08月19日・金
Irish Times の Rhasidat Adeleke による女子400m のアイルランド記録更新のニュースの写真には驚いた。驚く方がおかしいのかもしれないが、遠くから見ていると前触れもなく現れて、驚いてしまう。
トリコロールの国旗を背負うこの若い女性の姿に、アイルランドの今が凝縮している。
アフリカ系日本人が、陸上の日本記録を破って日の丸を背負う日は来るだろうか。
%本日のグレイトフル・デッド
08月19日には1966年から1989年まで5本のショウをしている。公式リリースは無し。
1. 1966 Avalon Ballroom, San Francisco, CA
金曜日。このヴェニュー2日連続の初日。セット・リスト不明。ソプウィス・キャメル前座。
2. 1967 American Legion Hall, South Shore, Lake Tahoe, CA
土曜日。セット・リスト不明。
この年の夏、まだ50年代の眠りをむさぼっていたこの地に、突如、サンフランシスコからのアクトが一握り、やってきて演奏した。デッドの他にバッファロー・スプリングフィールドと The Electric Prunes がいた、という証言がある。
デッドがタホ湖で演るのはこれが最初で、1週間後に、今度は North Shore で2日演り、翌年の02月と07月にもノース・ショアで2日間ずつショウをしている。
The Electric Prunes は1965年にロサンゼルスで結成された5人組で、サイケデリアと初期のロック、それに独自の「フリーフォーム・ガレージ・ミュージック」が混淆した音楽をやっていた。1966年にリプリーズと契約し、3枚のアルバムを出すが、セカンドとサードはデヴィッド・ハシンガーがプロデューサーとして実権を握り、大部分が他のミュージシャンによって演奏されているという。ハシンガーはデッドには愛想を尽かして、アルバム制作を途中で投げだしたが、こういうこともやっていたわけだ。The Electric Prunes は1968年に解散。
3. 1970 Fillmore West, San Francisco, CA
水曜日。このヴェニュー3日連続のランの楽日。ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ共演。第一部アコースティック・デッド、第二部 NRPS、第三部エレクトリック・デッド。2時間半弱の全体のテープがある。
興味深いのは第一部アコースティック・セットで40分で15曲やり、しかも〈Friend Of The Devil〉〈Candyman〉〈Truckin'〉〈Cumberland Blues〉〈New Speedway Boogie〉といった曲を含んでいる。こういう曲をアコースティックでやるのはこの時期だけだ。
4. 1980 Uptown Theatre, Chicago, IL
火曜日。このヴェニュー3日連続のランの初日。
第二部オープナーで〈Little Red Rooster〉がデビュー。
伝統曲をウィリー・ディクソンがアレンジしたものとされるブルーズ・ナンバー。1995年07月09日まで272回演奏。演奏回数順で50位。〈I Need a Miracle〉と同数で、〈Let It Grow〉より3回少なく、〈Althea〉より1回多い。この曲ではウィアやミドランドもソロをとる。この曲でのウィアのソロはスライド・ギターであることも多く、ギタリストとしての実力がよくわかる。
この時期、1980年前後にデビューした曲で演奏回数が多いものはいずれもウィアの持ち歌。〈Saint of Circumstances〉222回、〈Feel Like a Stranger〉207回、〈Throwing Stones〉265回、〈Hell in a Bucket〉215回。この時期はウィアが積極的に曲を作り、カヴァー曲を導入している。ガルシアの持ち歌で長く演奏されたのは〈Althea〉271回ぐらいだ。
5. 1989 Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA
土曜日。このヴェニュー3日連続のランの楽日。開演5時。このヴェニューで最後のショウ。レックス 財団ベネフィット。
この週末の次の月曜日は新学期のスタートで、大学当局はその前日の日曜にショウがあることを嫌って、この時の公演をキャンセルしようとした。最後の瞬間に、金曜から日曜の3日間を1日前倒しして、木曜から土曜にすることで妥協が成立した。日曜日のチケットは木曜日に振り替えられた。3日間とも KPFA ラジオで生中継された。
このヴェニュー最後を飾るにふさわしいすばらしいショウで、とりわけ第二部が凄く、前半の〈Playing In The Band〉、後半の〈The Other One〉が頂点。と Stu Nixon が DeadBase XI で書いている。あまりに嬉しくなり、その喜びは何日もの間収まらなかった。
うーむ、歓びが翌日くらいまで持ちこすことはあるが、何日も収まらない、という経験はした覚えがない。(ゆ)