クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:トラッド

 今年のクロップレディで、《LIEGE & LIEF》のラインナップのフェアポート・コンヴェンションが再結成され、あのアルバム全曲を演奏するそうです。サンディの代わりはクリス・ホワイル。

 このラインナップでの演奏はこれが初めてではなく、昨年1月、BBC Radio 2 Folk Awards でアルバムが 'Most Influential Folk Album of All Time' を受賞した際、〈マッティ・グローヴズ〉を演奏しています。

 今年のクロップレディはフェアポート結成40周年でもあり、このアルバムが昨年夏、「ゴールド・ディスク」を受賞したことの記念の意味もあるんでしょう。

 ステージは08/10(金)の夜。

 ライヴDVDを期待しましょう。

 東京・高円寺で来月、こういうイベントがあるそうです。

 かつての渋谷・ブラックホークでの「トラッド愛好会」例会を思いだしました。愛好会がなしくずし的に雲散霧消してから、あの例会の後継イベントはいくつか単発でありましたし、名古屋では平手さんがご自分の店、カフェ・カレドニアで続けていらっしゃいますが、東京で続くことはありませんでした。定期的なイベントとして続くことを祈ります。

 会場は仕掛け絵本を集めたカフェだそうです。そちらの方も面白そう。

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 フェアポート、スティーライ、フランキー・アームストロング、ディック・ゴーハンなどなど英国トラッドのcd、レコードを聴いたり、またお持ちの方は持ってきていただきたいと思います。

開催日時:02/18(日)
サブリエルカフェ presents
第1回 日曜日に聴く英国トラッド レコード
時間:12:00-20:00
プログラム(いまのところ大枠ですが)
12:00-15:00 フェアポートコンベンション特集
(フェアポート好きの方に選曲お任せ)
15:00-18:00 スティーライスパン
(スティーライスパンの好きな方に選曲お任せ)
18:00-23:00 他
(未定)

 そこでフェアポートを、スティーライをかけたい、語りたい(短く)と言う人を募集いたします。
*レコード、cdを持っている方。

連絡は
mixi のサブリエルカフェのコミュ:イベント

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mixi でのこのイベントの案内はこちら


 ちょっと大げさですが、イングランドで現在最高のデュオ、ショウ・オヴ・ハンズが、まずは「史上最高のデヴォン人」に選ばれました。

 デヴォンはイングランドの南西部コーンワル半島の中央のカウンティです。ショウ・オヴ・ハンズは元々はもう少し東の出身ですが、今はデヴォンに住んでいるために賞の対象になったようです。

 この賞は歴史上の人物も含めて選ぶもので、ショウ・オヴ・ハンズは英国の国民的英雄フランシス・ドレイクやバンド、コールドプレイのフロントマン、クリス・マーティンなどを押えての受賞です。

 ひとつにはショウ・オヴ・ハンズの二人が地元の共同体の存続を支援しているのも要因でしょう。
 代表的なのが、この州の田舎町、サンフォードで廃止されそうになっていた郵便局の維持のためのチャリティ・ライヴで、今回、受賞の決定とともに、この郵便局の存続も決まりました。二つ目の喜びはそのことです。

 授賞式はまさにそのサンフォードで行われたそうです。

 来年04/08の、3回目のロイヤル・アルバート・ホール公演のチケットもほぼ完売で三度満員御礼になることは確実の由。

 ちょっと古い話ですが、フェアポート・コンヴェンションのアルバム《LIEGE AND LIEF》が発売以来37年かかって、今年8月にゴールド・ディスクに認定されたそうです。年平均で2,700枚ちょっと。平均ですから、遙かに落ちこんだ時期もあったはずで、よく廃盤にならなかったもの。ちなみに、このアルバムは1969年12月発売で、1970年に17週間アルバム・チャートに入っていたそうです。

 英国では10万枚売れるとゴールドになります。

 リチャード・トンプソンのサイトのトップの写真は前列が左から、アシュレィ・ハッチングス、(たぶん)ジョージア・ルーカス(サンディの娘)、デイヴ・マタックス、リチャード・トンプソン、サイモン・ニコル。後列左から、デイヴ・ペッグ、デイヴ・スウォブリック、そしてマーティン・ランブルの息子。


Thanks! > 中山義雄さん

の最終候補が発表になっています。
 この賞はジャーナリスト、キャスター、フェスティヴァル・オーガナイザー、エージェント、プロモーターなど約150人が投票して決まります。まず自由に候補をあげて投票を行い、上位4組を最終候補として、再度投票します。現役ミュージシャンは投票できません。

 対象となるミュージシャンの範囲はBBCが放送している地域。なので、ブリテン島、つまりスコットランド、イングランド、ウェールズ等とノーザン・アイルランドまで。

 また、毎年、一つのカテゴリーを選び、聴取者からの投票を募ります。今年は「最優秀トラック」つまりアルバムの中の1トラックで最も優れたもののカテゴリーです。ウェブ・サイトからも投票できます。

 詳しくはこちら

 今年の候補は以下の通り。候補のアルファベット順です。
 最終発表とコンサートは来年2月5日、ロンドンの The Brewery にて行われます。


##Folk Singer of the Year
Tim van Eyken
Julie Fowlis
Seth Lakeman
Karine Polwart

##Best Duo
Martin Carthy & Dave Swarbrick
Nancy Kerr & James Fagan
Show of Hands
Spiers & Boden

##Best Group
Bellowhead
Salsa Celtica
Van Eyken
Waterson:Carthy

##Best Album
《BURLESQUE》 - Bellowhead
FREEDOM FIELDS》 - Seth Lakeman
GAME SET MATCH》 - Nic Jones
STIFFS LOVERS HOLYMEN THIEVES》 - Tim van Eyken

##Best Original Song
〈Daisy〉 - Karine Polwartfrom 《SCRIBBLED IN CHAALK
〈Jack Frost〉 - Mike Waterson (Performed by Waterson:Carthy)
    from《HOLY HEATHENS AND THE OLD GREEN MAN
〈Roots〉 - Steve Knightley (Performed by Show of Hands)
   from《WITNESS
〈Steelos〉 - John Tams (Performed by John Tams & Barry Coope)

##Best Traditional Track
〈Green Grows the Laurel〉 - Kris Drever from《BLACK WATER
〈Grey Gallito〉 - Salsa Celtica from《EL CAMINO
〈Barleycorn〉 - Tim van Eyken from《STIFFS LOVERS HOLYMEN THIEVES
〈The White Hare〉 - Seth Lakeman from《FREEDOM FIELDS

##Horizon Award(新人賞)
The Devil’s Interval
Kris Drever
Shona Kipling & Damien O’Kane
Martha Tilston

##Musician of the Year
John McCusker
Martin Simpson
Dave Swarbrick
Chris Thile

##Best Live Act
Bellowhead
Vin Garbutt
Seth Lakeman
Salsa Celtica


 確か病気で長期休養中のヴィン・ガーバットがベスト・ライヴに入っているのは、日頃のかれのライヴがいかにすばらしいかの証でしょう。

 結構重複が多いですね。もう少しばらけるかと思いましたが、それだけこの人びとが突出していたと言うことかな。

 確かにベスト・アルバムはどれもすばらしいものではあります。どれも10年の1枚クラスの出来です。

 メロディオン2台、それも日本で一、二の名手がそろうバンドのライヴが横浜であるそうです。米山画伯の蛇腹にはカラダが自然に動きます。

日時 11/25 (土)18:00〜20:00
場所 カフェクレオール 京浜急行金沢八景駅徒歩2分

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 イングランドのトラディショナル・ダンスミュージックを演奏するバンド、A Drop of Good Beer の初の地元ライブです。ボタン式アコーディオンの一種であるメロディオンを中心に、バイオリン、バンジョーなどで演奏します。普段あまり見られない楽器たちですが、懐かしい音がします。お食事や飲み物を楽しみながらリラックスした雰囲気でお楽しみください。体が動いてきたらダンスもOKですよ!

 ライブチャージはありません。お料理もとても美味しいお店ですので、ドリンクかフードを注文してください。

A Drop of Goodbeer
米山永一 メロディオン 
小泉真樹 メロディオン&コンサーティーナ 
大石優子 バイオリン 
小泉雅義 テナーバンジョー&マンドリン 

 「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」協賛商品の iPod RED に8GB版が加わってました。ちょっと心惹かれます。

 一方アップル・ストアでもJBLが新しく出したヘッドフォンの取扱いが始まってました。60周年記念の製品だそうですが、ユニット周りなど、AKGの K26P にそっくり(^_-)。そういえば、両方とも同じハーマン・グループの傘下です。違うのはヘッドバンドで、それだけでJBLの方は価格が倍近い。はたしてどれくらい違うのか。Music TO GO! のささき氏が試聴のため借出されているはずですが、その評価やいかに。

 K26P は評判もいいんですが、ぼくの耳にはなぜか左右のチャンネルの音がはっきり別れて聞こえます。音場が自然に広がるのではなく、左右と中央に音が出るソースが分かれてしまいます。その中間から音が聞こえない感じ。例えば The Memory Band の《APRON STGING》だと KSC75 や K701 では左側の斜めから聞こえるフィドルが K26P では完全に左側に寄っています。一応密閉型ですが、音の遮蔽性はオープンの半分ぐらい。ただ、この点は耳の形状にも左右されるかもしれません。これは完全に耳を覆う形ではないですし、ヘッドバンドの締付けもごく軽いですから。

 その点がJBL版ではどう変わっているか。K26P の基本的な音は好きなだけに、ちょっと興味があります。あれが実際にAKGの OEM としての話ですが。ただ、ヘッドバンドだけで倍の金を払うのもなあ。ちょっと検索してみましたが、アメリカではまだ出ていないようです。なので、国内価格の海外との価格差はわからず。ひょっとして日本先行発売かも。ただ、日本では出ていない Bluetooth 対応の JBL Reference 601 というのがありました。

 The Memory Band はちょいとおもしろいイングランドのバンドで、2枚アルバムが出てます。かつてのネオ・アコースティックの流れをくむとも言えそうな、ミニマルでクールな味わい。MySpace のページはこちら

 イングリッシュ・フォークの「王室」(^_-) ウォータースンズが来年5月12日、ロイヤル・アルバート・ホールで "A Mighty River of Song" と題したコンサートを開くそうです。ウォータースンズとしてこの会場で前回ギグしたのは40年前だそうな。今回は Norma Waterson, Mike Waterson, Martin Carthy それに Eliza Carthy をコアとして、他の一族たち、Rachael Straw(マイクの娘), Eleanor Waterson(誰の娘だっけ?), Maria Gilhooley(Lal の娘) それに Oliver Knight(ラルの息子)が参加。さらにブラス・モンキーと Saul Rose、Tim van Eyken も出るそうです。チケットはホールのウェブ・サイトおよび電話で予約受付中。

 なお、19人集まると団体となり、20人目のチケットが無料となる由。誰か、ツアー、組みません?

 そういえば、40年前のオリジナル・ウォータースンズの4人目のメンバー、ノーマ、マイク、ラルのいとこに当たる John Harrison は、ウォータースンズの活動が一時やんだ後、ロンドンに出て、なんとマイケル・ゴーマンにフィドルを習った、ということですが、録音を聞いたことがありません。どなたか、ご存知ないでしょうか。

 ところでそのウォータースンズのコア・メンバーは現在 Waterson: Carthy として活動していますが、メンバーの一人ティム・ヴァン・エイケンは年内のクリスマス・ツアー "the Frost and Fire - Singing the Seasons tour" を最後にグループを離れるそうです。かわりはソウル・ローズがもどる由。ウォータースン:カーシィの新作《HOLY HEATHENS AND THE OLD GREEN MAN》ももうすぐ出ますが、そちらには二人とも参加。また、この新作には、先日、デビュー・アルバムもまだ出ないのに fRoots の表紙を飾ったトリオ The Devil's Interval も参加しているそうです。

 ちなみにティムの新作《Stiffs Lovers Holymen Thieves》は凄いです。ジム・モレィもおもしろいですが、音楽と切り結ぶ姿勢とアイデアでは、ティムのほうが一枚上手。

 クリスマスのシーズンに合せたツアーとしては、フォーク・シーンでは、ジュリィ・マシューズ、クリス・ホワイル、デヴィッド・ヒューズを中心とした St Agnes Fountain も、今年3年目のツアーを予定しています。たぶん、またライヴ・アルバムが出るのではと期待。スケジュールはこちら
(下のほうにスクロールすると出てきます)

 東京・吉祥寺の月刊イベント Winds Cafe の来月は瞽女の唄を受継ぐ月岡祐紀子さんのライヴだそうです。これはちょっと見逃せないでしょう。特に第二部。

 瞽女ってなんだ、という方は、とにかくこの2枚のCDを聞いてください。
瞽女うた 長岡瞽女編
瞽女うた 高田瞽女編



                    ● WINDS CAFE 118 ●

                            【ごぜうたがたり】

                       月岡祐紀子(民謡唄・三味線)
                  10月15日(日) 午後6時開場
   WINDS GALLERY 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-4-11 7F *電話はありません
入場無料(投げ銭方式)/パーティー用の差し入れよろしく!(主にお酒や食べ物)
18:00 開場
18:30 開演
20:00 パーティー+オークション

▼プログラム
 第一部 広大寺節を追って 〜瞽女唄から民謡へ〜
 第二部 段物「葛の葉の子別れ」(一段目通し)

▼川村からひとこと

 昨年秋、鼓奏者の仙堂新太郎さん経由で、三味線奏者の吉澤昌江さんから、連絡
が入りました。吉澤さんの勤務先の盲学校の文化祭の資料室の展示コーナーに、月
岡さんがいらした、という内容なのですが、この先が面白い。曰く:「盲目の女旅
芸人ごぜ芸能の伝承者として活躍されている方のようです。(この方は若い晴眼の
方ですが。)こういう方の瞽女歌も WINDS CAFE でやったらいいのではと、ふと思
いました」とあるではありませんか。吉澤さん経由でさっそく打診してみたら、今
回の公演があっという間に決まりました。なんかもりだくさんなプログラムになり
そうで、今から大変楽しみです。課題図書(笑)も下の方にございますので、ぜひ事
前にご一読のほど。当日お持ちくださればもれなくサイン会(笑)。


▼月岡祐紀子さんからの手紙

 瞽女(ごぜ)をご存知の方は、果たしてどれくらいいらっしゃるでしょうか。瞽
女というのは、盲目の女旅芸人のことです。三味線と唄を生きる杖に、女性のみの
集団で旅と芸に人生をおくりました。

 古くは室町時代の文献にも登場し、日本全国にいましたが、明治以降しだいに数
を減らし、新潟にわずかに残るのみとなり、ついに昨年、最後の瞽女となられた小
林ハルさんも亡くなられてしまいました。

 瞽女さんたちの芸の中心は、説経節の流れをくんだ「安寿と厨子王」などの長大
な物語歌の弾き唄い。そしてまた、民謡など当時のはやり唄を風のように運んでい
く伝播者でもありました。

 今回のライブでは、第一部では、瞽女さんがはやらせ、津軽のじょんがら節を生
み出したと言われる「広大寺節」の流れを歌で追ってみたいと思います。

 第二部では、物語唄「葛の葉の子別れ」一段目の通し演奏に挑戦します。一段が
約40分(全段で3段)と長いため、なかなか通し演奏の機会に恵まれないのですが、
今回 WINDS CAFE という自由な場を得て通しが実現しました。往時には集まった村
人が、一晩目は1段目、翌晩は2段目と、わくわくしながら聴いていったという、連
続ドラマのようであった物語唄。どうぞお楽しみに!

*「葛の葉の子別れ」ストーリー:しのだの森に住む化狐は、罠にかかっていると
ころを阿部保名というお侍に助けられる。保名に恋をした狐はいいなずけに化けて
嫁入りし、かわいい息子も生まれるが、ある日正体がばれ、泣く泣くしのだの森に
帰っていくのだった。


▼プロフィール

●月岡祐紀子(つきおか・ゆきこ):武蔵野女子大学(現武蔵野大学)文学部日本
文学科卒。第44期NHK邦楽技能者育成会終了。幼い頃より民謡を学ぶ。三味線を
本條秀太郎氏に師事。高校生の時、盲目の女旅芸人の芸能、瞽女唄、瞽女三味線と
出会い、感銘を受け新潟へ。最後の瞽女といわれる小林ハル氏、杉本シズ氏、難波
コトミ氏らの元に通い交流を重ねる。瞽女芸能の本場である上越市とのかかわりも
深く、「2002年度瞽女憲章記念公演」に出演を招かれて以来、年2回程度、市主催
の文化イベントに出演。大学卒業時、瞽女の旅を追体験しようと、三味線を奉納演
奏しながらの四国八十八ヶ所歩き遍路に挑戦。その様子が、ドキュメンタリー番組
「娘三味線へんろ旅」(愛媛県南海放送制作・ナレーション桃井かおり氏)として、
全国放送され、放送文化基金賞の出演者賞を受賞。この旅日記を朝日新聞四国版、
関西版に1年間連載、加筆後「平成娘巡礼記」として刊行。和楽器のオーケストラ
グループ「むつのを」メンバー。

平成娘巡礼記」(文藝春秋新書)
うらやましい人 '03年版ベスト・エッセイ集」(文藝春秋社)集録
遍路組曲」(東芝EMI)

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▼以下は WINDS CAFE 公式サイトでご確認ください

 会場地図
 オークションについて
 予告編
 過去の企画

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 WINDS CAFE とは、1997年1月から、川村龍俊が、現代陶芸家の板橋廣美氏の私邸
である、東京吉祥寺の空中庭園 WINDS GALLERY を私費で借り上げて、音楽を中心
に美術演劇映画などさまざまなジャンルの方々に企画していただきながら続けてい
る、イベント+パーティーです。いわゆる「オフ会」ではありません。

 基本的に入場料は無料、出入り自由で、パーティーでの飲食は参加者のみなさま
からの差し入れを期待しております。

 ご来場にあたって予約は必要ありません。

 WINDS CAFE のコンセプトは、「好きなことやものを楽しんでいる人と一緒にい
るのはなんて楽しいことだろう」です。出演を依頼するときには、このコンセプト
を共有していただけることが条件になっています。

 BBCのフォーク・ニュースから。

 イングランドのベテラン・シンガー、ロイ・ベイリィ Roy Bailey とアコースティック・ギターでは多分世界の五指に入るマーティン・シンプスンが10月にシェフィールドで、パレスティナの子どもたちのためのチャリティ・コンサート "Concert 4 Palestine" のメイン・アクトを務めるそうです。

 地元のパレスティナ支援団体の主催で、ガザ地区の難民キャンプの子どもたちのための基金集め。子どもたちが安心して学び、交流し、遊ぶ施設建設が目標。
 公式サイトはこちら

 ロイ・ベイリィはマーティン・カーシィなどと同世代の優れたうたい手。丸みのある、人懐こい声が魅力。うたのうまさでもぴか一。

 マーティン・シンプスンも1970年代初めから活動している人。この人のギターは世界、というより宇宙に響きわたります。

 編集部偏愛のイングランド最高のデュオ、ショウ・オヴ・ハンズの10月のイングランド・ツアーに、こちらも偏愛のウェールズのシンガー・ソング・ライター、マーティン・ジョセフが「前座」として参加することになったそうです。

 この3人はずいぶん前から親友同士で、以前から一緒にツアーすることを考えていたそうですが、この秋、マーティンがソロで回ることにいささかくたびれて、ショウ・オヴ・ハンズのツアーの「前座」をやってみるのはどうかと提案して、ショウ・オヴ・ハンズも喜んだ由。

 うーん、このステージは観たいなあ。ひょっとして YouTube あたりにビデオとかあがるかもしれませんが、生を見たい。

 ショウ・オヴ・ハンズとマーティン・ジョセフについてはそれぞれのサイトをどうぞ。録音も聞けますし、ライヴ・ビデオも見られます。ショウ・オヴ・ハンズの最新作WITNESSは、アフロ・ケルト・サウンド・システムのサイモン・エマースンのプロデュースが成功した傑作。マーティン・ジョセフの最新のライヴDVDもすばらしいです。

 エメット・スパイスランド、ウッズ・バンドを再発したエアー・メール・レコーディングスは Dando Shaft の初期3枚も再発するそうで、こちらは07/05発売。各2,730円。

 最初の3枚で、ファーストにはボーナス・トラック4曲入り。サードはオリジナル・ポスター入り。以前、編集盤がCDで出てますが、この3枚が完全な形でCD化されるのは初めてじゃないかと思います。ただ、ぼくなどが知らないうちに出ている可能性もあります。一応チラシやサイトでは「日本初CD化」とうたわれてます。

 ダンド・シャフトはマーティン・ジェンキンズ、ケヴィン・デンプシィ、それにポリィ・ボルトンがいたバンド。フェアポートやスティーライよりややポップよりの、伝統とポピュラーのちょうど中間、いい意味での「中庸」の位置にいた感じです。今聞いても色あせてません。なお、トラディショナル・ベースですが、一応全曲オリジナルです。

 マーティン・ジェンキンズはバート・ヤンシュと一緒に来日もしました。デイヴ・スウォブリックとの Whippersnapper が一番有名かな(このバンドの音源もCD化して欲しい)。

 ケヴィン・デンプシィもいろいろなところで名前を見ます。

 ポリィ・ボルトンはヴィッキィ・クレイトンなんかの先達に当たる、良いシンガーです。一時アシュレィ・ハッチングスとつるんだりしてました。まだまだ元気らしい。

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