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03月21日・月
散歩の帰り、温水幼稚園の裏で恩曽川の向こう側を飛ぶ燕を見る。昨年は23日、一昨年は28日だった。
##本日のグレイトフル・デッド
03月21日には1969年から1994年まで13本のショウをしている。公式リリースは3本。うち完全版1本。
01. 1969 Rose Palace, Pasadena, CA
金曜日。4ドル。共演ポール・バターフィールド・ブルーズ・バンド、ジェスロ・タル。セット・リストは不明。
DeadBase XI の Louis Woodbury によれば、ピグペンと思われる人物がステージで爆竹に点火してマイクを向けた。それはでかい音がした。一方で、アンプの真ん前で、スピーカーに頭を突っこまんばかりにしている男もいた。すでにでかい音が鳴っているとは思っていなかったのだろう。
02. 1970 Capitol Theater, Port Chester, NY
土曜日。このヴェニュー2日連続のランの2日目。早番、遅番のショウ。遅番の4曲目〈Friend Of The Devil〉から10曲目〈Katie Mae〉までアコースティック・セット、その前後はエレクトリック・セット。
DeadBase XI の Stu Nixon のレポートは当時初めてデッドのショウに行ったティーネイジャーの体験を語って興味深い。率直に言えば、何をやっているのか、わからなかった。この時期、デッドは《Live/Dead》のバンドからアメリカーナ・デッドに急速に変わっていて、一つのショウの中で、性格の異なる歌を連ねて、様々な顔を見せ、リスナーはむしろ混乱する。また、サウンドの音量が大きく、偶然から同行することになった叔父は第二次世界大戦の前線の音に比べる。
03. 1971 Exposition Center, Milwaukee, WI
日曜日。前売3.50ドル、当日4ドル。開演2時。ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ前座。飛行機に間に合わせるため、8曲1時間足らずのショウ。
04. 1972 Academy of Music, New York, NY
火曜日。このヴェニュー7本連続の初日。このウォームアップ・ランの後、04月01日に、デッドは2ヶ月のヨーロッパ・ツアーへ出発する。第二部オープナーからのメドレー〈Truckin'> Drums> The Other One> Wharf Rat〉が2015年の《Dave's Picks Bonus Disc》でリリースされた。
初演が2曲。〈Looks Like Rain〉と〈The Stranger (Two Souls In Communion)〉。
〈Looks Like Rain〉はバーロゥ&ウィアの曲。この初演ではガルシアがペダルスティールを弾いた。1995年06月30日まで418回演奏。演奏回数順では16位。スタジオ版はウィアのソロ・ファースト《Ace》収録。
〈The Stranger (Two Souls In Communion)〉はピグペンの作詞作曲。ヨーロッパ・ツアーの千秋楽05月26日のロンドンが最後。計13回演奏。回顧ボックス・セットの《The Golden Road》に収録されるまで〈Two Souls In Communion〉として知られた。
05. 1973 Utica Memorial Auditorium, Utica, NY
水曜日。このヴェニュー2日連続のランの初日。前売5ドル、当日6ドル。
06. 1981 Rainbow Theatre, London, England
土曜日。このヴェニュー4本連続のランの2本目。6ポンド。開演7時。
07. 1985 Hampton Coliseum, Hampton, VA
木曜日。このヴェニュー2日連続の初日。17.50ドル。開演7時半。
08. 1986 Hampton Coliseum, Hampton, VA
金曜日。このヴェニュー3日連続のランの最終日。開演7時半。
第一部、クローザー前〈Supplication〉からクローザー〈Let It Grow〉に移る際、ウィアは後者を歌いだしているが、バンドはまだ前者を演奏しつづけ、かなり面白いことになったそうな。全体のクローザー〈Sugar Magnolia〉では、ウィアがステージを左右に走りまわった。
09. 1990 Copps Coliseum, Hamilton, ON, Canada
水曜日。25.50CAD、20.90USD。開演7時半。このヴェニュー2日連続のランの初日。オープナーの〈Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo〉が《Without A Net》でリリースされた後、全体が《Spring 1990 (The Other One)》でリリースされた。
ツアーの初めは気分が昂揚するのだろう、つんのめるような演奏で始まることが多い。この1990年春のツアーもキャピトル・センターでの最初の3日連続のランでは、テンポも速く、演奏もアグレッシヴ、エネルギーの爆発をもて余しているように見える。ハートフォードではいくぶんおちついて、奔馬のようなエネルギーを乗りこなしてくる。そして3箇所め、すぐ近くとはいえ、国境を越えた異国でやるのは気分転換にもなったのだろう。オンタリオ州ハミルトンでの2日間は、差し手引き手の呼吸が合い、緊張と弛緩のバランスのとれた、デッドとして理想的な、充実したショウを展開する。
この日はオープナーからしてこれまでに比べればのどかなと言えるほどの曲から始まる。対するウィアの〈New Minglewood Blues〉は引き締まって、ミドランド、ウィア、ガルシアとソロをとる。ガルシア、ウィア、ミドランド各々の曲をまずやるのがこのツアーの一種の決まりらしい。次の〈Far from Me〉ではガルシアが味のあるギターで盛り上げる。ウィアの溌剌とした〈Queen Jane Approximately〉に続いて、ガルシアがこれを歌うのが愉しくてしかたがないんだよと言わんばかりの〈Loose Lucy〉。15年ぶりに復活したツアー初日に続く演奏。ギターも音が軽い。
その次の〈Victim Or The Crime〉がまずハイライト。この頃のこの曲の通例で、実に威厳をもって歌われ、それに応えてガルシアのギターが覚醒する。この歌のベスト・ヴァージョンの一つ。ギターも目覚めれば歌もさらに良くなって、次の〈Standing On The Moon〉のガルシアの歌唱はこの日ここまでのベスト。そして第一部クローザー〈The Promised Land〉では、ミドランドがハモンドで活きのいいソロを聴かせるのに、ガルシアも反応して、軽快に弾きまくる。
第二部はミドランドがハモンドとシンセサイザーを曲芸のように弾きわける〈Hey Pocky Way〉がまず楽しく、〈Crazy Fingers〉はリリカルに、〈Cumberland Blues〉はユーモアたっぷりに歌う。〈Crazy Fingers〉のコーダではスパニッシュ・ジャムも飛びだし、〈Cumberland Blues〉では、ウィア、ガルシア、ミドランドのコーラスに聴きほれる。
そして〈Estimated Prophet 〉からクローザー〈Turn On Your Lovelight〉までがノンストップ。〈Estimated Prophet 〉では語り手の「いかれたデッドヘッド」をウィアがユーモラスに演じ、ミドランドのピアノのバック、ガルシアのソロも美味。ガルシアは MIDI でほとんど小節ごとに音色を変えてゆく。〈He's Gone〉は歌のラストの "Nothing gonna bring him back." のリピートの3人の掛合いに顔がにやけてしまう。そしてその後の、軽く、隙間だらけの音でさりげなく織りなされるジャムが、くー、たまらん。緊密な絡み合いの即興はこういう風にもできるのだ。
Drums も Space も MIDI で様々な音を重ねる。クロイツマンもハートもユーモアのセンスがある。Space では宇宙空間を漂っているよりは、絶え間なくおしゃべりを続けている感覚。ガルシアとウィアで対話していて、レシュが加わり、終り近くになってミドランドが参加。
Space から現れる〈I Need A Miracle〉はこの日最もハードでアグレッシヴな演奏で聴かせる。その次の〈Wharf Rat〉でのガルシアの歌唱がこの日のベスト。速めのテンポで軽く歌う一方で、Part 2 を3人のコーラスでたっぷりと時間をかけて歌う。それに対して Part 3 を跳びはねるように歌った後のガルシアのギター・ソロもこの日のベスト。ミドランドがハモンドで煽りまくる。〈Throwing Stones 〉はアレンジが変わっていて、コーダでウィアが、追加の歌詞だろうか、延々と歌いつづけ、ところどころでガルシアとミドランドが声を合わせるのが面白い。中間のジャムは聴き応えがある。〈Turn On Your Lovelight〉はこの頃は終始ウィアが独りで歌う。ガルシアは MIDI でサックスの音を出す。やはりこの曲のクローザーは盛り上る。
アンコールは〈Knockin' On Heaven's Door〉。ガルシアのクールなギターにミドランドがホットなオルガンで応じる。ガルシアがカヴァーするディラン・ナンバーでも、この曲は格別で、並外れた音楽体験をくぐり抜けてきた後で、静かな感動が湧いてくる。これ以上はないエンディング。
デッドのライヴを聴く醍醐味、ここに極まる。
10. 1991 Capital Centre, Landover, MD
木曜日。このヴェニュー4本連続のランの最終日。22.50ドル。開演7時半。
11. 1992 Copps Coliseum, Hamilton, ON, Canada
土曜日。26.50カナダ・ドル、22.50USD。開演7時半。このヴェニュー2日連続の2日目。第一部クローザー〈So Many Roads〉が2017年と2019年の、5曲目〈Peggy-O〉が2021年の、各々《30 Days Of Dead》でリリースされた。
12. 1993 The Omni, Atlanta, GA
日曜日。このヴェニュー3日連続のランの中日。開演7時半。
13. 1994 Richfield Coliseum, Richfield, OH
月曜日。このヴェニュー2日連続のランの2日目。25.50ドル。開演7時半。この年ベストのショウの1本の由。(ゆ)
春は名のみの
03月20日・日
久しぶりに散歩。様々な花が開き、いつもは桜が終ってから出てくる樹々の若葉も、もううっすらと萌えでているものもある。陽射しは暖かいが、風は冷たい。春は名のみの、風の寒さや。鴬は確かにまだ聞えない。
1600宅急便。下取りにした古い iPhone 8 の回収。回収した後から「明日、回収に伺います」という Apple からの通知がメールとメッセージで来る。アメリカ時間でやってるんじゃないか。
##本日のグレイトフル・デッド
03月20日には1967年から1994年まで11本のショウをしている。公式リリースは2本。うち完全版1本。
01. 1967 Fugazi Hall, San Francisco, CA
月曜日。DeadBase XI には "Album release party" とあり、ファースト・アルバムのリリースを祝ったものらしい。厳密にはショウではない。
02. 1968 Avalon Ballroom, San Francisco, CA
水曜日。KMPX-FM のストのための資金集め。
03. 1970 Capitol Theater, Port Chester, NY
金曜日。このヴェニュー2日連続の初日。共演 Catfish。遅番ショウの7曲目で〈Friend Of The Devil〉が初演。ハンター作詞、曲はガルシアと John Dawson。ジョン・ドーソン (1945-2009) はニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジの創設メンバーの一人でリード・ヴォーカル。《Aoxomoxoa》にも参加している。1995年06月24日まで、計311回演奏。演奏回数順では39位。スタジオ盤は《American Beauty》収録。ガルシアの曲では〈Loser〉と並んで、あたしが個人的に最も好きな曲。楽曲自体、最高の名曲の一つと思う。
デッドのクルー中核の一人で、ガルシアと最も親しかったスティーヴ・パリッシュの回想録 Home Before Daylight のタイトルは、この歌のコーラスの一節
If I got home before daylight, I just might get some sleep tonight
からとられている。これに限らず、デッド関連の書物やアーカイブからのボックス・セットは、デッドの歌の歌詞の一節からタイトルをとることが多い。
Catfish はデトロイトで1960年代に結成されたブルーズ・ロック・バンドがあるが、これかどうかは不明。
04. 1971 Iowa Fieldhouse, University of Iowa, Iowa City, IA
土曜日。ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ前座。ガルシア、ペダルスティールで入る。第一部、第二部、ともにクローザーはピグペンのヴォーカルで、いきなり現れて舞台をさらっていったそうな。
05. 1977 Winterland, San Francisco, CA
日曜日。このヴェニュー3日連続の最終日。第一部9曲目〈Estimated Prophet〉が2012年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。
ガルシアが MIDI かエフェクタで、ラッパのような、ひしゃげたサウンドでとるソロが面白い。曲からは完全に離れた、ジャズ的即興。ベスト・ヴァージョンの一つ。この頃は冒頭でウィアが "One, two, three, four, five, six, seven" とカウントし、"seven" でドラムスがどんと入って始まる。
06. 1981 Rainbow Theatre, London, England
金曜日。ヨーロッパ・ツアー初日。このヴェニュー4本連続のランの初日。6ポンド。開演7時。
07. 1986 Hampton Coliseum, Hampton, VA
木曜日。こヴェニュー3日連続のランの中日。13.50ドル。開演8時。
〈Box of Rain〉が12年ぶりに第一部クローザーで復活。13,000の聴衆の歓声にレシュの声がかき消された。長い間、演奏されなかった曲の復活を喜ぶのは、デッドのショウをリアルタイムで追いかけていて初めて理解できるのだろう。
08. 1991 Capital Centre, Landover, MD
水曜日。このヴェニュー4本連続のランの3日目。22.50ドル。開演7時半。
09. 1992 Copps Coliseum, Hamilton, ON, Canada
金曜日。22.50USD または26.50CAD。開場6時半。開演7時半。このヴェニュー2日連続の初日。全体が《30 Trips Around The Sun》の1本としてリリースされた。
リリース当初聴いた時には、ガルシアの調子が斑と聞えて聴くのが辛かったのだが、今回聴きなおしてみれば、これはすばらしい。ポスト・ミドランドではベストの1本、というのもうなずける。やはり、一度聴いただけではだめだ。
ガルシアは衰えが隠せないが、ここではよく踏ん張っているし、ギターが絶好調ではない分をヴォーカルで埋め合わせて余りある。ウェルニク、ホーンスビィはじめ、バンドもガルシアを盛りたてている。
ウィアが例によって気合いの入った〈Hell in a Bucket〉でオープンすれば、ガルシアが味わいふかい〈Althea〉で応じる。その次の〈The Same Thing〉がいい。ウェルニクがハモンドで冴えたバックをつけ、ガルシアも手数の少ないスライド・ギターを展開する。ウィア、ホーンスビィ各々のソロも熱い。ホーンスビィは〈Mexicali Blues〉とそれからつながる〈Maggie's Farm〉でもいいソロを聴かせる。後者では、ウィア、ガルシア、ホーンスビィ、ウェルニク、レシュとリード・ヴォーカルをとる。前3人は当然だが、ウェルニクとレシュもまったく負けていない。〈Bird Song〉は悪くなりようがないとも思えるが、ホーンスビィとの掛合いからガルシアが MIDI で笛の音を出して遊びまくる。ベスト・ヴァージョンの一つ。間髪を入れずにウィアがコードを弾きだす〈Johnny B Goode〉でもガルシアが軽快なソロを聴かせ、ホーンスビィが受ける。最高だ。
第二部オープナーの〈Shakedown street〉では、後半、ガルシアのギターを核に延々と続くジャムがだんだん面白くなる。初めはガルシアのギターに霊感が宿らず、どうなることかと思うが、周りに支えられて良くなってゆく。〈Man smart, women smarter〉でも、一度ガルシアのギターの勢いが鈍るが、ウェルニクのシンセ・ソロが良く、これに刺激されて再度とるガルシアのソロは復活している。Drums、Space をはさんでの〈Dark Star〉でもウェルニクがガルシアを支える。むしろ〈Standing on the Moon〉でのガルシアの歌は絶唱と言っていい。ホーンスビィのピアノ・ソロに煽られたか、コーダでのガルシアのソロはこの日のベストの出来。そのノリで〈Turn On Your Lovelight〉でガルシアは MIDI でサックスを吹く。シンセが聞えるから、ここでのオルガンはホーンスビィらしい。
アンコール〈U.S. Blues〉もガルシアはギターよりも歌で聞かせる。
鍵盤の二人はうまく役割分担をしている。ホーンスビィが外から、ウェルニクは内にもぐりこんで、ガルシアの衰えをカヴァーし、ガルシアも応えて踏んばる。90年代のガルシアの歌唱は、巧いとはいえないかもしれないが、味わい深く、説得力もある。
10. 1993 The Omni, Atlanta, GA
土曜日。このヴェニュー3日連続のランの初日。開演7時半。
11. 1994 Richfield Coliseum, Richfield, OH
日曜日。このヴェニュー2日連続のランの初日。25.50ドル。開演7時半。(ゆ)
春のけしき
01月29日・土
午前中は冷たい風が時折り強く吹いていたが、午後、散歩に出るとやんでいる。そうすると、陽射しには春の気配がそこはかとなく感じられなくもない。あちこち梅も開きだしている。節分とか立春とか、ああいう節気は太陽暦にあてはめても意味は無いと思うが、太陽暦でも2月となれば12月や1月とは違ってくる。もっとも温暖化にもよるので、若い頃はもっと寒かった気もする。
しかし、そうなると、ああ花粉も近い。
##本日のグレイトフル・デッド
01月29日には1966年から1987年まで、4本のショウをしている。公式リリース無し。
1. 1966 The Matrix, San Francisco, CA
このヴェニュー2日連続の2日目。共演ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、ザ・ローディング・ゾーン。セット・リスト不明。
〔1966 Sound City Recording Studios, San Francisco, CA〕
ショウではなく、アシッド・テストを家でもできるようにと制作されたLPの録音。ケン・キージィとメリー・プランクスターズがこのスタジオに入り、いつもアシッド・テストでやっていることをやり、そこへデッドが合流して演奏した。一晩、6〜8時間分録音されたマスターテープを Jim the Host が持ち帰ってLPに編集した。が、その後でテープは行方不明となり、ジムも死んで、事は迷宮入りとなった。LPそのものもレアで、2008年07月、ロンドンで500ポンドの出物があった。モノクロのジャケットには、デッドらしきミュージシャンの写真もはめこまれている。セット・リストなどが残るような性質のものではない。
2. 1967 Avalon Ballroom, San Francisco, CA
このヴェニュー3日連続の最終日。開演8時。この日曜日のイベントはデッドのショウではなく、International Society for Krishna Consciousness(ISKCON、通称ハーレー・クリシュナ)がヘイト・アシュベリーにサンフランシスコ寺院を開設するためのベネフィット。共演はモビー・グレープとビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー。ポスターには無いが、ジェファーソン・エアプレインも出たという。アレン・ギンズバーグと ISKCON 創設者 Swami Bhaktivedanta Prabhupada も出演。セット・リスト不明。
デッドは普通、特定の宗教や宗教団体とは関係をもたないが、ハーレー・クリシュナは宗教とは見なさなかったのかもしれない。
3. 1968 PSC College Center Ballroom, Portland State College, Portland, OR
クィックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスとの年頭の北西部太平洋岸ツアーの一環。
PH Phacter Jug Band というバンドもポスターにはある。1966年から69年にかけて、このポートランドをベースに活動した9人編成のバンド、とネット上にはある。
セット・リスト不明。
4. 1987 San Francisco Civic Center, San Francisco, CA
16.50ドル。開演8時。春節祝賀3日連続公演の中日。なお、この時の新年は卯年なので、ポスターにはウサギの頭蓋骨がフィーチュアされ、チケットにもウサギのシルエットと稲妻マークがある。(ゆ)
今年のつくつく法師はついに終ったか
9月30日・木
今日は比較的気温は暖かかったけれど、つくつく法師が聞えなかった。昼過ぎから雨が降ったせいか。明日も雨の予報で、台風が去った後、復活するか。もっとも、もう10月。今まで残っていた方が遅いくらいではある。
##9月30日のグレイトフル・デッド
1966年から1993年まで10本のショウをしている。公式リリースは2本。
01. 1966 Commons, San Francisco State College, San Francisco, CA
サンフランシスコ州立カレッジ、キャンパスでのトリップ・フェスティヴァル。アシッド・テストのひとつ。金曜日午後3時から日曜日の午後3時まで。チケットは2ドル。共演は Mimi Farina, The Only Alternative, The Committee & Congress of Wonders。つまり、イベント全体はノンストップで続く中、デッドとこういうミュージシャンたちが、順番にステージに立っては一定時間演奏していたのだろう。
アシッド・テストなので、セット・リストは無し。
02. 1967 Straight Theater, San Francisco, CA
2日連続の2日目。
03. 1969 Cafe Au Go Go, New York, NY
3日連続の2日め。
〈China Cat Sunflower > I Know You Rider〉の組合せが初めて演奏された。〈China Cat Sunflower〉はメキシコにいたロバート・ハンターがガルシアに送った一群の詞の一つで、スタジオ版は《Aoxomoxoa》収録。1968-01-17, Carousel Ballroom で初演。〈I Know You Rider〉は1966-03-12、ロサンゼルスの Danish Center で初演。この二つは以後最後までほぼ組み合わせて計533回演奏された。〈China Cat Sunflower〉単独では557回。〈I Know You Rider〉単独は548回。回数順では組合せでも各々単独でも6位。
04. 1972 Reeves Field, American University, Washington, DC
学生ユニオンが主催した屋外でのフリー・コンサート。天気はよく、演奏も上々だったそうな。
05. 1976 Mershon Auditorium, Ohio State University, Columbus, OH
6.50ドル。夜8時開演。前半最後の〈Scarlet Begonias〉が《Live At Cow Palace: New Years Eve 1976》のボーナスCD《Spirit of '76》でリリースされた。が、持っていない。後半冒頭の〈Lazy Lightnin' > Supplication〉が2014年と2018年の2度、《30 Days Of Dead》でリリースされた。
Supplication でのジャムがいい。デッド流ポリフォニーになったり、ピアノとウィアのリズム・セクションを土台に、ガルシア、レシュ、2人のドラマーが各々にリードをとったり、一瞬の弛みもなく変化してゆく。その中を貫いてゆくガルシアのギターがまた絶好調。
06. 1980 Warfield Theatre, San Francisco, CA
15本連続の5本目。第一部アコースティック・セット、最後から2番目の〈Oh Babe It Ain't No Lie〉が《Reckoning》でリリースされた。原曲は Elizabeth Cotton。
ガルシアのヴォーカルはあまりにソフトで、歌詞がほとんど聞きとれない。この歌はデッドとしては15回、1980年の一連のレジデンス公演の後、翌年3回、1984年に1回のみ。なお10-23 Radio City Music Hall でのヴァージョンが2004年の《Reckoning》再発の際、ボーナス・トラックとしてリリースされている。
スタジオ盤はガルシアのソロ《Reflections》1975 のアウトテイクが、2005年の《All Good Things》ボックス・セットでのリリースの際に収められた。ガルシアの個人プロジェクトのアコースティック・セットでは何度も歌われている。他のヴァージョンも聴くと、歌詞はいくらかはっきりしているが、どうやら、声はできるだけ出さずに、歌詞もできるだけ明瞭に発音しないように、つぶやきとして唄おうとしているようだ。歌よりも、シンプル極まりない、ただ、のんびりとポロンポロン弾いているようで、妙に耳が惹きつけられるギターがメイン。
このジェリィ・ガルシア・バンドやジェリィ・ガルシア・アコースティック・バンドのライヴ音源を聴いていると、アコースティックの編成はこちらの方がふさわしく、やりたいこともでき、デッドの面子でアコースティックでやる意義はあまり無い。とガルシアは判断したのかもしれない、と思えてくる。ベース一つとっても、ジョン・カーンとフィル・レシュではまったく別世界なのだが、レシュのスタイルはやはりエレクトリックで真髄を発揮するものではある。デッドをメリー・プランクスターズのバス "Further" に喩えれば、アコースティックのデッドはロバの挽く四輪馬車ともいえて、それはやはりカッコ悪い。というより、つまらない。愉しくない。とバンドが考えたとしてもおかしくはない。デッドがデッドになるためには、最低限のスピードは必要なのだ。
07. 1981 Playhouse Theatre, Edinburgh, Scotland
この年2度めのヨーロッパ・ツアー初日。チケット5ポンド。開演7時。スタンリー・マウスのポスターがすばらしい。
08. 1988 Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA
3日連続の初日。
09. 1989 Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA
3日連続の中日。この年の最短と思われる短いショウ。MIDI を本格的に導入して、新しいおもちゃで遊んでいるけしきだったらしい。
10. 1993 Boston Garden, Boston, MA
6本連続、千秋楽。(ゆ)

