐらいのようだ。この時は出演者が誰も彼も時間にルーズで、スケジュールは押しに押し、初日トリのデッドがステージに上がったのは午前3時、というからデッドには合っていた。

 集めた聴衆の数では19730728日、オールマン・ブラザーズ・バンドとザ・バンドと合同で Watkins Glen 60万人を集め、史上最大のロック・コンサートと言われる。単独では19770903日、ニュー・ジャージー州の Raceway Park に単独で10万人を集めた。これはこの年、ハートの自動車事故のために夏のツアーができなかったお詫び(?)のショウ。こちらは《Dick's Picks, Vol. 15》として公式リリースされた。ちなみにこれは Dick LatVala が手掛けた最後の《Dick's Picks》。リリース直前にラトヴァラが急逝したため、現在のアーカイヴ管理者のデヴィッド・レミューがこの後を引き継いだ。


##本日のグレイトフル・デッド

 0109日には30年間で一度もショウをしていない。まったくショウをしていない日が365日のうちに4日ある、その1つ。前に2日と書いたが、ふたつ見逃していた。(ゆ)


 グレイトフル・デッドの今年のボックス・セットが発表になりました。セント・ルイスでの1971年12月から1973年10月までの7本のショウの完全版。《Listen To The River》のタイトルは〈Broken-down Palace〉の歌詞から。川はデッドの歌に繰返し出てくるモチーフです。13,000セット限定。
 
1971-12-09, Fox Theatre, St. Louis, MO
1971-12-10, Fox Theatre, St. Louis, MO
1972-10-17, Fox Theatre, St. Louis, MO
1972-10-18, Fox Theatre, St. Louis, MO
1972-10-19, Fox Theatre, St. Louis, MO
1973-10-29, Kiel Auditorium, St. Louis, MO
1973-10-30, Kiel Auditorium, St. Louis, MO

 録音は1971年が  Rex Jackson, 1972年が Owsley "Bear" Stanley, 1973年が Kidd Candelario。いずれも録音の名手で、これまでの実績からしても、音質は良いはず。

 1971年は先日50周年記念盤が発売になった Skull & Roses のバンドにキース・ガチョーが入った形。1972年ではピグペンが抜けています。

 David Lemiuex の seaside chat によれば、ライナーの一つを72年、73年のショウのプロモーターを勤めた人物が書いているそうで、こういう立場の人がライナーを書くのは珍しい。写真などもたくさん入っているそうで、楽しみです。これがあるから物理CDを買うのをやめられない。もう一つ、デッドのマネージャーだった Sam Cutler も書いているそうで、これも面白いでしょう。メインのライナーなおなじみニコラス・メリウェザー。

 日本への送料は15.99で合計215.97USD です。Dead.net のこの送料を見ても、他の出版社などの送料がなんであんなに高いのか、わからん。扱うヴォリュームの問題なのか。そりゃ、こちらは天下のワーナー・ブラザーズですけど。

 今回はCDのセットを注文すると1971-12-10のショウからデジタル・ダウンロードが3曲付いてきます。Sugaree、Mr. Charlie、Playing in the Band。このショウのみ、独立でCDが出ます。このショウは FM放送されて、有名なブートがあるのでその対策かな。また1972-10-18のショウの一部が Dead.net 限定でアナログ2枚組で出ます。

 同じ場所での3年にわたるショウをまとめるのは一昨年の Giants Stadium Box を踏襲してます。この形だと、バンドの音楽の変化がよくわかります。今回はとりわけバンドが急速に変化していた時期で、いろいろと楽しみ。Giants Stadium は売り切れるまで時間がかかってましたけど、今回はあっという間でしょう。

 St. Louis でのショウは20本。ミズーリ州では32回ショウをしているので、3分の2はセント・ルイスでやっています。

1968-05-24, National Guard Armory
1968-05-25, National Guard Armory
1969-02-06, Kiel Auditorium
1969-04-17, Washington University
1970-02-02, Fox Theatre
1970-10-24, Kiel Opera House
1971-03-17, Fox Theatre
1971-03-18, Fox Theatre
1971-12-09, Fox Theatre
1971-12-10, Fox Theatre
1972-10-17, Fox Theatre
1972-10-18, Fox Theatre
1972-10-19, Fox Theatre
1973-10-29, Kiel Auditorium
1973-10-30, Kiel Auditorium
1977-05-15, St. Louis Arena
1979-02-11, Kiel Auditorium
1979-12-09, Kiel Auditorium
1981-07-08, Kiel Auditorium
1982-08-04, Kiel Auditorium

 ショウ完全版の公式リリースはこれまでに4本。
1969-04-17, Washington University, St. Louis, MO > Download Series 12
1970-02-02, Fox Theatre, St. Louis, MO > Dave's Picks, Vol. 06
1971-03-18, Fox Theatre, St. Louis, MO > 30 Trips Around The Sun
1977-05-15, St. Louis Arena, St. Louis, MO > May 1977

 Washington University は1853年設立の私立総合大学で、2018年時点で学生数15,000(学部、大学院半々)、教員数3,800余。ここに関係したノーベル賞受賞者は25人の由。スタンフォードとかコーネルなどと同じレベルでしょう。

 セント・ルイスの Fox Theatre は1929年に映画館としてオープンし、1978年に一度閉鎖。改装されて1982年に再開。収容人員は4,500。デッドはこれくらいのサイズの会場が一番好きだったようです。なお、デッドが演奏した Fox Theatre はもう一つアトランタのものがあります。サイズはほぼ同じ。あちらでは1977年から85年にかけて計9回演奏。

 Kiel Auditorium は1934年にオープンし、1991年に閉鎖された屋内アリーナで、収容人員は9,500。DeadBase 50 よると10,500。デッド以外にも様々なコンサートの会場となりましたが、最も有名なのはプロレス会場としてらしい。

 Kiel Opera House はオーディトリアムのステージと背中合わせにステージが作られている施設で、こちらの収容人員は 3,100、リノベーションされて現役。オーディトリアムとの仕切りを取り払って、広くも使えたそうな。

 St. Louis Arena は1929年オープン、1994年に閉鎖された多目的屋内アリーナで、収容人員はこの当時はアイス・ホッケーで18,000。コンサートではもう少し少なかったでしょう。

 National Guard Armory というのは今は使われていない建物らしく、ここに写真があります。

 この名前の建物はもちろん全米各地にあるわけですが、デッドが演奏したのはこのセント・ルイスのものだけ、それも1968年5月の2回だけです。このショウを見てデッドに入れこみ、デッドのショウを見るためにセント・ルイスからサンフランシスコ郊外に引越した人物のコメントが 30 Trips Around The Sun 付録の本に収録されています。2回とも明確なセット・リストは残っていませんが、このコメントによると、バンド・メンバーの一人、おそらくピグペンではないかと思われますが、最後の〈Morning Dew〉でマイクをステージにあった直径6フィートの巨大なゴングに叩きつけ、あるいはマイクでさすって異様な音を出し、バンドもこれに合わせて、圧倒的なクライマックスになったそうです。演奏を終ったバンド・メンバーが、今のはいったい何が起きたんだ、という顔をしているのをみて、こいつら、とことん見てやると決意した由。

 それにしても半世紀前の録音がつい昨日録音されたもののように聴けるのはテクノロジーの恩恵ですなあ。これらのショウが行われていた当時、半世紀前の録音といえばSP盤しかなかったわけで、レコードを手に入れるのも、それを再生するのも、えらく苦労しなければなりませんでした。(ゆ)

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