クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:音楽配信

 メルマガ本誌の配信は明日になります。

 そのメルマガから、容量の関係でこぼれた話題。

 カリン・ポルワート公式サイトの "Free Downloads" の頁に2曲、追加されています。

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 〈Wells for Zoe〉はこの名前のアイルランドのチャリティ団体で、ウガンダの農村地帯で井戸を掘るプロジェクトのために作曲したもの。同題のチャリティ・アルバムがアメリカのコンパス・レコードから出るそうです。そちらではスチュアート・ダンカンの伴奏でティム・オブライエンがうたっている由。このチャリティ・アルバムにはシネィド・オコナー、カラン・ケイシィ、エミルー・ハリスなども参加の由。

 もう1曲〈Lovelines〉は、カナダのシンガー・ソングライターでナタリー・マクマスターのプロデューサーでもある Gordie Sampson との共作。サンプソンは現在ナッシュヴィルで売れっ子ソングライターになっており、この曲もカントリー風味。


 余談ですが、コンパス・レコードはグリーン・リネットを買ったのでしたっけ。Mulligan Records も買ったらしく、アイリッシュの名盤を続々復刻してます。Mulligan はCD化されていても手に入りにくくなっていたので、朗報でしょう。

 EMIが楽曲の音楽配信からコピー防止技術をはずしたそうです。アップルのスティーヴ・ジョブズが各レコード会社は音楽配信から DMR をはずすべきだと訴えたのに、最初に応えたのはEMIでありました。最後まで抵抗するのがソニーかな。


後刻
 まだオマケがありました。この配信は 256kbps の高音質 AAC ファイルで行われるそうです。

 今 iTune Store で販売されているのは 128 kpbs ですから、単純に考えれば2倍の情報量になります。iTunes でカスタムで指定できるのは最高 320kbps で、256kbps はそのひとつ下のランク。例えばFMトランスミッターでカーステに飛ばして聞くケースのように、128 ではまだ音質に不満がある場合もありますが、256 ならば文句の無いところでしょう。むろん、あくまで音質を追求するするなら話は別ですが(^_-)。

 販売価格もその分高くなりますが、20セントのアップなら、リーズナブルだと思います。これでビートルズが出るんなら、ひととおり揃えてもいいなあ。今は亡きミホール・オ・ドーナルも大好きで、その音楽の基礎になっているビートルズですし。でも日本ではどうなりますか。いまでも1曲200円で割高感がありますからね。250円とかだとためらうな。アルバム1枚2,000円ならどうだろう。1,800円なら即買い。


 オーディオ・メーカーとして有名なスコットランドのリンの子会社で、ロバート・バーンズ作品の全曲録音を出しているリン・レコードが、CDより高音質の Studio Master ファイルのダウンロード販売を始めています。

 今のところクラシックのみですが、例のバーンズ全曲集もいずれこの形で出るかもしれません。

 この Sutido Master のファイル(WMA)は、例えばヘンデルの《メサイア》ではCDクオリティ・ファイルの4倍近いサイズ。値段もSACDより高い。サイトで試聴もできます。高性能ヘッドフォンで聞くと、違いは明らかです。

 高音質ファイルのダウンロード販売は ONKYO がすでにやっていますが、これから増えるだろうと期待してます。

 ここで言うのはヘッドフォンのいわゆるアクティヴ・ノイズ・キャンセリング、つまり周囲のノイズに対して逆位相の音を出すことでノイズを消す、という形です。代表的なのはボーズの Quiet Comfort ですが、これが売れてるというので、各社からいろいろ出てます。先日出た JBL もラインナップに入ってました。

 原理的にはわからないでもないですが、どうもどこかに無理があるように思っていたら、「趣味は音楽鑑賞」のブログで体験談が載りました。

 眉に唾をつけていたのはやはりぼくだけではなかったのは当然としても、実際に試してしまうところがさすが。

 で、結果も予想どおり。この喩えはなかなかうまいと思います。表面上消えたようにみえても、実際になくなったわけではない、というのは卓見。結局は聞こえないノイズが増えていて、そのためにかえって害があるというのは、他にも良くある気がします。

 ぼく個人としては今のところ UM-2 のパッシヴ・ノイズ・キャンセリング、つまり耳栓方式で十分で、楽しく音楽が聴けてます。電車やバスで出かけるときは、これと Go-Vibe 5 が手放せません。

 余談ですが、ひょっとして Shure のイヤフォンて、Westone Laboratory の OEM なんてことはないんでしょうか。だからって別に Shure がどうこうというわけではありませんがね。

 それにしても最近は Apple Lossless で入れているので、 iPod は80GBでもすぐいっぱい。新しく入れるには何を削るか悩むという事態になってます。タイムドメイン掲示板でそそのかされるおかげで、最近は AIFF 48KHz での読みこみ、なんてのも始めてしまったため、容量不足はますます深刻。HDがいくら大きくなろうと解決はしないので、もう、早く全部ネット上で常時アクセス、ストリーミング、定額サービスにならんですかね。そうなれば、別に全部の楽曲が手元にある必要はないんです。プレイリストやブックマークみたいなものさえあればいい。それだってネット上で、携帯でもPCでも端末の形がなんであっても、どこにいても見ることができればいい。ファイルは AIFF とか WAV とかケチなこと言わずに1ビット5.6448MHzフォーマットの、SACDもてんでかなわない(?)超高音質。というより、ファイル・フォーマットをTPOでいろいろ選べるのがいいな。

 そう言えば、iTunes 7 はパソコンで聞いても、音が良くなってる気がしませんか。昔デフォルトの AAC 128kbps で入れておいたものを聞いても、前より音楽の生々しさが増して聞こえます。うちの環境は iMac G5 + Timedomain Light なんですが。


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