クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:琉球

与那国島随一の唄者、福里安展氏が、6月、川崎市のお寺で震災支援のライヴをされるそうです。福里氏は南西諸島全体でも、ということはアジア全体でも、そして世界全体でも指折りの名シンガーです。(ゆ)は一度だけ、新横浜でのライヴを体験しましたが、そのときの報告はこちら

    録音もほとんど無いそうなので、そのうたに接することのできた人は与那国の関係者を除けはごく少ないでしょうが、だからこそ、一度聴いていただきたい。
        
    この川崎市北部のお寺は昨年もライヴをされたところで、今回も Anchang Project がオープニング・アクトだそうです。ハモリ人が増えるそうなので、これも聴きたいものであります。

    山の上のお寺とのことで、こういう場所での音楽にはまた格別のものがあります。

    その後、日程が変更になっています。記事での訂正が遅くなり、すみません。

    
--引用開始--
07/16(土)16:00〜18:00
修廣寺  川崎市麻生区片平2-8-1   
 小田急線柿生駅またはさつき台駅より徒歩15分 坂上る→山の中腹
出演:福里安展、anchang project他
*募金先など詳細を今詰めているところだそうです。当日は物販もあり。
*当日は福里さんの盟友、宮良さんも那覇からかけつけて与那国の笛を吹かれるそうです。
--引用終了--


Thanx! > 安場淳さん

    佐賀をベースにする琉球音楽バンド、八重山モンキーが、今度の日曜日に、福岡県田川市のフェスティヴァルに参加するそうです。
   
    田川は〈炭坑節〉の生まれたところだそうで、かつての筑豊炭田の中心地の由。だから「エントツ」なのね。


--引用開始--
今年もお世話になりますエントツライブ!
野外ライブで入場無料!
しかも、BAGDAD CAFE THE trench townが出演するぞう!
必見必聴!!八重モンは14:50頃出演予定。

開催:08/02(日)
開場:12:30
開演:13:00
終演:20:00
場所:田川市石炭記念公園
入場無料!!
--引用終了--

    さきほど配信した3月情報号で、ドレクスキップのメンバーが急病のため中止とお知らせした八重山モンキーの明日と明後日の福岡でのライヴは、大分の Baobab が参加して予定通りおこなわれるそうです。
   
    Baobab もなかなかおもしろいバンドです。いや、まだまだこの国にもおもしろいバンドはあるなあ。


出演BAND
・八重山モンキー(guma-)
Mochuisle
chi-pot (from Ringin’ Bells Rondo Club)
Baobab

03/07(土)
@ザ・ケルツ-IrishPub-
福岡市中央区警固1−1−23上人橋通りKIKUEビル1F
TEL 092-714-0112
アクセス:上人橋通りのちょうど真ん中辺り。アカプルコ前。
open 17:30 start 18:00
day 1500yen(要1drink order)

03/08(日)
@木工房いのうえ
太宰府市宰府4−3−31
TEL 092-405-6650
アクセス
太宰府天満宮への参道をまっすぐ突き当たり(観光案内がある)、そこを右折。
道なりに100m程上っていくと左手。
open 14:30 start 15:00
day 1500yen(要1drink order)


Thanx! > 八重山モンキー

 先日来日したブルターニュのデュオ Bugel Koar のかたわれマルト・ヴァッサーロに誠小のCDを送ったら、いたく気に入ったとお礼のメールが来た。これはチャンスとメール・インタヴューを申しこんだら快諾。先日山のような返事。

 この人、実におもしろい。音楽もすばらしいが、音楽への態度がまたすばらしい。好奇心がめちゃくちゃ旺盛で広い。ブルターニュ伝統音楽のど真ん中で週に一度は fez nos というダンス・パーティーで何時間もうたいながら、ジャズやクラシックでもうたう。今日はジャズ・ミュージシャンと共演し、明日はオペラを歌い、明後日はブルターニュのフェス・ノーズでダンスの伴奏をするというのが日常なのだ。

 このインタヴューは今月のメルマガに掲載予定。

 お礼に沖縄音楽のコンピを作ってあげようと手持ちのCDを先日からあれこれ聞きなおしているのだが、それにしても嘉手苅林昌という人はいったい何なのだろう。この人の魅力を外国人にどう説明すればよいのか。誠小はまだわかりやすい。いっそ明解でもある。しかし、嘉手苅は難しい。聞けば凄いことはわかる。誠小や照屋林助もいるけど、戦後沖縄の唄者を一人だけ選べと言われれば、やはりこの人になるのではないか。

 わからないままに、あまりに気持ちよく、とにかく持っている音源をずっと聞いていったら、すばらしいものにぶちあたる。《ジルー》に入っている誠小との共演。二人が交互にかけあいでうたうのだが、これは正にブルターニュの「カン・ハ・ディスカン」ではないか。二人のうたい手が交互にうたうことには、コーラスやユニゾンとは違う形で、魂を揺さぶる力がある。

 たがいへの競争心と共鳴共振する感興に次第に緊張度が増してゆくのだが、表面の音楽自体はゆるいままだ。外殻のゆるさと内部のしまりはまったく融合して、どちらかが欠けることもできないし、分離もできない。意味は一切わからないのに、耳を離せない。引きこまれ、身動きもならない。それでいて身も心もリラックスしきっている。

 これをマルトはどう聞くだろう。(ゆ)

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