クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

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1219日・日

 かつて黒船はそれとすぐわかるものだった。ペリーの艦隊は、それまで軍艦や異国の船など見たこともない漁民にも、黒船だとわかった。得体は知れないが、何かとんでもないものがやってきて、自分たちの暮しが根底からひっくり返ろうとしている、とわかった。

 今の黒船は見ただけでは、それとはわからない。しかし A&C オーディオのヒッポさんのような慧眼のプロにはわかる。
 

 むろん、中華製の安くて質の良いオーディオ機器は今に始まったことではない。アマゾンを見れば溢れかえっている。ただ、その中のどれが黒船かは、あたしなどにはわからない。ユーザ・レヴューの数が多くて星の数が4以上なら、なにせ安いし、試してみてもいいかと思うが、それにしても多すぎる。音楽や本のように、試聴試読してみるわけにもいかない。それに本や音楽と違って、機械は実物を見て触って動かしてみてナンボのものだ。

 しかし、ヒッポさんのような人がこれは黒船だと言うならば、話は違ってくる。ああいうスピーカーを作る耳の持ち主が言えば、まちがいない。最新の Dolphin は聴いていないが、その前のモデルは聴いている。スピーカーの置き場所がなくて、今のところ買う予定はないが、スピーカーを買うなら Dolphin と決めている。Dolphin を買うために、なんとか置き場所を作れないかとさえ思っている。

 黒船はやって来た以上、来なかったことにはできない。そして黒船は一度来れば終りではない。ペリーは翌年またやって来て、幕府は否が応でも不平等条約を結ばされる羽目になった。

 オーディオの黒船も、後から後からどんどんやって来よう。ヒッポさんも全てを試したわけではあるまい。他にも来ているにちがいない。既存のメーカーはどんどん撤退に追いこまれよう。

 もっともそれは必ずしも悪いことではない。新しいプレーヤーたちの登場に道を開くからだ。黒船は幕府という賞味期限がとっくに切れていた体制が退場するきっかけとなった。つまり、賞味期限が切れていないかどうかは、黒船をチャンスにできるかどうかでわかる。

 さて、あたしとしてはこの黒船を契機にして、Dolphin 導入に踏み切るか。

 だけど、ホントに場所が無いのよ。買ったはいいけど、部屋の隅に箱のまま積んどくことになりかねない。同じツンドクでも、こちらはいただけない。



##本日のグレイトフル・デッド

 1219日には1969年から1994年まで5本のショウをしている。公式リリースは1本。


1. 1969 Fillmore Auditorium, San Francisco, CA

 三連チャンの初日。3ドル。開演8時。2時間弱の一本勝負。冒頭4曲はガルシアとウィアの2人だけでアコースティック・セット。休憩無しに5曲目〈Mason's Children〉からエレクトリック・セット。

 アコースティック・セットの冒頭3曲〈The Monkey And The Engineer 〉〈Little Sadie〉〈Long Black Limousine〉はこれが初演。

 このアコースティック・セットはデッドとしては初のものとされるが、レシュが何らかの事情で遅刻したために、即席で行われたものらしい。4曲だけだが、演奏は一級のものだった、と Ross Warner DeadBase XI で書いている。


2. 1973 Curtis Hixon Covention Hall, Tampa, FL

 2日連続の2日目。この年最後のショウ。第一部後半の4曲と第二部2曲を除く全体が《Dick’s Picks, Vol. 1》としてリリースされた。さらに第一部クローザー前の〈Ramble on Rose〉が2012年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。曲数で全体の5分の3、2時間10分強がリリースされたことになる。


3. 1978 Memorial Coliseum, Mississippi State Fairgrounds, Jackson, MS

 7.50ドル。開演8時。聴衆がずいぶんと少なかったらしい。が、音楽は一級。DeadBase XI Rob Bertrando は後半は特に良かったと言う。


4. 1993 Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA

 24.50ドル。開演7時。このヴェニュー三連チャン最終日。この年最後のショウ。


5. 1994 Los Angeles Sports Arena, Los Angeles, CA

 開演7時半。このヴェニュー4本連続の最終日。この年最後のショウ。

 第一部6曲目〈When I Paint My Masterpiece 〉でウィアはアコースティック・ギター。(ゆ)


はやはりウチだけではなかったようで、
ここ数日、アクセス数がやけに増えてると思ったら、そのせいらしい。

 アップル公式サイトのユーザ・フォーラムでも、
頭から湯気が出ているコメント多数
ジャンル名だけではなく、
当然、変更年月日も変わるから、
それで管理しようとすると、おかしなことになる。

 そのフォーラムでは
 iTunes の「情報」で、日本語のチェックをはずす、
という解決法が出ているが、
日本語タイトルもたくさんあるから、
今度はそれが文字化けするのがこわくて、試せない。

 勝手に変更されたものを、手動で元にもどせば、
以後は変更されなくはなる、
とはいうものの、
ライブラリが7万曲を越えてると、
いかに IntelMac でも、
情報表示をクリックしてから
実際に情報のウインドウが出るまで数十秒かかるのだ。
いちいち、そんなことしてられっか。

 はよ、アップデート出せや、アップル、ぷんぷん(-_-#)。(ゆ)

 Mac OS X 10.5 Leopard が届いたので、MacBook Kro(初代)Intel Core Duo 2.0GHz にインストール。はじめ、所要時間3時間と出るが、実際には30分強で終了。デフォルトのインストールでは、設定の移行ややりなおしは一切不要。

 一番懸念していた親指シフトはあっさりOK。まったく何もせずに、これまで通り使用できる。というより、10.4.10 までは、再起動やログインしなおすと、システム環境設定で設定しなおさなければならなかったので、その手間がなくなった。ちゃんと自動的に Tesla が入っている。ひょっとするとアップルの方で、こういうサード・パーティ・ツールが使えるように組んでいるのだろうか、とすら思える。Xcode 3 で再コンパイル、ターミナルでファイル・コピーというのを覚悟していたので、正直、ほっとする。やってしまえばそんなにたいへんではないのだが、ふだん縁がないツールを使うのはやはりめんどい。

 Safari でも、あらたに機能がついた Mail でも RSS がまったく読めなくなるというトラブルが出ていて、モーレツに腹が立ったのだが、親指シフトがあっさり通ったのでとたんに機嫌が直る。

 Leopard は外見はあまり変わっていないが、細かいところでいろいろ使い勝手が良くなったり、表示が見やすく、あるいは美しくなっている感じがある。CPUは最新ではないが、全体の動作もよりきびきびしていて、快適。

 ホーム・ディレクトリに「ダウンロード」フォルダができ、メールの添付ファイルもブラウザでダウンロードしたものも、デフォルトではすべてここにまとまる。これまで自分で専用フォルダを作って指定していたが、デフォルトでこういうものがあるのは助かる。このフォルダはドックにも入っている。

 それにしても、今回の発売については、ごく普通のメディアが大々的に取りあげているのに驚いた。iPod 効果でMacそのものの売り上げも増えているそうだが、それ以上に Mac をめぐる風向きが変わっている。これまでは Mac はもう消えゆくのみ、とみなしていたのに。一台でウインドウズと両方使えるというのは、意外なメリットなのだろうか。アメリカの大学や学生の間ではもはや Mac がデファクト・スタンダードになりつつあるような気配だが、それが一般に広がるのも時間の問題か。(ゆ)

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