クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:ビデオ

 このところ編集部が騒いでいる DVD《TRANSATLANTIC SESSIONS 3》が PAL 方式のため、購入をためらっている方が案外に多いそうなので一言ご説明します

 テーブ時代とは違って、DVD では PAL の再生はいたって簡単です。

 まず Mac であれば、ドライヴに入れるだけで、黙って再生してくれます。
Mac が気にするのは PAL か NTSC かではなく、
リージョン・コードです。
TAS3 はリージョン・フリーなので、
聞かれたら日本とヨーロッパのコードである「2」でも選んでおきましょう。
アメリカ映画を見ることが圧倒的に多いのであれば「1」を選ぶところですが、
音楽ビデオはこの頃はほとんどがリージョン・フリーです。

 なお Mac は5回までリージョンを選ぶことができます。
5回めに選んだリージョンで固定されます。

 編集部には PC は無いので断言できませんが、
ウインドウズでもまずたいていは支障なく再生できるはず。

 また、再生専門であれば、
PAL と NTSC と両方再生できるプレーヤーは
ごく普通に売られています。
"PAL DVD player" 等で検索してみてください。
1万円以下で買えます。

 DVD から HD にとりこみたい場合にも、
Mac や PC で充分です。
専用ソフトも HandBrake というフリー・ウエアがあります。

 Mac、Linux、Windows で動きます。
オリジナルそのままのとりこみも、
各種圧縮フォーマットへの変換もできます。
とりこんだ動画は iTunes でそのまま再生できますし、
各種 iPod へ移すこともできます。

 ちなみに編集部では MacBook でとりこんだものを
iPod touch に入れて、もっぱらこちらで見ています。
TAS3 そのもののプレゼンにも、
iPod touch のプレゼンにも
効果抜群です。(ゆ)

 ふだん YouTube は封印してるんですが、
昨日紹介したビデオがあまりに良かったので、
おもわず、あるだけ見てしまいました。
この人の演奏はとにかく気持ち良い。
どこが良くてこうなるのかはよくわからないのですが、
CDでもとにかく終わってくれるなといつも思います。
気に入ったものをピックアップ。


 これはハープとの共演。
音楽と語りによる〈My farourite places〉。
ここでもエレクトリック・ハープで共演している
スコットランドの Corrina Hewatt との共作《The Sky Didn't Fall》に
入っている曲のライヴ版。
冒頭ではパイプ演奏の動きがよくわかります。

 コリーナはシーリスとカトリオナ・マクドナルドをつなぐ世代のハーパー。
ピアノの David Milligan と組んでいた
Bachue というデュオが良かったんですが、
今はビッグ・バンドの The Unusual Suspects などが忙しいとのことで
デュオは活動停止宣言してしまいました。


 こちらはダンス・チューン演奏
キャスリンはもっぱらフィドル。
間でエディ・リーダーがゲストにきて〈Ae fond kiss〉をうたってます。
すばらしい。
右側でギターを弾いてるのはブーかな。
後半の演奏ではブラスまで入ってますね。よく聞こえないけど。

 エディは例の TRANSATLANTIC SESSIONS 3 (TAS3) でも
あいかわらずすばらしいです。
本人のものもよいのだが、
カレン・マシスンとふたりでつけるコーラスのおかげで、
ポール・ブレディの〈Rainbow〉が一段と浮上してます。


 トロンボーンの入ったバンド演奏
後半は同郷のナンシィ・カーがゲスト。
ナンシィはフィドルを弾くとき、上半身は動かず、腰だけ振るんですな。
ちょっとベリーダンスかフラみたい。


 これはジェイムズ・フェイガンも入ってます。
はじめナンシィとふたりで、おなじみの曲。
なんだけど、とても新鮮。
なんだか、来日した頃よりうまくなってないか。
安定感が抜群。
後半、キャスリンたちも加わってトリプル・フィドル。


 スペインでのライヴ
どういう場所かよくわかりませんが、ステージの背景がいかにもスペイン。
他のビデオを見ると、客は床にすわってます。
アストゥリアスの曲らしい。
左端の兄さんが弾いてるのはアコースティック・ベースでしょうね。
しかし、このバンドは良いな。


 たぶん同じスペイン・ツアーの別の場所
こういうスローな曲をやらせると、この人は天下一品。
しかし、続くアップ・テンポのチューンが途中で切れるのは惜しい。


 10年前のテレビ
アコースティック・ギターとエレキ・ベースのトリオ。
くわつこいい。
パイプの指の動きのアップがうれしい。


 ノーサンバーランドの風景写真のスライド・ショー
キャスリンのパイプが重なるもの。
ここはほんとに平地が無いですねえ。


 音はお世辞にも良いとはいえませんが、
USB から Go-Vibe Petite 経由で聞くと
じゅうぶん楽しめます。
今日のヘッドフォンは KOSS KSC75
これも GVP で聞くとよく鳴ります。
とても実売2,500円以下のモノとほ思えません。
10倍の価格でもおかしくないんじゃないか。
もっとも、GVP の値段も合わせればそのくらいにはなりますが(爆)。

 第3集にしてようやく出た映像。
書きたいことは山のようにあるが、
とりあえずメモ。

 まず際立った印象を残したもの。
Joan Osborne の〈Saint Teresa〉
Darrell Scott の〈You'll never leave Harlan alive〉
カーラ・ディロン&ポール・ブレディの〈Streets of Derry〉
カレン・マシスンの〈Crucan na bPaiste (Burial place for children)〉
マイケル・マクゴールドリック、ブルース・モルスキィ、ドーナル・ラニィの
 〈Sail away ladies; Walking in the parlour〉
そして Fred Morrison とブルース・モルスキィの
 〈The Kansas City hornpipe; Jarlath's tune〉。

 全45トラックに1曲の駄曲もなく、
いや3時間近い全体の一瞬一瞬が光り輝いている。
背筋には戦慄がたて続けに走り、
何度か涙を禁じえなかった。
「単なる」音楽演奏のビデオを見て泣くなどというのは
たえて覚えがない。

 その中でベスト・トラックをあえて選べば、
上記ジョーン・オズボーン。
ドーナル・ラニィが引っ張るグルーヴに
シンガーが天翔ける。
ブルース・モルスキィのバンジョーが効いている。

 ドーナルは初参加のはずだが大活躍で、
最後にジェリィ・ダグラスとアリィ・ベインにはさまれていたところは
アメリカ、スコットランドとならんで、アイルランド代表の
3人目のプロデューサーの観。

 唯一最大の欠陥は
何の芸も工夫もないジャケット。
「ブリティッシュ・トラッドの法則」すなわち E=mc^2、
つまり「作品の質」E は「ジャケットのひどさ」c の自乗に比例するとの公式
はまたまたひとつ完全無欠の証明がされてしまった。(ゆ)

 昨年今年の2月、
沖縄本島は辺野古の浜でおこなわれた
Peace Music Festa! のドキュメンタリーができあがり、
その上映会と交流会が
来月上旬、沖縄・宜野湾市であるそうです。

 そちら方面の方、その頃その近くにいる方は
お誘い合わせの上、お出かけください。
Peace Music Festa! を見た方は記憶を新たに、
不幸にも(^_-)見られなかった方も追体験をどうぞ。

 それにしても、
今年2月のやつは生涯最高の音楽体験の一つでした。


Peace Connection

〜Peace Music Festa!辺野古’07 再会チャーガンジュー交流会〜

 今年2月と昨年2月に辺野古の浜で行いました Peace Music Festa!辺野古の際は大変多くの皆様にご協力いただきありがとうございました。同イベントの辺野古での次回開催は未定ですが、このたび Peace Music Festa!辺野古’07のライブ映像やインタビューなどを収録したドキュメンタリー映像が出来上がりましたので、感謝の気持ちを込めて、上映会と交流会を開かせて頂きます。

 このイベントを通して生まれた、音楽やアートを通じて平和を作っていこうという繋がりや広がりををさらに生かし、今後みんながそれぞれお互いの事を知り、互いに何ができるかを考え、交流する場になれば嬉しいなと考えています。

 よろしければ、辺野古でのイベントに参加した方にも来れなかった方にも、お誘いのうえ遊びに来てください!

12/08(土) OPEN 18:30 START 19:00
@宜野湾ヒューマンステージ(宜野湾市長田、330沿いダイソー隣、P有り)
会費 ¥500(ドリンク代は別途いただきます)
info:090-1946-0163 (Peace Music Festa!辺野古'07実行委員会
メールはこちら


 フライヤー画像はサイトか下記ダウンロードURLからダウンロードできます。
可能な方はブログやサイトに貼ったり、プリントアウトするなど告知にもご協力いただければ幸いです。
フライヤーPDF 1.4MB

内容
19:00  Peace Music Festa!辺野古’07のドキュメンタリー映像上映(60分)
20:00 トークセッション(40分)
    テーマ:PMF辺野古のその後と今後を語る
    司会:知花竜海&KEN子 
20:40 ミニライブ(知花竜海、KEN子、他…)(20分)
21:00 交流会(120分) 23:00 終了

 6月のチーフテンズ来日記念イベントの一環として、ピーター・バラカンさんによるトーク・ショーが東京・渋谷であるそうです。


★ピーター・バラカン・トーク・ショー

「ザ・チーフタンズを語る」
04/28(土)18:30open/ 19:00 start
渋谷 Uplink Factory
前売2,000円(1ドリンク付き)/当日2,500円
問合せ・予約 アップリンク


 秘蔵の映像、裏話てんこ盛りになるらしい。

 今年の Celtic Connections ステージの録画が、BBCスコットランドのサイトで見られます。現地時間金曜日に放送したハイライト番組のリプレイ。1週間、見られます。

 グラミーを受賞した The Kleamatics with Susan McKeown はじめ、カリン・ポルワート、ディック・ゴーハン、クラナド、シューグルニフティ、テヘドールなどのライヴです。


 もう一つ。昨日の日本アイルランド外交関係樹立50周年記念の東京タワーのライトアップの写真と記事が今朝の毎日新聞に掲載されていました。ネットでも見られます

 風が強くて、結構寒かったんですが、人出はかなりありました。コンテストがあるので、写真を撮っている人も多かったです。
 サーチライトは案外小さくて、一台ごとの光がそれだけ強力なんでしょうか。光を緑に変えるのは、単純に緑色のシートをかぶせてあるだけでした。

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