クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

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 本体に書いてある表記ではこうなります。Petite では Go-Vibe になっていました。

 まだ使用時間30時間くらいで、100時間超えてようやく本来の実力との説もありますが、もしそれが本当ならいったいどんなことになるやら、そら恐ろしいです。結論から言えば、もう Petite とは別物。とにかくこれで音楽を聞くのが楽しくてしかたがありません。よく、「こんな音が入っていたとは知らなかった」と言いますが、それだけでなく、新たに聞こえてくる音が音楽の奥行を広げ、魅力を増したり、新しい魅力を加えたりしてくれます。サウンドの組立方からミュージシャンの細かい癖や声の質まで、ありありとわかるようになります。だから、あれはどう聞こえるだろう、こっちはどうだ、と次から次へと聞きたくなります。レポートがなかなか書けなかったのは、それでなくても忙しいのが、聞きたくてたまらないのでますます忙しくなったせいもあります。

 しかも、その楽しみがすこしも薄れません。オーディオ製品は当初は音の変化に驚き、喜んでも、しばらくすると慣れてきて、それが普通になってしまうのが常です。タイムドメインですらその点ではあまり変わりません。それが、少くとも今のところ、Magnum の魅力はまったく色褪せません。一瞬一瞬が新鮮な体験です。Magnum が見せてくれる、聞かせてくれる音楽は、ほんの一瞬たりとも「乾い」たところがありません。SP盤の復刻ですら、昨日吹きこんだように瑞々しい。むろん元の録音の質にもよりますが、SP盤は元来録音の質は良いですから、最新のデジタル録音よりも、きちんとした復刻の再生に製品の真の実力が現われるところもあるのでしょう。

 新鮮さが薄れない理由のひとつは、使うにしたがって音質が良くなっていることもあると思います。Petite や Ver.5 に比べると、変化は大きいです。Petite より良いことははじめからわかりますが、その差がどんどん大きくなります。

 一番の違いは、音の線の太さでしょうか。Magnum に慣れると、Petite の音はどこか線が細く感じます。Magnum は線が太いというより、音の中心に太くはないが丈夫でしなやかな芯が通っています。

 こうしてみると、Petite は単四電池4本が電源で、Go-Vibe のクオリティを維持しながらどこまで小さくできるかがテーマだったとも言えます。その実験を踏まえて、今度は Go-Vibe シリーズ本来の 9V 電池にもどり、その上でサイズをぎりぎりまで小さくするのがテーマでしょうか。ただし、今回は 250mAh 指定です。これはいわば反則かもしれません。なにせ1回の充電で保つのが10時間です。充電そのものはその半分以下の4時間半でフルになるそうです。強力な電源が Magnum の高性能の裏にあることは素人にも推測がつきます。

 電池は 9.6V 250mAh のリチウム充電池が1個付属します。中国製のようで、ブランドは「品性 ピンサー」です。MAHA のものよりわずかに厚みが薄く、Magnum の筐体はこれに合わせて作られていますので、他の電池はサイズからして使えません。ピンサーの電池を買えるところはまだ見つかりません。Jaben から買えないのか、問い合わせ中。検索で香港の模型販売サイトがひっかかりますが、Firefox や Opera はフィッシング・サイトだというのでまだ試していません。

 外形は Petite をすこし厚くしたもの。幅と奥行は Petite とまったく同じ。厚さだけが5ミリほど厚い。この厚みは 9V 電池を入れるためのものですが、厚くなったおかげでパワー・スイッチ、ゲイン切替スイッチ、ベース調整ダイアルを上の段に置き、下段の入出力ジャックの間隔が広くなっています。おかげで ALO の Jumbo Cryo Dock も使えます。もっとも、まだそちらは使っていません。将来の楽しみにとってあります。今使っているのは、DOCK STARR の一番安いもの。これでもまずは充分です。右端に音量ダイアル。これは Petite と同じ。

 ゲイン切替は3段階で、デフォルトは LOW になっています。まだ変える必要は感じません。ベース調整のデフォルトはミニマムのようで、これもまだ変えていません。100時間を超えたら試してみる予定。

 裏蓋はネジ留めが2本になり、 USB ジャックが左上に移動、その下にACジャックがあります。AC アダプタは付属。マルチ電圧対応。

 DAC のチップは Petite と同じ、Burr-Brown PCM2702。表の入力ジャックに何か刺さっているかどうかで DAC が切り替わるのも Petite と同じです。

 厚みがあり、わずかながら重くなっていますが、iPod touch にマジック・テープで留めると、むしろ Petite より持ちやすいです。

 あと何か、今書いておくべきことはあったかな。背景ノイズはゼロに等しいです。真っ黒です。無伴奏のソロ歌唱など、シンガーの息遣いから、場合によっては衣擦れまで聞こえます。いや、実際に聞こえるはずはありませんが、聞こえる気がするほど。

 Petite と同じく、パワー・スイッチはオンにすると発行ダイオードの赤い光が点きます。電池がなくなってくると、これがオンの時でも消えます。また、再生音にノイズが混じるようになります。

 価格は送料込み359USD。今のところ、Jaben Network から直接買うしかないようです。

 こういうサイトもありますが、まだ未完成のようでもあります。

 ここでは 349USD になってますね。売切れというのが一時的なものかどうかは問い合わせ中。

 Jaben の Uncle Wilson は日本でも販売代理店を見つけたいと言ってますので、うまくみつかることを祈ります。中野のフジヤエービックあたりが扱かってくれるとよいのですが。Go-Vibe 5 のようなことはないんじゃないかなあ。


 このところ、交通機関に乗る時以外は、ずっと KSC 35 で聞いているのですが、その潜在能力の高さに舌を巻いています。Magnum のバーンインにつれて、どこまでも音が良くなっていきます。フルサイズのものではそろそろ蒸し暑いこともありますが、ちょんと耳にかけるだけの手軽さと性能の高さを考えれば、コスト・パフォーマンスの良さは驚異的です。というよりも、ここまでくると、もはやコスト・パフォーマンスというようなレベルではなく、単純に価格とはかけ離れた性能ではないかとすら思えます。正直、K701 と比べても、K701 の方がややスペーシィなだけで、後はまったく遜色はありません。スペーシィというのは、自分のいる位置がたとえばステージからやや離れて、俯瞰的という感じです。KSC 35 ではミュージシャンはたいてい目の前にいます。

 KSC 75 もいい線まで来てはいますが、35 と比べると、わずかながら雑なところがあります。KOSS が KSC 35 を二度までもディスコンにしながら、その度にユーザからの要望で(本家サイトの通販オンリーとはいえ)復活させたのも、むしろ当然のことでしょう。ティアックにもぜひぜひ国内発売していただきたいものです。(ゆ)

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 ティアックから回答がありました。KSC 35 はティアック/タスカムが KOSS の代理店になってから扱ったことがないそうです。ので、これから本家に問い合わせ、検討するとのことでした。

 この機種のデビューは 2001年以前らしいですが、ティアックが KOSS の代理店になったのはそれ以降なのかな。35 の直接の後継機 KSC 50 は国内でも正式発売されましたが、これははっきり言って失敗作でした。この時に本家でも 35 はディスコンになったんですが、ファンからの要望が絶えず、とうとう「しばらくの間」本家サイトだけの直接販売の形で復活。ぼくはこの時に買いました。2004年の前半だったはず。その頃は日本からでも本家のサイトで買えたのでした。

 その後2005年に 75 が出て、これでようやく 35 のまともな後継機種ができたというので、少ししてから本家サイトのカタログからも消えたのでした。

 今回の復活がいつなのかはわかりませんが、昨年末には見あたらなかったと思うので、今年に入ってからでしょうか。

 発売当時は 30USD で、ぼくが買ったときもこのくらいの価格だったと思います。送料含めて5,000円ちょっとではなかったかな。本家サイトの今の価格は 45USD になってます。PortaPro の 50USD とほとんど変わらないですね。PortaPro が値下げになったのかな。前は 7、80ドルしていたと思います。こちらのティアックの正式価格は1万円で、昔のままです。

 とまれ、皆さま、KSC 35 を国内発売してくれとの要望をティアックに出してくださいますよう。


 余談ですが、Go-Vibe Magnum は burn in(エージング)でかなり音が変わる、特に低音が締まるという話が出ています。(ゆ)

 KOSS の本家サイトで一度消えたはずの KSC 35 が復活しているのを見て、愛機のクリップが片方外れやすくなってしまったこともあり、ムラムラと買いたくなってしまったわけですが、今のところティアックは梨の礫。もう少し待ってみて、芳しい反応がなければ、本家に直訴してみるつもり。ただ、この機種のみ米国外に解放するかどうか。もっとも、本国でも本家サイトだけで販売しているようなので、可能性はゼロではないと思いたい。

 で、とまれ KSC35 と KSC75 はほんとにそんなに違うのか、とあらためて聞き直してみました。すると、やはり、違うんですね、これが。

 ひと言で言うと、反応のスピードが違う。35 の方が速いです。聞きくらべてみると、すぐわかるくらい違う。

 その結果がどういうことになるか。75 の方が雑です。分解能というとどうも個々の音ははっきり聞こえるけれど、ばらばらになってしまう印象がぬぐえません。まあ、そういうことを表現しようとするものではないんでしょうが、どうもそう感じてしまいます。

 35 は音の輪郭がよりはっきりします。中東のネイのようなノイズ成分の多いウインド楽器でも、そのノイズが不快になりません。きれいなノイズなんて矛盾のように聞こえますが、そんな感じです。75 だと、独立しているときはよいのですが、アンサンブルの一角になると、他の音と重なったりして、ノイズの部分が濁る感じがあります。

 クラシックのオケのようなノイズ成分の比較的少ないものはまだしも、ルーツ楽器の入ったロック・コンボのような、ノイズの応酬のような編成では、スピードの違いがよくわかります。75 ではヘタをすると、ノイズ成分が悪い方に重なり、ぎすぎすしたり、ぎらついたりします。

 唯一、35 はヴォーカルがほんのわずかに引っ込みます。この点だけは 75 がうまい。これを可能にするために他を犠牲にしているのか。

 二つの機種の違いは性格の差というよりも、質の上下である気がします。価格が違うのも無理はないと思えます。

 その上で 35 の音は魅力的ですねえ。どこにも無理がない。低音が強いのは KOSS のこの辺の機種の傾向だそうですが、それにしてもむやみやたらにヴァーチャルな「重低音」を押しつけてくるわけではない。ユニットは PortaPro と共通の由ですが、あちらの方は低音がちょっと不自然。35 は無理がなくて、見通しがよくて、余裕をもって聞かせてくれる。いわゆる「楽」な音です。

 完全に製造終了ならまだ諦めもつきますが、本家サイト・オンリーでアメリカ国内向けにだけ売ってるというのは、生殺しですわ。


 ついでながら、Go-Vibe の新作 Go-Vibe Magnum の製品版が出ました。製造販売元の Jaben のフォーラムに写真が出ています。ボディー色がレッドとブラック。Petite よりも一回り大きいので、我が ALO が使えるかも。電池も 9V。したがって USB でつないで DAC として使いながら充電という技は効きません。

 Head-Fi の CanJam でのレポートでは、Petite よりも明らかに一段上の音だそうです。こちらの写真は、内部は製品版と同じですが、外は CanJam 出品用に間に合わせたものの由。3段階のゲイン選択。中央上部のダイアルはベースの調整用。値段は Petite とそう変わらないらしい。(ゆ)

 1日遅れで、先ほど今月号(通巻162号)を配信しました。

 届かない方はご一報ください。


 かの名機 KOSS KSC35 が、本家のオンライン・ショップで購入可能になっていました。一度オンライン・カタログからも消えていましたが、また復活したようです。後継機種の KSC75 も悪くはありませんが、35 は 75 の倍以上の価格でも、人気は衰えないようです。

 しかし、何とも残念なことに本家のサイトではアメリカ国内からしか買えません。小生の愛機は片方のクリップがはずれやすくなってしまいました。耳から外そうとすると、ユニットからもはずれてしまいます。

 とりあえず、輸入元のティアック(タスカム)に、国内でも販売してくれるよう要請を出しました。皆様にもぜひ声を合わせていただきますよう、お願い申し上げます。(ゆ)

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