タグ:ストリーマ
気にしない人びと
11月19日・金
Shanling EM5 は面白い。ようやくこういうものが出てきた。これを買う気はないが、このラインで次ないしその次を期待する。これと M30 のいいとこどりして、もっと突き詰めたもの、かな。
それにしても Naim をどこか、やらないか。あそこの Uniti Atom は聴いてみたい。ここは今はフォーカルと同じ親会社の傘下なんだから、ラックスマンがやればいいのに。
Audeze を完実電気がやるのはめでたい。LCD-5 はともかく、Euclid は気になっていた。iSINE のデザインは買う気になれなかったが、こちらは許容範囲。
Tor.com のノンフィクションのお薦めから Careless People by Sarah Churchwell を注文。フィッツジェラルド夫妻と『華麗なるギャツビー』の裏事情を狂言回しにして、ジャズ・エイジ、「不注意」というよりは「気にしない」と言う方がこの場合、適切ではないかと思う人びとの時空を描く、ものらしい。Nghi Vo の『ギャツビー』の語直し The Chosen And The Beautiful は面白かった。あれは『ギャツビー』の世界をこの世の裏側から描いているが、このチャーチウェルの本はギ・ヴォの生みだした世界とフィッツジェラルド夫妻が生きていた時空の間の世界を綱渡りするのではないかと期待する。
Grado White + マス工房 model 428 で聞くデッドは実によろしい。《30 Days Of Dead》の MP3 ファイルでもひどく生々しくなる。
##本日のグレイトフル・デッド
11月19日には1966年と1972年にショウをしている。公式リリースは無し。
1. 1966 Fillmore Auditorium, San Francisco, CA
3日連続の中日。3日間のうち、このショウのみ録音が殘っている。この時期の1本のショウを捕えた録音として定評がある。ピグペン時代のエッセンスが聞ける、と John W. Scott が DeadBase XI で書いている。ジェファーソン・エアプレインがグレイス・スリックのバック・バンドであるというのと同様に、グレイトフル・デッドはピグペンのバック・バンドであるとも言えた。デッドのバンドとしてのスタートがピグペンのパフォーマンスとカリスマによるものであることの証拠、なのだろう。ピグペンとレシュの関係の深さも聞けるようだ。
2. 1972 Hofheinz Pavilion, University of Houston, Houston, TX
開演8時。前日と同じヴェニュー。チケットの半券によればオールマン・ブラザーズ・バンドとの対バンだったようだ。
これもこの時期のショウとして相当に良かったようだ。
大学の施設で2日ないしそれ以上連続で演るのは珍しい。(ゆ)