02月24日・木
Hot Rize のストアを管理しているらしい eTown から送料が注文したときの倍の84.55USD になった、不足分の小切手を送ってくれ、あるいは返金する。やれやれ。
これまではアメリカから買う場合、古書などで本体価格が安いと、送料が本体価格の倍とか3倍とかあったが、CD で本体とほぼ同額というのは初めてだ。今年のデッドのビッグ・ボックスの送料が思いやられる。来年の Dave's Picks の送料もどんと上がるだろう。しかし、輸入盤、だけでなく、アメリカからブツを輸入している業者は死活問題にちがいない。
##本日のグレイトフル・デッド
02月24日には1967年から1995年まで8本のショウをしている。公式リリースは4本。うち完全版2本。
1. 1967 Fillmore Auditorium, San Francisco, CA
このヴェニュー3日連続の初日。共演 Otis Rush & His Chicago Blues Band と Canned Heat。セット・リスト不明。
キャンド・ヒートは1965年ロサンゼルスで結成されたブルーズ・ロック・バンド。モンタレー・ポップ・フェスティヴァルで注目される。この年7月にファースト・アルバムを出す。メンバーは変わっているが、今でも現役だそうだ。
オーティス・ラッシュ(1934-2018)はミシシッピ州フィラデルフィア出身のブルーズ・ギタリスト、シンガー・ソング・ライター。シカゴ・ブルーズの一角として、マジック・サム、バディ・ガイと並んで、独得のギター・スタイルとサウンドで後続のギタリストに大きな影響を与える。左利きで、弦は通常とは逆の順番で張っていた。1950年代から活動して、この翌1968年にファースト・アルバムを出す。
2. 1968 The Kings Beach Bowl, Kings Beach, CA
このヴェニュー3日連続の最終日。《Dick's Picks, Vol. 22》で全体がリリースされた。
こちらも1時間以上ノンストップ。〈Alligator〉以降は〈China Cat Sunflower> The Eleven〉を除いて、一塊のジャム。CCS に典型だが、この頃のデッドにはタメが無い。タメているヒマは無いとばかりに突走る。スタイルもスキルもまったく問題ではない。むろんヘタなどではない。むしろ、これだけの集中とスピードで突破できるのは相当に巧い部類。しかし巧いヘタすらも問題では無い。録音で聴いてこれなのだから、その場にいたならば、完全にトリップしていただろう。
1969 The Matrix, San Francisco, CA
これはデッドとしてのギグではなく、Mickey And The Hartbeats 名義(スペルはこちらのはず)。メンバーはガルシア、レシュ、クロイツマン(Bill Sommers 名義)とハート。ピグペンとウィアを排除する試みの最も早い例の一つと見ることもできる。この日付の『サンフランシスコ・クロニクル』"Date Book" 欄に記載がある由。
3. 1971 Capitol Theatre, Port Chaser, NY
このヴェニュー6本連続の千秋楽。このヴェニューでの最後のショウ。第一部5曲目〈Bird Song〉が2014年と2020年の、第二部オープナーの〈Sugar Magnolia〉が2010年の、6曲目の〈New Minglewood Blues〉が2012年と2013年の、各々《30 Days Of Dead》でリリースされた。《30 Days Of Dead》は未発表のライヴ音源を出すのが建前だが、ミスか故意か、ダブりはままある。もっとも2年続けて同じショウの同じ曲が出たのは珍しい。
〈Bird Song〉はガルシアのソロが面白い。後のヴァージョンと比べてしまうと物足らないところもあるが、さらりと終るのもかえって追悼の歌にはふさわしいかもしれない。これはジャニス・ジョプリンに対するデッドからの別れの挨拶。
〈New Minglewood Blues〉は429回で12位という演奏回数。1966年03月12日ロサンゼルスで初演し、1970年になって演奏が増える。この日の演奏はこの年初めてだが、次の4月29日の演奏で1度レパートリィから落ちる。復活は1976年07月12日。つまり、この1971年までは演奏スタイルにまだ迷いがあったのだろう。ここではまず序奏があってからヴォーカルが入る。ウィアが故意に思いきりイキんで唄いだす。これはどうもやはり無理があるように聞える。ガルシアのギターは軽快で面白い。
このショウもいずれ全体が公式リリースされるものと期待。
4. 1973 Iowa Fieldhouse, University of Iowa, Iowa City, IA
クローザー〈Sugar Magnolia〉が2012年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。
このトラックはその前〈Eyes Of The World〉からのジャムの途中で始まり、ベースのソロになる。ここではレシュに加えて、ウィアがギターのベース弦で応酬する。しばらく二人のベースとドラムスだけでやり、そこへガルシアが徐々に入り、続いて他のメンバーも入ってまたジャムになる。これがいい。ひとしきりやったところでウィアがリフを刻んで〈Sugar Magnolia〉。Sunshine Daydream 前のブレイクまでのジャムでのガルシアの流麗なソロがたまらない。ところどころ、こちらの予想をひっぱずす。SD のパートではドナとウィアの二重唱で、このヴァージョンは二人の息の合い方が抜群に良い。こういうのを聴くと、〈Sugar Magnolia〉はこの形がベストと思う。
5. 1974 Winterland Arena, San Francisco, CA
このヴェニュー3日連続の最終日。《Dave's Picks, Vol. 13》で全体がリリースされた。CD で3時間半を超える。
6. 1992 Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
このヴェニュー3日連続の最終日。第二部オープナーの〈Iko Iko〉でマルディグラ・パレードが行われた。
この時期の新曲にはデッドヘッドの間で賛否が交錯している。どちらかというと否定的な意見が多いが、熱狂的に支持する向きもある。
あたしは個々の曲の質が明白に落ちたとは思えないが、ライヴで揉んで曲を育てる部分は不足気味かとは思う。
7. 1995 Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
27.50ドル。開演8時。マルディグラ祝賀でこのヴェニュー3日連続の初日。(ゆ)
