クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:イヤフォン

今月末のヘッドフォン祭にはまた Jaben のウィルソンおやじがやって来ます。毎回、新製品をたくさん持ってきますが、今回はまた一段と多彩です。どれがどれだか、わかりにくくなるので、整理しておきます。ただ、まだあまり情報が無いので、濃淡のある紹介になるでしょう。それと価格もまだわかりません。
    
    新製品の写真はここにまとめられています。

    これは Jaben のオーストラリア支社がアメリカのロッキー・マウンテン・オーディオ・フェスティヴァルに出品するもの。RMAF はちょうど今開催されているところです。ここ数年、各社が力を入れている新製品を披露するので注目が高まってるようですね。
    
    新製品はいずれも GoVibe のブランドで、全部で5機種あります。
    
    GoVibe Vest
    GoVibe Volante
    GoVibe mini U-DAC
    GoVibe mini box amp
    GoVibe Porta Tube+
    
    まず、Vest は御覧のように平たいアンプで DAC 付きと無しと出るそうです。DAC は 24bit/192KHz までのもの。全体としてはシンプルに出入力とヴォリューム・ダイアルだけ。今回出るものはどれもそうですが、ゲイン切替とか、ベース・ブーストとかは付いてません。それだけ、音に自信があるとも言えます。
   
    次の Volante は小型のデスクトップ真空管アンプ。名前はサッカーの「ボランチ」と同じですが、もともとは音楽用語で「あまかけるように速く軽やかに」という意味。そういう音は聴いてみたい。
    
    形もキュートで、ちょっとオーディオ・デバイスらしくないですね。これでパステルかメタリック調のカラー・ヴァリエーションが出たら、人気が出るんじゃないでしょうか(^_-)。
    
    真空管を使ったものは Jaben では Porta Tube が最初ですが、あの出来栄えの見事さからすると、このデスクトップも音の面でも大いに期待できます。
    
    U-DAC は DenDAC と同じく、USB端子付きのDAC兼アンプです。DenDAC は音は良いですが、ハイレゾ対応していないし、プレーヤーによって合わないものが出てきているので、これに替わるものができないかと頼んだらほんとに作ってくれました。詳細はまだわかりませんが、少なくとも 24/96 までの対応ではあるはず。
    
    mini box amp は FiiO E3 と同じ形ですが、リチウム電池内蔵で、聴いた人間は皆 E3 より音が良いと言ってるよ、とはおやじの言。造りもよりかっちりしています。
       
    一番下の Porta Tube+。これが今回の一番の目玉でしょう。Porta Tube にDACが付きました。チップはテキサス・インスツルメント製ですが、それ以上詳しいことはわからず。24/96までの対応です。
    
    実は先日からサンプルを聴かせてもらってますが、これが単純に Porta Tube にDACを付けただけではありません。
    
    一つはゲイン切替が可能になりました。ただし、中を開けてジャンパ・スイッチで行います。音量を6dB下げることができます。
    
    そしてもう一つ。アンプ自体がアップグレードされてます。これは聴けばすぐわかるくらい、音が良くなってます。サウンドステージがさらに広く深くなり、音の分離がさらにクリアに自然になり、とにかく全体的にブラッシュアップされてます。
    
    Porta Tube だけを聴くと、もう十分なくらい良質の音で音楽に没頭できます。これも質は相当高いでしょう。お披露目した前回のヘッドフォン祭の会場でも iQube より上という声もありました。iQuebe は一度アキバのダイナで試聴したことがあるだけですが、その記憶は鮮烈に残っています。その記憶に比べても、Porta Tube は優に肩を並べるか、場合によっては、つまり聴く音楽によっては凌ぐと思ってました。
    
    Porta Tube+ は、それをあっさり超えてると思います。iQube には独得の艶、エロティックと言いたくなる艶があって、蠱惑的とも言えますが、時にそれが鼻につく、というか耳につくことがありました。Porta Tube+ はそういう艶はなく、音源に入っているものに「何も足さず、何も引かず」にそのまま出してきます。その出し方の質感が絶妙なのです。無色透明にかぎりなく近い。完全に無色透明ではないですが。
    
    各社の製品と比べたわけではないですし、iQube も新版が出ますが、ぼくはもうこれ以上他には何も要らん、という気持ちです。
    
    外観も変更になって、フロントとエンドのパネルはシルバー、ヴォリューム・ダイアルは黒、本体はブルーです。このブルーは Vulcan+ のものと同じ、群青色に近い色。それと、本体上側の通気孔のあいている部分は、Porta Tube では一段低くなっていましたが、+ では他と同じ平面です。USB入力はミニ・ジャックで、背面にあります。その他はサイズも含めて変更無し。
    
    細かいことですが、ぼくの使っている Porta Tube のヴォリュームはやや軽すぎるところがありました。個体の問題かもしれません。Porta Tube+ のヴォリュームは適度に重く、調節がしやすいです。
    
    せっかくですので、MacBook Pro を持ち込んで、会場でDACも含めた試聴ができるようにする予定です。ハイレゾ音源も少しですが、用意します。(ゆ)

フジヤのブログに出たので書いときます。
    
    これにも Jaben のウィルソンおやじがからんでるんで、サンプルを聴かせてもらってます。
    
    ACS は英国のカスタムIEMのメーカーです。プロでもステージなどで使っている人が多いよ、とサイトでは宣伝してます。
    
    一番の特徴はシェルがソフト・シリコン製であること。シリコンにもいろいろあるそうで、中でも最も柔かいものを使っている由。柔かいシリコンを使うと耳道を圧迫したりしないので、付けていることを忘れるくらいです。体温と同じ温度になるのも早い。その代わり加工が難しい。これは想像がつきますね。なので、このメーカーのものほど柔かいシリコンを使っているところは他にはないそうな。
    
    これまで出しているのはすべてカスタムのモデルでした。1ドライバーから3ドライバーまでのラインがあります。また、他社のIEMに付けて使う、カスタム・イヤチップも出しています。音はバランスのよいもので、他のカスタムを使ったことがないので比較はできませんが、EarPhone M などと比べても遜色のないくらい自然に近い音で聴かせてくれます。
    
    T15 は初めてのユニヴァーサル・チップが標準のIEMです。1ドライバーで、売り物はやはりソフト・シリコン製のトリプル・フランジのチップ。遮音性が非常に高いのと、やはりソフト・シリコンの特性として、耳道を圧迫しないので、付けていることを忘れます。
    
    Comply と同じかやや劣るくらいの遮音性(スペックではマイナス26dB)で、乗物の中では十分。その上で耳になにか入っている感覚がないのは快適です。
    
    音も ACS らしい、フラットでバランスのとれた音で、音楽の鳴っている空間、各音の分離、音楽全体のまとまり、上下の音域、いずれも文句ありません。オーディオ風に言えば、高域はどこまでも延びるし、低域は締まってます。何よりヴォーカルがすばらしい。人間の声はやや前面に出る感じもあります。
    
    カスタムのものは、もともとの用途からしてモニタ的なところがありますが、T15 は一般の音楽鑑賞を目的に造られていると思います。GoVibe Porta Tube+ と組み合わせると天国にも昇った気分です。
    
    ただこれも余分な装飾などはしないので、録音そのものの良し悪しがモロにわかります。
    
    3ドライバーの T1 も持っていますが、ぼくの外耳道は少々特異な形状をしていて、入れるときはいいんですが、外すときに鼓膜が引っぱられて痛いことがよくあります。なので、音はいいんですけど、あまり使っていませんでした。
    
    T15 はその点、入れやすく、また外しやすい。フランジの上部は引っぱるための手掛かりとして、耳の外に向かって一部が伸びています。もちろん、カスタムのシェルを別途頼んで付けることも可能です。
    
    今のところ唯一の欠点は左右の判別が本体のパイプ根元の色だけなので、ちょっとわかりにくい。当然右が赤、左が青です。なお、接続するジャックはT字型です。
    
    これを突破口に正規輸入がされるといいですね。(ゆ)

午後1時過ぎに会場に到着。まっすぐ Jaben のブースに行き、結局それからクロージングまでほとんどそこに居座っていました。トイレに行った折りに会場をひと回りしましたが、あまりのお客さんの多さに、どこのブースにも寄る気が失せました。昨年秋は台風直撃もありましたが、今回はその倍は優に入っていたんじゃないでしょうか。
    
    Jaben のブースに来られたお客さんの一人もおっしゃってましたが、あれだけいろいろ沢山のものがあると、単純に聞き比べていては、どれがどれだか、わやくちゃになりそうです。自分が好きな音、聞きたい音もわからなくなるんじゃないか。
    
    今、どういうものが出ているのか、ひとわたり見渡すにはいいかもしれませんが、ある製品をじっくり納得できるまで試聴するのはちょと無理でしょう。Head-Fi のフェスティヴァルのように、ホテルを会場にして2日間かけると、たとえば夜の間に腰をおちつけて試聴するとか、ゆっくり話をするとかする余裕ができるのではないかとも思いました。あれだけの規模になるとなかなか難しいかもしれませんけど。
    
    今回もウィルソンおやじはいろいろ面白いものを持ってきていました。Hippo Box+ はあいかわらず人気で、値段を聞いてびっくりされている方も結構いました。黒の他に赤とシルバーもあります。
    
    出たばかりの GoVibe Vulcan+ と Vulcan++ も人気でした。++は USB DAC 付き。もうすぐ国内販売も始まるそうです。これも見本は黒でしたが、シルバーとブルーがあります。ブルーはなかなか品の良い色で、シンガポールでは品切れになるくらいの人気だそうな。
    
    GoVibe では USB> S/PDIF コンバータの Xvert と Mini USB DAC もあります。Xvert は24Bit/96KHz まで。サイズは70×45×25ミリ。入力はUSB B で、出力は同軸と光。Mini DAC のサイズは64×25×12ミリで、片方に USB mini B ジャック、反対側にミニ・ヘッドフォン・ジャック。
    
    Mac は標準で光出力が付いているので、Xvert はちょっと使い道がわかりません。標準の出力とはまた音が違うのか。ウインドウズ用かな。
    
    ケーブルではピッコリーノの Mini to Mini、HD800用と UE/Westone/JH 用の交換ケーブルも出してました。これは近々、国内販売開始される由。
    
    とはいえ、センセーションといっていいほどの一番人気はポータブル真空管アンプです。昨年春に試作機を持ってきていたんですが、秋にはあれはまだ時間がかかるよ、と言っていたもの。これが何ともすばらしい。
    
    もちろんハイブリッドですが、真空管のメリットが最大限活かされてるんじゃないかと思います。生楽器、とりわけピアノとかギター、そしてヴォーカルの生々しさ。さらには広大かつ隅々まで見通しがよく立体的な空間表現。お客さんの一人がおっしゃってましたが、ポータブルの域は超えてしまっていると言ってもおかしくはありません。iQube より上だという声もありました。
    
    ロック系を聞かれているという方もこれは良い、とおっしゃってましたから、ジャズやワールド・ミュージックやクラシック向けというわけでもないでしょう。
    
    とにかく試聴された方の9割以上が、これは買いたい、または買うと宣言されたのには正直驚きました。1度ならず、3度もどってこられてじっと聞きこんだ方。予約したい、国内扱いはないのかと迫る方。いつまでも聞きたくなるとなかなか手放さない方。これはもう、扱うしかないでしょう>フジヤさん(^_-)。
    
    サイズと重さはポータブルとして持てるぎりぎりですけど、それはやむをえないところ。造りはがっちりしていて、これまでポータブル真空管アンプのネックだった、ケースを叩くと真空管が共鳴するノイズも皆無。また、一日中入れ替わり立ち替わり試聴されていましたが、ケースが熱くなることはありませんでした。もっとも真空管の上には穴があいていて、これをふさぐと危いでしょうね。
    
    ゲイン切替もなく、パワー・スイッチと出入力のジャックのみ。入力はアナログ。出力はミニ・ジャックとは別に標準サイズも付いています。電池は内蔵リチウム充電池で、1回の充電で10時間使用可能。真空管のローリングはできませんが、不良品や壊れた場合にはむろん交換可能で、真空管も Jaben から供給されます。
    
    予価は600USD。GoVibe シリーズのひとつで、まだ正式名称も決まっていませんが、来月末までには出ます。
    
    それと、GoVibe Magnum の電池問題ですが、今回はサンヨーのアルカリ9Vで鳴らしてました。Magnum 自体の充電機能にこだわらないかぎり、どんな電池でもいいようです。Magnum もカラー・ヴァリエーションが増えていて、赤もチャーミングですね。
    
    もうひとつ、これも近々国内販売が始まる ACS のカスタム IEM。ACS はイングランドのメーカーで、ひじょうに柔らかいシリコンを使っているもの。40ショアというシリコンだそうで、たしかに押し込んでも圧迫感などはまったくありません。出していたのは3ドライバーの T1 というトップ・モデルで、これもすばらしい。価格も700GBP弱。

    
    お隣りはささきさんの Music To Go で、こちらもこれから出るという HE-500 をちょっと聞かせていただきました。むろんご自慢のシステムでの高音質音源。別世界ですねえ、これはまた。ヘッドフォンで聞いてる感じではないです。スピーカーのレゾン・デートルが問われるんじゃないか。ヘッドフォンの欠点とよく言われる脳内定位もどこかに吹っ飛びます。
    
    あと、ヴェトナム製というイヤフォンもいい音してました。Yuin の PK シリーズに似た音で、あれより安いらしい。
    
    お客さんはあいかわらず若くて、20代後半から30代前半がメインかな。もう少し若かったかも。40代以上と見える方もぼつぼつおられたのは、同志ここにあり、という感じで嬉しかったです。
    
    そうそう、若い方で真空管アンプを聞くのは初めてという方も結構いらしたのかもしれません。真空管は音が「暖かい」とか「焦点がぼける」とか言われることもありますが、今の真空管アンプ特にヘッドフォン・アンプは、トランジスタとのハイブリッドが普通で、むしろ音はクールでクリアです。もともと信号処理のスピードではトランジスタは真空管の敵ではありませんから、ハイブリッドの方が全部ソリッドステートよりも格段にハイスピードです。
    
    真空管は古い技術ですけど、真空管自体が無くなることはないですし、デジタル時代でもっといろいろな可能性が開けてるんじゃないでしょうか。少なくとも今回の Jaben のポータブル真空管アンプを聞くかぎり、他からもいろいろ面白い製品が出てくるはず。
    
    
    他に印象に残ったのは AlgoRythm Solo 率の高さと、Corda Stepdance のユーザの方が数人いらしたこと。実はあれ、気になってるんだよなあ。
    
    ということで、ヘッドフォン、イヤフォンの世界はますます盛ん、復興の先頭に立って引っぱってる感じでした。関係者の方々、ご苦労さまでございました。
    
    唯一つ、もう少し女性のお客さんが増えてほしい。まあ、これは全世界的な傾向ではありますが。(ゆ)

    従来のものと違って、既存のケーブル類は使えないと以前書きましたが、検証不足でした。すみません、ちゃんと使えます。
   
    今日、別件とともに Audiotrak に改めて問い合わせたところ、使えるという返事をいただき、試してみたところ、OKでありました。ちょっときついのですがゆっくり押しこむときちんと固定もされます。 裏側のケースの縁の傾斜が急なので、裏から見るとコネクタが半分くらいも露出してますが、音に問題はありません。
   
    Audiotrak さん、ごめんなさい。 それにしても、このAUDIOTRAK AT-IACS3 オーディオケーブルは傑作です。と、お詫びもかねて、あらためて宣伝しておきます。これを使わずに、ポータブル・ヘッドフォン・アンプを語るな(^_-)。(ゆ)
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    新しいカメラ付きの iPod touch、いわゆる 4G ですが、Dock コネクタの構造が変更になり、従来の Dock ケーブルは使えないようです。
   
    ぼくのところだけかと思ったら、Head-Fi でも話題になっていました。

    愛用している Audiotrak にも問い合わせのメールを出しましたが、返事が無いのでまず間違いなく使えないでしょう。

    もし、新 iPod touch と一緒に Dock ケーブルも買おうとされるなら、ちょと待った方が良いでしょう。

    各社から Dock 対応の据置き型のオーディオ機器が続々出てますが、iPod touch 4G の Dock に対応しているか、確認された方が良さそうです。
   
    こういう情報はメーカーは対応した新製品を出すまでは公表しないので、独自に調べるしかありません。もし、オレのはワタシのは使えたぞ、という方があればご一報ください。(ゆ)

    試聴用にお預りしていた Schemeclone Project のポータブル・ヘッドフォン・アンプのバーンインがようやくメーカー指定の100時間を超えました。強制的なバーンインはせず、ふつうに使っていって100時間を超えたところです。

    試聴といってもぼくの場合、日常的に音楽を聴くのに使うので、特に曲を決めて聞き比べるということはしていません。ただ、これを使いだしてから、よく音楽を聴くようになりました。バーンインをしていたこの数ヶ月はここ数年で一番音楽を聞いているかもしれません。旧譜やすでに散々聴いた音源でも、これで聴いたらどうだろうと聴きたくなるのです。
   
    iPod で聴くのは散歩しながらが一番多いので、このアンプで聴くために、この暑い夏も結構散歩をしていたくらいです。涼しかった7月より暑かった8月の方が散歩の歩数合計が多いにのは我ながら驚きました。
   
    このアンプは初めからかなり良い音で鳴ってくれますが、バーンインが進むにつれて、だんだん音が良くなってくるのがよくわかります。それがまた楽しい。50時間を超えると一段と音楽に艶が出る感じで、8月に聴く時間が増えたのはそのためでしょう。
   
    そう、このアンプの長所を一言で表そうとすると、たぶん、音楽に艶が出る、というのが一番近いと思います。音に艶が出るのではなくて、音楽がより艶やかになるのです。コクが深くもなります。より深く味わえるようになる。聞こえなかった音が聞こえるようになるというのではなくて、聞こえていたけれども気がつかなかったディテールの綾、微妙なニュアンスにふと耳が導かれる。いや、さりげなくさしだされる、でしょうか。好きな音源はますます好きに、それほどでもなかった音源でも悪くないじゃないか、という風に。
   
    ソースは iPod touch 2nd Generation 32GB。ファイルは Apple Lossless, LAME-MP3(ビットレートは様々)。iPod との接続は AUDIOTRAK AT-iacS3 iPodオーディオケーブル3GS。3,000円以下ですが、さすがモガミでしょうか、CP は高いです。今のところ、上のクラスに換えたいという不満はありません。
   
    ところで国内で販売されているドック・ケーブルでこの上となると急に1万円をかなり超えて、中間がありません。不思議。海外のオンライン・ショップでは5,000〜10,000円のものも散見しますが。ポータブル・アンプを使えばドック・ケーブルは必須なはずで、これより安いオヤイデのものばかり売れてるんでしょうか。
   
    ヘッドフォンはオープンはアウトドア用に Yuin G2a、室内用は Sennheiser HD414。クローズドは EXH−313。Audio-technica ATH-A100Ti をベースにここが改造をほどこしたもの。

    現在のオーテクの音を受け付けないことはここでも書いてますが、このヘッドフォンは購入前に試聴して納得しました。こちらもエージングが100時間を超えたところで、まことにすばらしい音楽を聞かせてくれます。
   
    もっともこの UST すなわち Ultra Sound Technology がどういうものかは伝聴研の所長さんもうまく説明できないものではあります。実際に施工しているオーディオ・インテルはケーブルが得意だそうですので、内部配線の交換などが含まれるのでしょうが、それだけではない「おまじない」もいろいろ施されているらしい。また、この技術自体も完成しているわけではなく、今も改良を続けていて、今販売されているものは、初期のものからは進化しているそうです。
   
    とまれ、出てくる音はとてもオーテクのものとは思えない(笑)無理や誇張のない自然なもので、細部までの表現力も高いです。これまたちょっと他のものに換える気が起きません。
   
    イヤフォンは例によって BauXar EarPhone M + Comply P-100 slim。これは主に外出時にバスや電車などのノイズの多いところで聴くためです。それと今年のように暑い時は、フルサイズのヘッドフォンでは汗をかいてしまうので、クローズドの代わりに室内で使うこともあります。アンプのこれとの相性はまるでカスタム・メイドのようで、Comply のおかげもあるでしょうが、EarPhone M のレンジが二桁くらい広がった感じです。
   
    うちのヘッドフォン、イヤフォンはそれぞれに傾向が違うと思いますが、このアンプはどれもその能力を十二分に引き出してくれます。前にもちょっと書きましたが、ヘッドフォンやイヤフォン自体の限界がわかってしまうという感じにはなりません。この中で能力的に一番下なのは G2a でしょうが、これも良い相棒を得たと大喜びで鳴っているけしきです。この耳かけ式の能力の高さはこれまでも認めていたつもりでしたが、こんなに良い音を出せるのかと感心することが何度もありました。
   
    どうしてこれが国内販売されないのか、これまた不思議です。価格が安すぎるからでしょうか。G1a にすればさらに良くなるのでしょうが、すっかり耳になじんでしまって、こうなってくると、実売5,000円のこいつでどこまでの音が聴けるか、突きつめてみたくもなってきます。
   
    ノイズ・レベルは低く、背景は真黒。ですが、これはもう当然でしょう。
   
    バッテリーは 6P 1個。MAHA の230mAh、9.6V で約10時間。最初に入っていた充電不可のものはもう少し保ったかもしれません。たまたま手元には 6P タイプはこの MAHA しかなかったので、他は試していません。それにしても、日本のメーカーはどうしてこのクラスのものを出さないのでしょうねえ。皆8.4V、175とか190mAh ばかり。この頃は中国でも MAHA クラスのものを作っているのに。
   
    バッテリーが切れる時は急に音量が小さくなり、音が割れます。青のパイロット・ランプの光も弱まります。
   
    いわゆる周波数特性で言えばフラットだと思います。少なくともどこかを強調したり、補正したりしているようには聞こえません。下から上まで、ごく自然に広がっています。ぼくの聴く音楽はルーツ、ワールド系が多く、この方面の楽器にはダイナミック・レンジが半端でなく広いものがあり、音域も音の性格も多種多様ですが、どれもごくストレートに再生されます。
   
    ということは、相当にレスポンスが鋭敏で、ハイスピードなのでしょう。色付けもありません。
   
    デジタル音源の再生でいわゆる圧縮音源でもきちんと聞かせてくれることは良い装置の必要条件ですが、このアンプはその点でも最高レベルです。簡単に言うと、圧縮と非圧縮の違いがありません。いや、それは同じ音源を圧縮と非圧縮で聞き比べれば当然違いは出ます。ですが、別々の音源で片方が圧縮、もう片方が非圧縮だとしても、音楽を聴く上では差はありません。
   
    圧縮音源でも人間の耳からすれば、少なくともぼくの耳からすれば音楽を細部まで楽しむための十分な情報が入っていることは、すでに体験していました。このアンプはその情報を細大漏らさず、あらいざらい引き出してくれます。圧縮でも(ビットレート192kbps 以上という条件はつきますが)、元の録音の良い音源であれば、余韻や残響、あるいは雰囲気といった、「プラスα」の部分、音楽の本質とはずれるけれど、一歩踏みこんで音楽を楽しむには不可欠の部分もしっかり聞かせてくれます。特に空間表現に長けているのでしょう。クローズド・タイプのヘッドフォンやイヤフォンでも空間の解放感があります。オープンだとさらに広大なスペースが開けます。
   
    5月に試聴機をお預かりして、はじめは Linearossa W3 と並行して、取り替えながら聞いていたのですが、だんだん W3 の出番が減り、気がついてみるとこのアンプばかり聴くようになっていました。これはやはり W3 よりも RudiStor XJ-03 MkII あたりと聞き比べてみたいものです。
   
    思えば、iPod のような携帯プレーヤーで聴くかぎり、DAC は不要です。iPod にマジックテープでくっつけて使うようなポータブルのアンプに DAC を付けるのは蛇足の類でしょう。W3 の場合は準デスクトップとしての使い方を想定しているところもあります。さもなければ突起部分抜きで97ミリという本体の長さはないはず。光、同軸、USB という3系統の入力を備えるためでしょう。ポータブルはアンプに徹して、サイズをできるだけ小さく軽く、かつ音質を追求していただきたい。
   
    お預かりしたアンプは試作品で、販売する際には、充電機能を加え、筐体も設計しなおされるそうです。ただ、発売時期はまだ未定とのこと。想定価格は2万円を切る由。高いカネを払わないと良い音で聴けないというのはやはり困ったことで、この音がこの価格で出るのはグッド・ニュース。ポータブル・アンプ全体の質をまた一段と押し上げるのではと期待します。(ゆ)

    今年春のヘッドフォン祭でハイエンド・ダイナミック・ヘッドフォン Chroma MD1 を発表した RudiStor が今度はイヤフォンの新作とそれにマッチするポータブル・ヘッドフォン・アンプを発表していました。

    イヤフォン IMD3 はバランスド・アーマチュアではなく、ダイナミック型で、ドライバは15ミリ。インピーダンスは標準の32オーム、能率は112dB。

    形からするとドブルベそっくりですが、音はたぶん違うでしょう。ルディさんの作るアンプの音はごく自然で、無理に作ったところがなく、機械の音ではなく音楽に集中できるものです。ヘッドフォン祭の時に聞いた Chroma MD1 の音も同じ性格の音でしたから、IMD3 もその点では変わらないだろうと期待します。
   
    もっとも、ルディさんの本質というか、一番好きなのはやはりアンプ作りなので、IMD3 はイヤフォン単体というよりは XJ03 MkII の実力を発揮させるためのペアとして開発されたのではないかと思います。
   
    ルディさんはすでに Linearossa のブランド名でPHAは作っているので、これとはコンセプトが違うよということなんでしょう。値段も Linearossa W3 の倍で、しかもW3は光、同軸、USB の3系統の入力で DAC 付き。こちらはアナログ入力だけで、DAC も当然ありません。それだけアンプとしての「音」を煮詰めた、ということなのでしょう。
   
    サイズからしても、奥行はともかく、厚さ30ミリ、幅64ミリはポータブルとしてはちとふくらみすぎです。スイッチを入れると、前面のダイアルやネジの周辺が青く光るのも、ハイブリッドのヘッドフォン・アンプ NKK03 あらため RP3-d と同じです。これはたとえば iPod にくっつけて常時携帯して使うというよりは、持ち運びに便利な超小型のデスクトップ・アンプと考えた方が良いのかもしれません。同時に RudiStor サウンドの入門機にもなります。RudiStor の旧製品 NKK01-se の後継機というところか。
   
    もっとも、W3 もそうですが、バッテリの保ちは異常に長く、1回の充電で4〜7日、つまり96〜168時間だそうですから、バッグなど工夫して携帯して使うのも魅力です。

    イヤフォンもアンプもたぶん秋のヘッドフォン祭ではお眼にかかれるのではないかと期待してます。(ゆ)

    本日15時スタートで今月号を配信しました。未着の方はご一方ください。
   
   
    本誌が豪華すぎて、はみだしてしまったので、〔豪華付録〕をこちらに付けておきます。

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〔豪華付録〕うんのひでみのオーディオ暴言録
##CDプレーヤーは死んだ

『CDジャーナル』の数少なくなってしまった広告ページにアキュフェーズ
がCDプレーヤーの広告を出していた。アキュフェーズ、大丈夫か。SA-CDプレー
ヤーでないのはまだ救いだし、なにせ「CD」を誌名に冠している雑誌へ出す広
告だから CDP を出すのは当然とも言える。この雑誌の読者はやはり、iTunes
ストアより、CDショップ(含むオンライン・ショップ)に行く方が多いのでは
あろう。

しかし、あの Linn も CDP からの撤退を宣言しているのだ。その言い訳をし
ているブログ記事にも、LPがCDより長生きすることはもはや常識とある。

だいたい、CDP からの撤退は、Linn にとってはおそらくここ数年の既定路線
だったはずだ。CDは結局LPから配信への「腰掛け」だったことが、誰の目にも
見える形で現われたにすぎない。もちろん、明日からCDの新譜が出なくなるわ
けじゃないが、未来はすでに定まっている。今さら CDP にウン十万も出す人間
は、カネをドブに捨てるようなものだ。

CDはもはやプレーヤーで聞くものではない。リッピングして、パソコンをソー
スに聞くものなのだ。楽曲の管理つまりデータベースでは CDP は何の役にもた
たない。CDP が唯一対抗できた音質でも、もはやパソコンの方が上回っている。

要はリッピングのソフトに何を使うか、リッピングしたサウンド・ファイル
の再生のソフトに何を使うか、が鍵なのだ。ハード面ならば、PC用のドライブ
で音質の良いものに投資する方が利口だ。例えばこれ

元来、アキュフェーズはプレーヤーなんぞ、作っていなかったではないか。
アンプ専業メーカーだった。ならば今作るべきものは、アキュフェーズならで
はのヘッドフォン・アンプだろう。それで聞けば、ヘッドフォンの音質が、価
格で言って一桁アップするような超弩級ヘッドフォン・アンプ。5,000円のヘッ
ドフォンをつなげば、裸で聞くときの50,000円のヘッドフォンに匹敵するよう
なアンプ。

ヘッドフォン/イヤフォンはもはや「アクセサリー」ではない。一つの独立
したジャンルだ。それも「オーディオ」の中の一ジャンルではない、「オーディ
オ」自体と並べるべきジャンルなのである。

録音された音源を鑑賞するメディアとして、ヘッドフォン/イヤフォンはも
はや第一の選択肢になっている。むしろ、スピーカーかヘッドフォン/イヤフォ
ンか、ではなく、ヘッドフォンかイヤフォンか、あるいはどの機種、どのモデ
ルか、になっている人も多い。音楽産業の崩壊ほど声高には言われていないが、
オーディオ産業も同様に急速に崩壊しようとしているんじゃないか。

Linn は鋭くもその流れを予測し、「産業」が崩壊した後も生き残るべく、必
死になって DS シリーズをやっているとも見える。ハードだけではだめだと
Linn Records で高音質音源の配信も手がける。CDP からの撤退も、事業のリソー
スを死んだものに注ぎこむわけにはいかないという、至極当然の判断ではある。

見方を変えれば、今「オーディオ」の意味は転換している。これからのそこ
での主役はヘッドフォン、イヤフォンであり、DAC であり、ヘッドフォン・ア
ンプであり、ドック・コネクタであり、通信機器( 「高音質ルータ」!)であ
るはずだ。

それにしてもオヤイデのドックケーブル HPC-D3.5は反則だ。この値
段でこのパフォーマンスはないぞ。

    ひょんなことから Head-Direct が HiFiMAN のブランド名で出そうとしているイヤフォンの新作 RE-252 を試聴してます。これの表記には RE252 と RE-252 とあるんですが、ケースには RE-252 と書いてあるのでハイフン付きでいきます。
   
    Head-Direct では RE0、RE1、RE2 というシリーズを出していて、これの後継ということになるんでしょう。バランスド・アーマチュアではなく、直径9ミリのネオジム・ドライバが仕込まれてます。このREシリーズはなので、Head-Direct では "In Ear Headphone" と呼んでます。Monster Beats なんかも同じ方式ですかね。
   
    ちなみにネオジムが正しく、よくある「ネオジウム」は誤り、とウィキペディアにありました。ネオジムは金属元素で、鉄、ホウ素と化合させると超強力な永久磁石になるそうで、これがヘッドフォンに使われると音質が良くなる仕掛け。
   
    どのくらい強力かというと「数センチの大きさでも10kg以上の吸着力があるため、扱う際には指を挟まないよう手袋をするなどの注意が必要である」とウィキペディアの「ネオジム磁石」の項にある。ということは、これの仕込まれたヘッドフォン/イヤフォンをつけていると、マグネットの健康器具をつけているのと同じ効果があるのであらふか。
   
    それはホラとしても、音質の良いものを聞けば、自然とココロはおちつき、血液サラサラ、筋肉もリラックス、をを、やはり健康と環境に良いではないか。
   
    さて、RE-252 は、一時は RE3 のことではないかというウワサもあったが、モデル番号としてはこれで決着の由。まず形が尋常でない。写真をご覧あれ。

    写真ではわかりにくいでしょうが、材質はやわらかく、ハード・ケースではありません。音が出るパイプからケーブルの鞘まで一体になってます。突起もやわらかくて、どんな風にも曲がりますが、離すとすぐ元にもどります。この突起はどんな風に使うのかというと、こんな具合

    一種のつっかえ棒の役割でしょうか。振動を抑えるのかな。とにかく耳穴に対して固定する役割のようです。
   
    表面は一見ツルツルですが、わずかに粘着力があり、指がべとべとするようなことはありませんが、埃などは付着しやすく、付くとまずとれません。
   
    ケーブルはやや太めの、絡み対策をしてあるもの。ケーブルの鞘末端からT字プラグ根元までの全長約1.2メートル、ケーブル分岐までは約365ミリ。と付属の書類、つまりプラスティックのケースの底の内側にはめこみになった紙にあります。
   
    ついでにここに書いてあるスペックは
   
    インピーダンス:16ohm
    感度:103db/1mw
    Rate Input: 2mW
    最大入力:15mW
    周波数特性:16〜22,000Hz
   
    ですが、Head-Direct の Fang さんによると、まだ完成品ではなく、「効率 efficiency」を改善中で、最終製品になるまでにはあと2、3週間かかるそうな。値段は200〜250USD だそうですから、REシリーズでは最上級機なのかな。
   
    付属品は黒いゴムのシングル・チップが大中小3種。透明シリコン(?)のダブル・フランジが大小2種。デフォルトで付いていたのは黒の中のチップ。バランスド・アーマチュアのものとは違って、穴が大きい。耳垢フィルタのスペア5セットが貼りつけられたシート。コードをネクタイなどに留める小さな洗濯ばさみのようなもの。延長コード。
   
    箱から出してまだ5時間超えたところですが、まさにハイエンド・ヘッドフォン(あたしが知っているのはK701)なみの広大で透明な音場、細かいニュアンスまで聞かせきる表現力、ハイスピードなレスポンスと、まったく文句ありません。妙な味付けもなく、真っ正直に音を伝えることに徹してます。あえて味付けと言えば、どの音も磨きあげたように艶やかになる感じ。Head-Fi のレヴューによれば、エージングが進むと低域がさらに良くなるそうなので、ひっじょーに楽しみ。もっとも人工的な「重低音」なんぞとは無縁の、羽毛のように軽く、深みのある低域です。
   
    電車の車内放送ははっきり聞こえるので、遮音性は必ずしも良いとは言えないと思いますが、タイムドメイン式のように音の形が明確なんでしょうか、騒音の中で聴いても音楽はしっかり聞こえます。少くとも、バス、電車の中で聞く分には今のところ問題ありません。ヴォーカルとギターだけでも、騒音に音楽が埋もれないです。
   
    音楽のジャンルは特に問わないようで、ジュリー・ファウリスのガール語版〈ブラックバード〉、リーラ・ダウンズの〈Ojo De Culebra (With La Mari De Chambao)〉、ライナー&シカゴ響のリムスキー・コルサコフ〈シェヘラザード〉第4楽章、鬼束ちひろ〈陽炎〉、エヴァリー・ブラザーズ〈Lay it down〉、アルバム《LULLABIES FROM AXIS OF EVIL》 、グレン・ムーア〈Moot〉など、どれもこれも、初めて聞くもののように音楽に没頭できます。
   
    以上、とりあえず第一印象。(ゆ)

    本日14:00指定で6月情報号を配信しました。未着の方はご一報ください。
   
   
    昨日は Jaben Network の Uncle Wilson に半日つきあっていました。前回の来日の時にはそれを知ったのはもうかれが帰った後だったので文句を言ったら、6月にまた行くからその時会おうということで約束通り無事面会。写真では見てましたからすぐにわかりましたが、いや、おもしろいおっさんでした。
   
    もっとも、着く前から、ホテルはどこがいいかな、とか、予約の返事がこないから電話かけて確認してくれ、とか、大切な預りものを引きとってホテルまでもってこい、とか、まあ傍若無人といえば傍若無人。おいおい、こっちはあんたのカスタマーだぜ。(爆)
   
    シンガポールのネイティヴで、お祖父さんが中国を離れ、父親はマレーシア生まれだそうですから、典型的な華僑ということになるんでしょう。頭のなかは、どうすればおもしろくカネをもうけられるか、常にくるくる回りつづけているようで、GoVibe のシリーズ化にも現われていますが、次になにをしようか、アイデアが湧いてきてしかたがないらしい。iQube がすごいと言ったらにやにやしはじめるし、一緒につきあってくれたB社のK氏がスタックスが好きだと言うと、さらに顔が笑いでしわくちゃになります。GoVibe シリーズの新製品もまた近く出るらしい。でかい Vulcan の後だから、今度は小さい方でしょうか。
  
    面白いことに、シンガポールの女性たちはベースの音が大好きで、ベースが出ないヘッドフォン、イヤフォンには見向きもしないそうな。かれの店ではとにかく客に試聴させて選んでもらうのがポリシーですが、女性客は例外がないそうな。男性はそれに比べると中高域が良いモデルを選ぶ傾向がある。その理由として、女性は赤ん坊の泣き声に敏感だから、というのは納得できるところです。つまりもともと男性よりも中高域がよく聞こえる耳をもっている。
   
    とすると、世界中の女性は皆ベースを強調するモデルが好き、ということになるわけですが、わが国の女性たちはどうなんでしょう。それとも、あまり聞き比べることをしないで選んでいるのか。
   
    もっとも、かれの店でも女性客はやはりごく一部で、九割は男性客。したがって一番売れるのは Westone、Shure、UE だそうです。推薦モデルは何だと訊いたら、Westone との答え。ウィルソン本人の音の好みではなく、それを選ぶ客が一番多いためということです。とはいえ、ゼンハイザー800 は、と水を向けると、やたら売れてはいるが、評判ほどではないよ、バランス化した650の方がいい、もっとも800もバランスにしたらわからないから、今度ためしてみる、とのこと。
   
    世はあげて大不況ですが、かれのところはまったく順調で、異様なくらいだそうです。シンガポールだけではなく、直前の CanJam で会ったアメリカの連中も同様の由。それだけまだニッチでマイナーな業界ということなんでしょうか。とはいえ、ヘッドフォン、イヤフォンと、ヘッドフォン・アンプはじめその周辺のハード、ソフトの世界が、今後ますます成長を続けることはまちがいない、と言われると納得するところです。
   
    こちらとしてはむろんそんなカネはありませんが、一緒にいると刺激を受けて元気が出てくる、そういう人でありました。ということで、Jaben からはまだまだおもしろいものが出てきそうで、眼が離せません。(ゆ)

    ヘッドフォンアンプ Fiio E5ヘッドフォンアンプ Fiio E5 が国内でも販売されてますね。価格も海外から直接買うのとそう変わりません。初期不良1週間交換のみなので、正規代理店ではないようですが、価格がどこも同じというのは、どこかがまとめて輸入してるんでしょうか。それにしても、この勢いはすごいな。PHA の世界が変わるか。

    はじめから高いものを買うよりも、これを買って、むしろ Dock コネクタに奮発する方が賢明かも。コネクタが良いと E5 の音もそれだけよくなりますから。それにコネクタがしっかりしてれば、後でアンプをアップグレードする時に得するでしょう。

   
    一方の Yuin のクリップ・タイプの廉価版 G2A ですけど、期待通り。KSC35 はもう要りません。75のユーザも買い換えをすすめます。音の肌理の細かさがちがいます。これを聞いてしまうと、KOSS の音がいかに雑かわかってしまう。というか、雑な音をうまく聞かせるのが KOSS の KOSS たるところなんでしょう。サウンド・ステージ、バランス、申し分ありません。KOSS が低音フェチ御用達というのが、ようやくわかりました。まあ、ぼくも低音フェチということになるんですが、重低音などというものは無いと思っているくちなので、やはりバランスのとれた低音は気持ちがよいです。このところジャック・ブルースにはまっているので、なおさら G2A がありがたい。

    ジャック・ブルースってスコットランド人なんですね。やはりスコットランド人はジャズを使うのがうまい。クリームなんて、ほとんどジャズ・ロックじゃないですか。

    造りもなかなかきちんとしてて、KOSS よりも高級感があります。耳にかけるフィット感も上々。コードが KSC より少し短かく、iPod をポケットなどに入れておくのにちょうどよい。この頃はみなそうかもしれませんが、ゴムのような材質のコーティングがしてあって、からみにくく、ほどけやすくなっているのもマル。
   
    例によって Head-Direct の通販です。上海からの発送で、注文して5日で到着。送料含めて 59USD です。(ゆ)

1ヶ月ほど、ほぼ毎日使い、音は絶好調です。このちっぽけな函にはまるで似合わない「堂々たる音」が鳴ってます。一つひとつの音の粒立ちの良さ。その音が決っしてばらばらではなく、有機的に全体の音楽を編みあげてゆく、その美しさ。音楽が鳴っている空間の媒体、空気が澄んで、透明度が増す、というと近いでしょうか。結果、音楽全体の姿、動きが生き生きとしてきます。すべてが洗われた感じ。Go-Vibe にもどると、どうも音が「くすんで」ます。ほんとうにくすんでいるわけではないのですが、鮮度が落ちる。うーん、これはやはりチップそのものの新しさ、回路の新しさ、なんでしょうか。

例えば、ソウル・フラワー・ユニオンの《カンテ・ディアスポラ》。音楽のイメージがよりはっきりします。Go-Vibe ではやや濁ってました。音が団子のところがありました。E5 では楽器のひとつひとつ、効果音のひとつひとつが自然に聴き分けられます。

加えて、ヴォーカルがより際立ちます。中川敬の声がセンター前面にしっかりと立ってます。コーラスも脇でやや退って、一人ひとりがはっきり聴こえます。

バッテリーの保ち時間はきちんと計ったわけではないですが20時間ぐらいでしょうか。切れるときはブチといきなり切れます。音が小さくなるとか、前兆はありません。

それから、バッテリーを充電した直後は音量が最大またはそれに近いヴォリュームになっています。最初の時は EarPhone M で聞いていたので、驚きました。

欠点も出てきました。この価格ではやはりどこかで手を抜かなくてはならないわけで、どうやらそれはコネクタ類のようです。入力用のミニ・ジャックが少しゆるんできたらしく、挿しこみっぱなしだと、左チャンネルの音が切れるようになりました。今のところはまだ、挿しこみなおすと治ります。

Go-Vibe V5、今の GoVibe ではなく、カナダの個人メーカーが作っていた頃の版ですが、挿しこみっぱなしでいたら、やはり入力用コネクタがゆるみました。最後には片方まったく音が出なくなってしました。Fiio E5もそうなる危険はあるとみて、とりあえず、使わないときは入力ジャックは空けるようにしています。

小さいことはいいこと、なんですが、iPod touch の裏にくっつけて使うにはちょっと小さすぎると感じるときもあります。全体の作りも華奢。もう少し大きくてもいいから、かっちりしていて、安心して使えて、音はこのままという上位モデルが出たら、買っちまうでしょう。価格が倍になっても6,000円ですからね。円高でもっと安くなるかもしれない。でも、その前に、この E5 をもう一個、買っちゃうかなあ。それくらい、この音は魅力です。(ゆ)


2009.01.13追記
上に書いた、左チャンネルの音が時々聞こえなくなる件ですが、E5 のせいではどうやらなかったようです。ドック・コネクタの DS-AUGpt がまずいらしい。それもアンプにつなぐミニ・ジャックのプラグ内部があやしい。今日、届いたばかりの PHA(これについてはまた後日)につないでみたら、E5 と同じ症状が出ました。Go-Vibe Petite につないだ時には出なかったんですが、そうするとあちらもまずいかも。

左チャンネルが聞こえなくなるのとは別に、iPod の再生音が時折り、一瞬切れる現象もしばらく前から出ていて、サウンド・ファイルが不完全か壊れたのかと思っていたのですが、ひょっとするとこれもドック・コネクタが原因であるかもしれません。

Go-Vibe 5 の時はまず最初に ALO のドック・コネクタを疑ったらアンプの方だったし、これはまたか、と思ったのですが、早とちりでした。代わりのドック・コネクタがないので、最終判断はまだですが、まずはお詫びと訂正をします。

fiioe5 いやー、ポチってしまいましたよ。なんせ、送料入れても3,000円しないんですから。12/15 発売とうたわれてますが、6日には送ったと通知が来て、今日10日に着きました。第一陣の50個は完売。そりゃそうでしょう。次回は4週間後。年内ぎりぎり間に合うのかな。

 例によって第一印象は、

これで3,000円は「持ってけ、ドロボー」です。

正直、Go-Vibe Petite も Magnum(Jaben のサイトからは消えちゃったみたいですね)も、危うい。このちっぽけで薄っぺらいものがあれば、もう十分。

 サイズは iPod shuffle をひと回り大きくした感じ。Minibox なんかよりもずっと小さいでしょう。一応数字をならべるとサイズ 44.2×38×12.6mm。重量30g。対応ヘッドフォン・インピーダンスは 16 -- 300オーム。

 まあ実際 iPod shuffle がヒントになったんでしょう。クリップまで付いてます。要らないんですけど、といってもはずれない。上の厚みはクリップも含めて。

 電池はリチウム・イオン充電池で、交換は不可能。充電はUSB経由でパソコンからしかできないみたいです。電圧は販売元サイトによれば 200mAh。

 ロゴから見て上側に、右からヘッドフォン・ミニ端子、音量ボタン、パワー・スイッチ、ベース・ブースト・スイッチ。このベース・ブーストはデフォルトではフラット。外側に移すとベース・ブースト。クリップの軸の頭にランプ(LED?)があり、パワーを入れると青く光ります。切るときはパワー・スイッチの長押し。

 音量ボタンは細長くて、ヘッドフォン端子に近いほうを押すと下がり、反対側を押すと上がります。ただ、途中でどーんと変化するところがあるのは、個体差か、全体的な欠陥か、わからず。上げる方の直後がちょうど良い大きさなので、今のところ様子見。ちなみに販売元では30日の返品、90日の交換を受けつけてます。

 ロゴの下側、ヘッドフォン端子の直下に入力端子。左端に USB ミニ・ジャック。この入力端子はかたくて、DOCK★STAAR のオーグラインを突っ込むのに、はじめちょっと力が要りました。ヘッドフォン端子もちょっとひっかかりました。

 最新アンプICだよ、S/N比もいいし、歪も小さいよ、というんですが、この辺も日進月歩なんでしょうねえ。Head-Direct のサイトによれば
Preamp Opamp: OPA2338UA
Poweramp Chip: TPA6130A
ということです。

 マニュアルは四つ折りのものが一枚。片面英語、片面中国語。メーカー所在地は広州。

 で、音なんですが、これが笑っちゃうくらい良い。背景は真黒。サウンド・ステージは広いし(Magnum より広いかもしれない)、奥行もあるし、分解能も立派。細かい、他の音に埋もれがちの音までちゃんと、それ相応の大きさで聞かせてくれます。というよりは、音楽が生きてます。音がみずみずしい。たった今、生まれました、ってそりゃ、音そのものは瞬間瞬間に生まれてるわけですが、それとは別の次元で、まあ、録音されたばかりのとれたての音楽。なんか、これを聞いてしまうと、Go-Vibe の音は古いんじゃないかとすら思えてきます。とにかく聞くのが楽しい。ベース・ブーストは、少くともぼくは要らないです。先に出ていた、もっと小さくて、音量調節もできない E3 はちょっと色づけがあるという話が、Head-Fi で出てましたが、この E5 に関してはごく少ないと思います。今のところ。

 この音にくわえてこの価格となると、PHA の入門機としては最強でしょうし、まとめ買いして、個体差を楽しむなんていう猛者も出てきそうですね。

 位置的にはイヤフォンの PK シリーズに相当するアンプかもしれません。とすると E5 は PK2 で、PK1 に相当する E7 なんてのも出るのかも。送料含めて1万円以内なら買っちゃいそう。

 実際こうなると、1万円以上するPHAは、もう買う気が起きません。となると次に狙うのはペンギン・カフェ・アンプですね。

 ちなみに環境は iPod touch 32GB w/ OS2.2 + DOCK★STAAR DS-AUGpt + E5 +  EarphoneM + ComplyFoamTips P-Version。この Comply のチップは細長いやつで、T-100 同様に使えます。T-100 より奥まで入るので鼓膜に近くなり、音はよくなります。ただ、ちょっと太いので、人によっては痛くなったりするかも。音源は AIFF、Apple Lossless、MP3 320bps。今日、主に聞いていたのは、Solas《For Love and Laughter》 、 《スウェル・シーズン》、フリア・アイシ&ヒジャーズ・カール《オーレスの騎兵》。(ゆ)

 ボザールが EarPhoneM にデフォルトで付いている二段フランジのイヤチップの交換用販売を開始しています。なぜかオンライン・ショップでは直接買えず、注文書をダウンロードしてファックスする形です。
(07/10の項)

 あれは特注品で、他では売っていないそうな。

 とはいえ、Entry 製コンプライ・チップの T-100 がすばらしい。ウレタン製ですが、ふつうのものより遥かに柔く、指で押しつぶしてからもどる時間がずっと長い。また、耳道にもよりぴったりと貼りつくので、密閉度が高くなります。値段は高いですが、それだけの価値はあります。


 Head-Direct のサイトで購入できるようになっています。

 ンが。

 OK3 の価格が、予約中より20ドル上がって、89USD になってます。
アメリカ国外は送料10ドル加算なので100ドルですね。
上位2機種は変わらず。

 だったら、OK1 に張り込むかなあ(爆)。

 それとも、カナル機能は要らないから、PK1 にするか。

 でも、カナルではない、すっぴんでも PKシリーズとは違って、
質が上がってるという話もあり、
ウー、気にはなる。

 やっぱ、K701 を叩き売るか。(ゆ)

 Head-Fi で Head-Direct が YUIN OK シリーズの価格を発表してますね。
Head-Direct 自体のサイトYUIN のサイトにはまだ出てません。

OK1 229USD
OK2 169USD
OK3 69USD

 送料がわかりませんが、PK シリーズより4割増というところ。

 こういうのが出てくると、いわゆるフルサイズのヘッドフォンなんて要らないんじゃないか、と思ってみたり。夏は暑いし。フルサイズである必然性がないもんなあ。STAX は別だけど。K701 売り払って乗りかえるかなあ。(ゆ)

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 中野のフジヤ・エーヴィックのブログで知った Entry の低反発ポリウレタンチップを試してみました。これまで使っていたのは Shure のソフト・フォーム・イヤパッドのS。こちらは5ペアで送料含めて2,500円弱。Entry のは3ペアで4,000円弱。1ペアあたりの単価では2倍強ですが、その差はあるのか。

 結果から言うと、ありました。

 まず装着感がまるで違います。
Shure は耳の中で存在を主張します。
それもかなり強力に主張します。
Entry はそれがない。
ヘタをすると、何かを耳につっこんでいるという感覚がなくなります。
相当長時間つっこみっぱなしでも気になりません。
これがどんなに嬉しいことかは、
試してみて初めてわかりました。
Shure がひどいわけではなく、
これまでも特に支障は無かったのですが、
Entry を体験してしまうともう戻れません。

 装着感が良いのは、低反発の質が良いからで、
耳道の内部への密着度も高くなり、
遮蔽性能も高くなります。
Shure で音楽を聞きながら街を歩くのを「危険運転」レベルとすれば、
Entry では「ノーブレーキ状態」です。

 われわれは周囲の状況を音で判断します。
特に、背後などの当面の視界からはずれる部分の状況把握は、
まず音が頼りです。
密閉式のヘッドフォンやイヤフォンをしたまま街を歩く。
ケータイの画面から目を離さずに自転車を走らせる。
ああいう人たちは超能力をお持ちなのでしょう、きっと。
ちなみに両方を一度にやってる人はまだ見たことがありません。
何らかの歯止めがあるんでしょうか。

 遮蔽性能が良くなるので、
音質も向上します。
Bauxar earphoneM の場合、一番目立つのは低域でしょう。
膨らみが増し、
より明瞭になります。
もっとも低域が良くなると、
それにつれて高域も良くなりますから、
全体的な改善ははっきりわかります。

 買ったのは、たぶん一番汎用性が高い T-100。

 Dock Starr のコネクタ・ケーブルもそうですが、こういうわずかな投資で確実に音が良くなってゆくのは楽しいです。(ゆ)

 thrillseeker 氏のブログで推薦されていたので、
買ってみました。
存在は知っていましたが、
こういうものはプロがカスタム・システムで使うので、
個人用のユニヴァーサルなものでは不要と思ってました。

 Mixwave で注文したら、ソッコーで来ました。
同じく楽天のムラウチにもありますが、
送料込みなので Mixwave の方が安いですね。

 昼前に来たので、BauXar EarPhone M を入れて夜まで放置。
夕食後、とりだして聞いてみると。

 こは、いかに。

 なんで今まで使わなかったか。

 メガネとか、車のフロントガラスとか、
きれいにぬぐったり、久しぶりに雨が降ったりして
初めて今まで埃がたまって、透明度がひどく落ちていたのに気づく。
あれです。

 それにこの頃、時たまですが、
小さくノイズが入ることがあったりしたのも
すっきりと取れてしまってます。

 こうなると、UM-2 の故障も湿気のせいだったのか。

 公式サイトを見ると、
IEM 用の除湿器としては他にもいろいろありますね。
電気式のものまである。
「3」の騒ぎで個人的にもだいぶ評価を落としていましたが、
こういうラインナップをそろえているあたり、
Westone 見直しました。

 他には無いユニークな製品で、
しかもバランスド・アーマチュア式には
不可欠といっていいものなんだから、
Mixwave も、
もっと積極的にプッシュしていいのではないかと思います。

thrillseeker 氏にも感謝。

 ということで、今年もゆるゆるまいります。

 昨日近くの大山阿夫利神社に初詣、
下社にお参りした後、
ケーブル出発駅近くのいつもの店で、
湯豆腐に舌鼓を打ち、
これでようやく今年もはじめられます。

 今年はなんとか、頂上の本社にお参りしたいなあ。


 当面の目標は2月の Winds Cafe でありまして、
準備に入っているわけですが、
今回はちょっと野心的なこと考えています。
うまくいったら、おなぐさみ。

 お題がイングランドですので、
当日までは、
少なくとも準備万端整うまでは
どっぷりとイングランド音楽につかることになります。
ここにもその形跡が現れると思いますが、不悪。

 もっともその直前にマーティン・ヘイズ&デニス・カヒル
来ますねえ。
最新作は衝撃ですが、
あれをそのまま生でやるのか。
CDとライヴは違うとはいえ、
CDがああいうことになってる以上、
ライヴも従来と同じはずはなく、
どう変わっているか、楽しみであります。

 その次は4月のピート・クーパー
あらためて、近作を聞いていますが、
この人もよく熟れてます。
フィドルもすばらしいし、
シンガーとしても最高。
Winds Cafe でイングランドをおもしろいと思し召したら
ぜひ、この人のライヴにも行ってください。
楽器ができるなら、ワークショップもおもしろいはず。
これだけ多彩なフィドル・スタイルを弾きわけて、
しかも個性としてまとめあげてるフィドラーはちょっといません。

 5月の『リバーダンス』は思案中。
もういいか、と思う反面、
新しいヴェニューで一度見てみたい気もあり。

 ライヴではなぜか秋の予定がいろいろ入ってきています。
いずれも楽しみですが、
今年はもう少し、国内の人たちのライヴに行きたい。

 そうそう、昨年から準備してる
聴いて学ぶアイルランド音楽(仮)』も
今年中には出したいですね、鈴木さん。

 それが出れば、
懸案の Jupity 301 も買えるかも。

 版元の木村さんが正月に東急ハンズで試聴して
衝動買いされたそうです。

 圧縮音源をふくらませて聞かせる、
とは言いえて妙。
でも、可逆圧縮の Apple Lossless や
非圧縮の AIFF や WAV で聞くと
フルオケも魅力ですよ、木村さん。
どうしても圧縮しないと気がすまないという場合には
320kbps の AAC や MP3 をお試しあれ。

 それと、ソルボセインのシートを下に敷くと、
さらに良くなります。
ハンズなどで売ってます。

 前に書きわすれましたが、
Jupity は電源もリニア電源で、
それも音に影響しているらしい。

 個人的には昨年最大のヒットだった、
EarPhone M も絶好調で、
イヤチップを変えてみたら、
もう無敵(^_-)。
これについてはまた後日。
Shure や Westone のソフトチップとの組合せは
必修です。


 というわけで、
今年が皆様にとって、
実り多い年でありますように。(ゆ)

 Bauxer EarPhone M がやってきて10日ほど。
 タイムドメイン式も、
バランスド・アーマチュア方式も、
エージングによってあまり音が変わらないそうですが、
やはり少しはあるようです。

 一番変わってきたと思えるのは、
音のディテール、
細部の表現力が増しているところ。

 ヴォーカルの息継ぎで息を吸う音、
というよりは音になる前の気配でしょうか、
あるいは声を絞って消え入るようにうたいおわるところとか、
フルートなどの笛の空気音、成分でいえばノイズのところとか、
アラブ系の打楽器でよくある、やはりノイズのような、
メインの音と同時に鳴るビビるような音。

 たとえていえば、そういう音がよく聞こえる。
聞こえていなかったわけではないのが、
いっそうリアリティを増して聞こえます。
どの音もはっきり、明瞭に、というのでもありません。
はっきり聞こえるべき音ははっきりと、
かすかに聞こえるはずの音はかすかに、
それぞれの音の特性、個性そのまま聞こえます。

 それにも関連しますが、
EarPhone M は音源との距離が近い感じです。
きちんと聞きくらべたわけではありませんが、
K701 ですと、音場の全体像では似ているところがあっても、
音源から、つまり、ミュージシャンからの距離があります。
渋谷クワトロやAX、O-East あたりだと、フロアの中間から後ろ。
1,000人やそれ以上のクラスのホールだと、前から10から20列めぐらい。
頭や眼を動かさなくても、ステージ全体が視野の中に入っている感じ。

 EarPhone M ですと、どちらもかぶり付きです。
ソロの場合など、1メートル、あるいはもっと近い。
もちろん、録り方によって多少距離感は変わりますが、
総じて、ミュージシャン(たち)は目の前にいます。
大所帯のバンドだと、フロントが目の前で、
その後ろに他のメンバーが広がります。
左右の幅が広いものになると、
左右の端が自分の顔より後ろに感じるときもあります。
ここは好みが分かれるところかもしれません。

 ディテールが増すことと同じことかもしれませんが、
見通しがさらによくなってきました。
ベールがはがれるというよりは、
空中のほこりが少なくなった感じ、でしょうか。
嵐の後におだやかに晴れると空気が澄んで、
ものがはっきり見えますが、あれに似ています。

 ダブル・フランジもだいぶ慣れてきました。
はじめは、なぜか耳の上が締めつけられる感じもあったんですが、
聞こえる音楽の楽しさにつられているうちに、
その感じも消えるようになり、
この頃は、突っ込んだ直後もほとんど感じません。
まだ、他のイヤチップは試す時間がなし。

 屋外でも使っています。
遮蔽性はあまり高くないと前に書きましたが、
基本的な性能はあるので、
音楽が鳴っていると、
他の音は聞こえなくなります。

 これがちょっと不思議なくらいで、
極端に靜かな音楽の時や、
なにも鳴っていないとき、
音量を絞ったときには
電車の車内放送とか、車の走る音とか、子どもたちのはしゃぐ声とか
結構聞こえますが、
いったん音楽が鳴りだすと、
そういう音も聞こえなくなります。
聞こえていて、気にならないのかもしれませんが。

 それにしても楽しい。
音楽を聞くのが、ほんとうに楽しい。
タイムドメイン式の実力を発見した当初も楽しかったんですが、
スピーカーは慣れてしまうんですよね。
その音が、そういう鳴り方が当たり前になってしまう。
イヤフォンは、なんだか、日々新鮮。(ゆ)

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《LAS VEGAS》 良いだろうと予想はしていたのだが、
良し悪しを云々できるうちは
まだほんとうに良いとは言えない。

 いきなり、わし掴みにされた。
そして "Going on, going on" というコーラスに入ったとたん。

 陶酔
という表現があらわすものはこういうことだったのだ。
酒に酔うなどは陶酔とはいわない。
「感動!」とか「泣ける」とか、そんなものでもない。

 ほのかに悖徳の香りもする。
ここから先へは行ってはいけない。
とはいえ身動きもならない。
いまこの瞬間、地震がきたら、なすすべもなく死ぬだろう。
それもまたよし。
呵呵。
この声に陶酔しながらであれば、
地獄の底まで、
あるいは宇宙の果てまで、
運びさられようと
悔いはない。

 ということすらも雑念になる。
その時にはそんなことはなにも考えていない。
陶酔とは空白だ。
中身のぎっしりつまった空白だ。

 鬼束ちひろの新作《LAS VEGAS》の掉尾を飾る
〈everyhome〉を EarPhone M で聞く。
すぐ眼の前でかるくうたっている声にまず息を呑む。
日本語の美しさをひきたたせる声だ。
シュールレアリスムにまで踏み込もうとすることばの美しさ。
そして件のコーラスにかかったとたん。

 スピーカーで聞くと、
ここで少し奥へひくように聞こえる。
EarPhone M で聞くとそうではない。
高くなった声がなめらかに密度を増し、
もう少しでなまめかしいといえる艶を帯びる。
その声だ。
陶酔してしまうのは。
してしまうのか。
させられるのか。
共鳴か。

 身も心も弛緩している。
指一本動かない。
顔がほうけているのも、なぜかわかる。

 ピアノは徐々にはげしく、
全宇宙を満たそうと嵐を起こす。
日本語はますます美しく、
声はますます純粋になる。
欲望もなく、
希望もなく、
するとこれが涅槃なのか。

 しかし、やがてうたは終わり、
音が消える。
ふたたび時がながれはじめ、
胸は呼吸することを思い出し、
脳は各感覚器官からはいってくる情報を処理しはじめる。
涅槃からは覚めることはあるまい。
悟りは一方通行なのだから。

 煩悩の世界に帰って、
安堵する。
まだ、おれは生きている。(ゆ)

 イヤフォンMは EarPhone M なのか、それとも EarPhoneM なのか。
謎です。

 ネット検索でも、この二つでは違う扱いを受けるんで、
結構大事ではないかと思ったりもします。

 一昨日はこれを持って外に出ました。
バス、電車とも、問題ありません。
地下鉄でもOK。

 遮音性はそれほど高くありません。
とはいえ、Westone UM2 に比べれば、の話で、
あちらはやわらかいフォーム・チップを耳の奥までねじ込むわけですから、
比較するのが無理というもの。
感じとしては、Westone と、たとえば KP26 のような半密閉式の中間ぐらい。
音楽の方が靜かだったり、無音状態の時には、
車内放送とか、何を言っているのかわかります。

 ですが、音の輪郭がはっきりしているせいなのか、
音楽そのものは明瞭に聞こえます。
外の音がはいって来て
音楽を聞く邪魔になることはありません。
ここでもストレスフリーです。

 音もれはあまりないようです。
もっとも、ぼくが聞いているものは、
アコースティックな音楽が圧倒的に多く、
爆音もの(^_-)はありませんし、
ふだんから音量は絞りぎみなので、
一般的な参考にはならないかも。

 耳に入れる方向によって、音が変わるようです。
EarPhone M は円筒形で、音が出る線は一直線。
Westone のように途中で曲がっていません。
コードが真下に出るように突っ込むのが標準らしい。
それでも、耳の中で音の出る軸に添って円筒形を回転させると、
音が変わる気がします。
ただし、これは外耳道の形などによって
変わる人と変わらない人がいるんじゃないでしょうか。

 聞けば聞くほど、タイムドメインの音です。
タイムドメイン式のあの音を、
そのまま外に持って出られる。
あるいはスピーカーの置けないところでも聞ける。

 タイムドメインの音というのは、
タイムドメイン式に特有の音があるわけではなく、
ソースに入っている音をそのまま出してくるので、
ひどい録音は、情け容赦もなくひどく聞こえますし、
良い録音では、録音が良いとかいう意識も消えて、
ほれぼれと音楽を聞いてしまいます。
ついつい音楽の方には入り込んでしまうので、
試聴には向きません。

 音楽の良し悪しと、録音の良し悪しは
かならずしも一致しないわけですが、
そういう時タイムドメインはどうするかというと、
音楽の方を聞かせてくれます。
というより、
耳のほうで、つまりリスナーの心の中で、
悪い録音の中からそれでもよい部分を聴き取って
拡大するんでしょう。

 音楽が良いと、どんなにひどい録音でも
どこか1ヶ所か2ヶ所ぐらいはマシなところがあります。
タイムドメインはそういうところも正確に再現してくれるので、
聴覚が拾いあげることができる、
そういうことではないか。

 音楽を聞く時間が増えてます。
聞きたくなります。
このイヤフォンなら、あれはどう聞こえるだろう。
こちらを聞いてみたい。
すこし時間があると、
EarPhone M を耳に突っ込んでます。
いや、EarPhoneM か。
どっちだ!?(^_-)(ゆ)

 やりましたね
 ああ、しあわせ。
 朝一番で届いたのですが、
昼間は開ける暇がなく、
ようやく、この1時間ほど、聞いています。

 音が良いとか、解像度がどうのとか、低域中域高域のバランスとか
そういうことの前に、

まず 音楽がとびこんできます

いや、とびこんでくるものばかりではない。
靜かに満ちてくる音楽もあれば、
すうーっとすべりこんでくる音楽もある。
それぞれの性格なりに、しかしどれもどんどん流れこんでくる。
無理なところも、押しつけがましさもなく、ごく自然に。
この気楽さ。
ただひたすら音楽にひたれば良い。
ソースからあふれる音楽が、まんまの形で、そのままの音で、入ってきます。
というのは、タイムドメイン式のスピーカーを聞いている人には説明は不要でしょう。

 ライセンス商品ではないといっても、
タイムドメインの魂はしっかりこめられていて、
とにかく空間が広い。
頭の中というより、頭を包んでいる空間全体で鳴っている感じ。
その空間は、球形ではなく、
頭の両側に膨らんだ、
扁平な円盤型らしい。
Ultrasone の S-Logic に感じが似ていなくもないですが、
もっと自然で、無理がない。
時にはリード楽器、
たとえば《ZAPPA IN NEW YORK》の〈拷問は果てしなく〉での
ザッパのギターが、前方から聞こえるようなこともあります。

 しかも、その空間は空気が澄みきっていて、
個々のミュージシャンの位置はピンポイントでわかります。
どれくらいの音量で演奏しているのか、
録音によっては、立っているか、座っているかもわかります。
そういう一つひとつ「キャラの立った」音が
つながりあい、からまりあって、
時々刻々と生み出してゆく音楽、
その音楽の全体と細部の両方が同時に聞こえてくる。

 イヤフォンというものの性格からでしょうか、
細部の再現力がまず目につく、いや耳につきます。
クリスティ・ムーアの《AT THE POINT》のライヴでは、
近くで歓声をあげている聴衆の一人ひとりが聞きわけられます。
クリスティの声のあや、ニュアンス、息継ぎが、
手にとるようにわかる。
何の苦労もなく。
歌詞も明瞭で、リスニング能力が上がったように錯覚するほど。

 という、最初のリスニングは iPod touch に直にさして聞いてます。
ファイルは Apple Lossless 以上。
それでこのように聞こえるということは、
アンプをはさむとどうなるんでしょうか。
というお楽しみは明日以降。


 さあ、明日は、いやもう日付が変わってしまったから、

今日はフリーフォートだ。

3回目の来日で、「ますますすごいことになってる」らしい。
会場の北とぴあは良さそうなホールのようで、さらに楽しみ。

 ヴェーセンに続く、北欧ルーツ・ミュージックの真打ち。
いや、ヴェーセンを前座というつもりはさらさらないが、
ヴェーセン、特にアンドレのパーカッションの入ったヴェーセンは、
北欧云々よりも、唯一無二のヴェーセンなのです。

 北欧ルーツ音楽の王道はやはりフリーフォートに留めを刺します。
フリーフォートって何だ、という方はまずこちらから、動画とライヴ音源をどうぞ。
(動画ではまず「ポルスカ2」がお薦め)
これですこしでも面白そうだとおもったら、北とぴあに行きましょう(^_-)。
当日券もあるはず。
これを逃したら、当分は見られないでしょう。

 そうそう、アンドレの入ったヴェーセンのスタジオ録音
VARDENS VASEN 2007》を EarPhone M で聞いてたまげました。
アンドレがやっていることが全部わかります。
それ自体も凄いのだが、
アンドレがいかにとんでもないヤツか、
あらためて脱帽。(ゆ)

 Marty 101、Jupity 301 の BauXar(ボザール)から出る

タイムドメイン式のイヤフォン

正式発売は明日ですが、
楽天のショップのひとつで注文可能になっていたので、
注文しちまいました。

 こういう時のために貯め込んでおいた楽天のポイントを使用。

 なお、他社製のイヤチップはサポート外だそうです。
まあ、来たらいろいろ試してみるつもりです。

 こんなに発売日が待遠しかったのは、ほんに久しぶり。
ルンルン、早く来い来い。(ゆ)

 出てしまっただよー。タイムドメイン式のイヤフォン

 昔、もう5年ぐらい前か、初めてタイムドメイン・ミニの実力を思い知らされた時、
これならばと、ヘッドフォンは作らないのかと聞いたことがある。
実は試作品はできている、
いずれ出すかもしれないが、いつになるかはわからない
という返事だった。

 ところがその後ずいぶんたって、公式サイトの掲示板で、
確かに試作品はあるが、ヘッドフォンの必要性を感じないから商品化しない、
と由井社長が発言していてがっくりしたことがある。

 ボザールが新製品を出したのを見て、
これあひょっとすると、ヘッドフォンかイヤフォンを出してくれるかも、
問合せてみようかどうしようか、
と迷っていたのだ。

 ひとつにはタイムドメイン式の製品が出てしまうと、そこで終わってしまうからである。
タイムドメインはいわば「究極の」オーディオ製品なので、
これを買ってしまうと、
もう機械を変えて「音が変わる」楽しみは味わえなくなるのだ。
タイムドメイン式のスピーカーは現在全部アンプ付で売られているから、
後は入り口、アンプにつなぐまでのところしか変えようがない。

 ところが、こちらも現在 iPod という回答が出てしまっている。

 ほとんど唯一、ヘッドフォン、イヤフォンとヘッドフォン・アンプは
これまでタイムドメイン式がなかったから、
機械を変えると音も変わる楽しみが味わえた。

 とはいえ、今愛用している Yuin PK3 にしても、KOSS KSC75 にしても、
サウンドの傾向としてはやはりタイムドメイン式に近い。
密閉式の Westone は当然ぜんぜん違うけれど、
音のナチュラルさの点では、やはりエティモティックなどよりは
PK3 や KSC75 に多少近いだろう。
K701 も理想とする音の方向は同じ気がする。

 だから、向こうで勝手に作るならば、
それを待ってみようという気になっていた。

 そしたら、あなた、出てしまったではないか。

 ダブル・フランジはまだ試したことがないので、
念のため、他のイヤチップとの互換性があるかどうか、
問合せしている。

 ああ、しかし、買ってしまいそうだなあ。

 とはいえ、こうなると、イヤフォンだけでなく、
ひょっとするとフルサイズのヘッドフォンも出してくるんではないか
と疑心暗鬼にかられる。
それを待つべきか。(ゆ)

 いきなり、右チャンネルの聞こえが悪くなる。昼間、外で聞いていたときには全然何ともなかったのに、夜、たまには家でも聞くべと、昼間もずっと聞いていたリュイス・リャックの最新ライヴを聞こうとしたら、右側がヘン。明らかに音量がとれていないし、音質も落ちている。な、なんだ、これは。

 ひょっとして iPod touch やアンプが悪いのかと、PK3 に換えてみると、どちらにしても普通に聞こえる。

 購入したエアリーに問合せのメールを出したら、修理になると15,000円、という返事。

 むむむむむ、これは高いぞ。この調子だと年越しもありうるが Westone 3 がいずれは出るわけだし、それまでなら、サウンドハウスで売ってる JTS IE-1 を試してみる手もある。トランスデューサー型も一度は聞いてみたいし。

 先日来、気になっている The CrossRoads MylarOne XB も同じぐらいの値段だなあ。修理代金だけで、両方買ってもお釣りがくるぜい。

 UM-2 は気に入ってるし、iPod touch になって、やはりこれも本領発揮してくれてたから、直してやりたい気持ちはあるし、うーむ。Westone 3 が出たときに売るために、ここは直しておく手もあるんだが。(ゆ)

 20日配信予定の今月号ですが、諸般の事情により、21日配信を予定してます。乞う、ご容赦。


 iPod touch ですが、快調であります。ネットにはつないでいないので、脆弱性も関係なし\\(^^)//。

 インターフェイスは気持ちいいんですが、センサーが敏感すぎるのか、ちょっと触っても反応してしまうので、不器用な小生は、いやいやそれじゃない、そこじゃないよ、とそのたびにもとへもどらねばならず。とはいえ、それすら楽しいというタッチ操作であります。

 それよりも音の良さに喜んでます。ウチには初代 iPod nano もあるんですが、同じ構造でも確実に良くなっています。特に背景ノイズの低下ははっきりわかる。クリスティ・ムーアの静かな曲のように、小編成で音数も少ないとバックは「漆黒の闇」。その背景にクリスティのヴォーカルがくっきりと浮きあがると、もう抵抗できません。

 背景ノイズが低くなったせいか、分解能も高まったと思います。いよいよ Go-Vibe5 と Yuin PK3 の真価が発揮されてきた感じです。CrossRoads MylarOne XB なんてのも気になるんですが、この分なら、もう半年ぐらいはこの組合せであれこれ聞いている方が楽しいかな。Go-Vibe は作っていた人がもうアンプ造りはやめると宣言しましたが、後を継いで作る会社が決まったようです。

 発売後間もなくウィンドウズ国際版のトラブルでファームウェアのアップデートがあったわけですが、それでまた一段と音が良くなった印象。こんどの脆弱性対応のアップデートではどうなるか、楽しみ。

 ソフトのアップデートでそんなに違うのか、と言われるかもしれませんが、中身をバラしてみた人の話では、ハードウェアの構造自体はごくシンプルで、機能の大部分はソフトウェアが担っているそうなので、D/Aコンバータもソフトの方が大きいんじゃないでしょうか。そうすると、その部分がヴァージョン・アップされれば音が良くなる道理です。あるいはノイズフロアの低下はハードウェアで、分解能が高くなったのはソフトのおかげ、なのかも。

 後はもう少し容量が欲しい。せめて50GBぐらい、ということは64GBか、それくらいは欲しいですね。

 それと、ミュージック・プレーヤーのままにしておくと、ロックしてあっても、2日ぐらいほうっておくと、バッテリーが空になるようです。毎日使えばいいわけですが、そうもいかない時もあり。そういう時には下のボタンを押して、メニュー画面にしてからロックすると、バッテリーの減りは少ない模様。完全にシャット・ダウンすることもできますが、何週間も使わないケース以外はそこまでする必要もないんじゃないかな。(ゆ)

 暑さがぶり返して、今日は3日ぶりぐらいに油蝉とつくつく法師が聞こえました。涼しくなった間はじっとがまんしていたんだろうか。


 散歩用に使っている KSC75 のイヤパッドが劣化して破れてしまったので、輸入販売元のティアックに、パッドだけ買えないかと問合せたら、購入可能にしましたと連絡が来ました。ティアック、偉い。

 価格は200円ぐらいだそうで、本家のサイトで買うより高めですが、米国外からは本家のサイトでこういう消耗品は買えないので、やむをえんでしょう。

 リペア・センターにメールを送るか、修理センターに電話・ファックスするか、TASCAM の取扱店から取り寄せるか、できるそうです。

ティアック修理センター  サービス課
〒190-1232  東京都西多摩郡瑞穂町長岡2-2-8
電話 0570-000-501(ナビダイヤル)
電話 042-556-2280(携帯・PHSから)
FAX 042-556-2281

TASCAMの取扱店検索


 新しもの好きとしては KSC75 の後継機種(KSC95?)も気になるところですが、KOSS のサイトでは影も形も無し。まあ、今のところ、75 に 35 の耳かけ部品をつける「改造」で、まったく文句ない音を聞かせてくれています。

 アップル・ストアから、iPod Touch の出荷を開始したと通知が来ました。注文が成立した順に出荷しているとのことで、あらためて出荷案内が来るそうです。ぼくは09/06の午前中にポチしたんですが、さて、いつ来るか。噂では、また音が良くなっているというので、期待してます。(ゆ)

 Music TO GO!によると最上位機種の PK1 はなかなか面白い機種らしいですが、エントリー・レベルの PK3 はごく簡単に、つなげば上質の音で音楽が楽しめます。これで聞くのが楽しくなってしまい、ここのところ、メイン・マシンです。イヤフォンというより、開放型のヘッドフォンとして質が高いと言いたいところ。良いヘッドフォンと出会うといつもそうですが、どんどん音楽が聞きたくなります。

 価格は PK1 の4分の1、送料込みで35ドル。現在のところ TTVJ でも扱っておらず、Head-Direct に注文するしかないようです。PayPal で注文して4日目に送ったよとの連絡が来て、それからまた4日で現物が着きました。上海からの国際郵便。なお、付属しているはずのフォーム・イヤチップが入っていなかったので、その旨連絡したところ、わかった、送ると即答が来て、6日目にたくさん封筒に入って着きました。

 何もない裸のままだと、筆者の耳の形と合わないのか、耳穴からぽろぽろはずれてしまうので、純正品が来るのを待つ間、Jestaxx のイヤフォン用カヴァーをかぶせました。かぶせると引っかかりが良くなり、はずれにくくなりました。純正品はささき氏も書かれているように、普通にかぶせるものと、ドーナツ型のものの2種類。とりあえず、ドーナツ型を試しています。Jestaxx の時と明確な違いがあるわけではありませんが、やはり良くなる感じです。

 使い始めには低音がまるで無いように聞こえましたが、どうも奥まで突っこんでいたせいのようです。この形のイヤフォンはほとんど使ったことがないので、 要領が良くつかめないきらいもありますが、これはとにかく耳の入口にちょんと載せるのがベストらしい。エージングのせいもあるかもしませんが、アルバム1 枚分ぐらい聞くごとに良くなる感じもします。ちょっと麻薬的な魅力です。

 音としては、このイヤフォン特有の個性というものはあまり無いように思います。むしろソースを忠実にそのまま音にしてくれる感じ。そのための基本的性能は高いんでしょう。Music TO GO! の記事をふまえれば、PK3 では性能と形態のバランスがうまくとれている気がします。背伸びをしないで、できる範囲で出すべき音をきっちり出すことをめざした、といいますか。

 サウンド・ステージは広大と言いたくなるくらいですが、音のイメージはひじょうに明瞭で、音空間の透明度は相当に高いです。イメージがはっきりしているといっても、何もかもくっきりかっきりではなく、本来がぼやけた音はちゃんとぼやけ、中心が明確で周辺がぼやけている音もそのままに聞こえます。なのでビョークの新作のように、生楽器の音と合成音が同時に鳴っていても、それぞれの性質の違いもちゃんとわかるので、これは作り手の意図を裏切っているかもしれません。いや、しかし、この人が Songlines の表紙になるとは思わなんだ。付録のサンプラーCDに入っているトゥマニ・ジャバテをフィーチュアした曲はなかなか面白いですけど。

 生楽器とヴォーカルなどはその点、どんぴしゃです。ヤスミン・レヴィの声にある、わずかなにじみが聞こえて、一段と艶やかさを増してきます。セカンドに入っている〈Locura〉では、コーラス部分のぐっと盛りあがるところ、胸が熱くなってしまいました。後半のネイのソロも耳が火傷しそうなほど。

 フランク・ザッパの《ニューヨーク》ライヴの冒頭〈おっぱいとビール〉、ザッパのヴォーカルのバックでベースを刻むホーン・セクションではまだリードや管が乾いているのが、先頃亡くなったマイケル・ブレッカーがリードする〈ソファ〉あたりになると、濡れてきているのまで聞こえる気がします。単なる気のせいかもしれませんが。

 ショウ・オヴ・ハンズの事実上のデビュー作、最初のライヴで、〈Exile〉をうたうゲストのポリィ・ボルトンのかすれ声がまた良い。余談ですが、先日の3回目のロイヤル・アルバート・ホール・ライヴのパンフレットで、フィルもこの曲はスティーヴのベストのひとつと書いていました。


 それにしても、耳からのとれやすさは何とかならないかと思います。散歩などのメインに使いたいので、Yコードだとどうだろう、とやはり PK2 が欲しくなってきました。それに、3 でこの音なら、2 ではどうなのか。まあとにかく、半年から1年ぐらい使い倒してから2に行くのも遅くはない、と自分に言い聞かせる今日この頃。

 と思っていたら、サウンドハウスが台湾製のカナル型イヤフォン、それもトランスデューサー型を売り出しますね。アメリカのバランスド・アーマチュアは、3ウェイだ4ウェイだと例によって物量作戦ですが、中国系はごく平凡に見えるハードを一捻りして魔法をかけているのかも。トランスデューサー型は Future Sonic が入ってきましたけど、ちょっと高いなあ。JST はこの値段なら、気軽に試してみてもいいかな。Westone 3 より良かったらどうしよう(爆)。


 なお小生のセットは iPod 80GB+ Jumbo Cryo Dock + Go-Vibe 5 (Low gain) です。

 えー、まいどのことで恐縮ですが、今日の本誌の配信は遅れます。明日か、明後日には配信できると思います。乞う、ご容赦&ご期待。


 以前から騒いでいる期待の新製品 Westone 3 の日本国内での先行予約が始まってます。

 民生用、つまりプロではない、一般リスナー向けの IEM(In ear monitor)としては初の3ウェイ。高音、中音、低音用にひとつずつのドライバを備えたもの。3ドライバのものは Shure や Ultimate Ears にもありますが、これらはいずれも2ウェイです。

 というのが、メーカーからの受け売りですが、このメーカーの UM-2 を使っている経験から、この新製品にもおおいに期待してます。

 アメリカのオンライン販売店でも予約はずいぶん前から始まっていて、中にはポータブル・ヘッドフォン・アンプをおまけにつけるという太っ腹のところもあります。海外通販は信用できない、あるいは面倒くさいという方は、上記国内サイトをどうぞ。価格も、予約すると安くなるそうです。海外での予約価格は400ドルですし、UM-2 も無くなるわけではないそうなので、その価格から見ても、この予約価格はまあ妥当なところでしょう。なお、別に小生はこの店とは関係ありません。今まで2回ほど、アクセサリーを買いましたが、対応はまっとうなものでありました。(ゆ)

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