クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:1980年代

 村井康司さんの連続講演「時空を超えるジャズ史」第9回は「1980年代ジャズ再訪:ネオ・アコースティックとジャズのニュー・ウェイヴ」として、マルサリス兄弟、ブルックリン派、「ニュー・ウェイヴ」、ギターとチューバの新しい響き、そして今のジャズと1980年代との繋がりという五部構成。

 1980年代というのはジャズにとって結構面白い時期であることは「いーぐる」で学んだことのひとつだ。フュージョンの後にマルサリス兄弟やブルックリン派のような人たちが出てきたり、新世代のギタリストたちが現れたりするところに、ジャズの粘り強さを感じたりもする。フュージョン・ブームの失墜とともに荒れはてたりせず、ちゃんと新しい草が生えてくる。こういう弾力性を備えるのは、ジャズがロックと異なり、自然発生したフォームだからだ、というのがあたしの見立て。その点でジャズは伝統音楽の一種なのだ。

 1980年代はこうした新しい草とともに、かつて活躍した巨匠、名人もまだ健在。だから80年代のジャズはかなり多彩、ダイヴァーシティ=多様性が大きい。そこが面白い。今回は新しい草に焦点が当てられたが、ベテランたちの80年代でも1回やっていただきたい、とあたしなどは思う。

 まずはマルサリス兄弟。ウィントンのハービー・ハンコック・カルテットでの鮮烈な登場、さらに衝撃的なデビュー・アルバムと来て、3曲目に紹介された《The Majesty Of The Blues》からのタイトル・トラックがあたしには面白かった。出た当時には酷評されたそうだが、そういうアルバムで時間が経って聴いてみると、どうしてそんなに酷評されねばならなかったのかさっぱりわからないアルバムは少なくない。結局従来の評価軸の延長でしかモノを言えない人が多いのだろう。あたしの体験ではボブ・ディランとグレイトフル・デッドというアメリカ音楽の二大巨星ががっぷり四つに組んだ《Dylan & The Dead》について、出た当時、「こんなものは出すべきではなかった」と言ったヤツは耳か頭か、あるいは両方がいかれていたとしか思えない。あるいは、できたものが大きすぎて、同時代ではこれを受け入れられるほど器が大きな人間はいなかったのだろう。その点では後世の人間は有利だ。人間としての器のもともとの大きさではかなわない相手にしても、こちらがより年をとっていると何とかまともにつきあえる。

 ウィントンにしても、デビューは確かに新鮮だったろうが、それだけに今聴くと時代の色がついてしまうのはやむをえない。《The Majesty Of The Blues》は時代を超えていて、今聴いて現代的と聞える。しかもここでは、エリントン楽団が1920年代に多用したプランジャー・ミュートを使っているという。ちゃんと勉強している。英語でいう homework をしっかりやっている。

 とはいえ、あたしにとってはやはりウィントンよりはブランフォードだ。ここでもかかったスティングのアルバムも強烈だが、何といってもグレイトフル・デッドとの1990年3月の共演は、ブランフォードにとってもデッドにとっても頂点の1つで、いつ聴いても、何度聴いても、音楽を聴く愉しみを存分に味わわせてくれる。

 ここでの発見はブランフォードが Buckshot Lefonque 名義で出したヒップホップと組んだ録音で、ほとんどアフリカの呪文に聞える音楽に、この人の懐の深さをあらためて感じる。あたしにはまだわからないヒップホップへの導入口になってくれるかもしれない。


 ブルックリン派は登場した当時、中村とうようが大プッシュしていたせいもあり、あたしもリアルタイムで聴いていた。当時聴いていたということは、CDを何枚も買いこんでいたことに等しい。もっともそれでジャズに傾倒したかというとそうはならなかった。それにかれらの真価はむしろ90年代になってカサンドラ・ウィルソンが化けたり、ジェリ・アレンが1枚も2枚も剥けたりしてから発揮されたようにも見える。ウィルソンの《Blue Light 'Til Dawn》はとりわけヴァン・モリソンのナンバーで、あたしにとっても衝撃だった。ここでかかったジョニ・ミッチェルとのつながりを見出すのはもっと後になる。あたしにはあのアルバムのウィルスンはむしろまったく新しいタイプのフォーク・シンガーだった。

 村井さんによれば、あれはジャズ・シンガーとしても新しいタイプだったので、後で今のジャズとのつながりでかかったベッカ・スティーヴンスもその流れに乗っていると見える。アコギ1本の弾き語りでうたうスティーヴンスなど、こんなのジャズじゃないと「ジャズおやじ」ならわめきそうだ。

 確かにウィルスン以降、スティーヴンスとか、グレッチェン・パーラトとか、あるいは Christine Tobin とか、Sue Rynhart とか、ジャズ・シンガーの姿も変わってきていて、あたしはやはりこういう方が面白い。

 ところで《Blue Light 'Til Dawn》はプロデューサーの Craig Street にとってもデビュー作というのはちょと面白い。この人がプロデュースしたアルバムとしては、なんといってもノラ・ジョーンズの《Come Away With Me》が挙げられるだろうが、Holy Cole とか Jeb Loy Nichols とか Chris Whitley とか、渋いところもやっているのは見逃せない。デレク・トラックス、ベティ・ラファイエット、ダーティ・ダズン・ブラス・バンドなんてのもある。ジョー・ヘンリーの《Scar》をやっていて、あれはあたしにとっては「問題作」なので、いずれプロデューサーの流れで聴きなおしてみるかという気にもなる。


 第三部は「ニュー・ウェイヴ」、あるいは新しいアヴァンギャルドで、ここでのキーパースンはジョン・ゾーン、ビル・ラズウェル、アート・リンゼイ。そうか、この人たちが出てきたのも80年代なのね。

 あたしとしてはこの中ではラズウェルが一番親近感がある。ワールド・ミュージック的なことをしているからかもしれない。ヒップホップに関わっていたとここで村井さんに教えられて、その方面も気になってくる。

 ラズウェルというと連られて思い出すのがキップ・ハンラハン。あたしの中ではどちらも似たようなところにいる。ハンラハンの方がプロデューサー的か。ラズウェルは自分も一緒になってはしゃぐのが好きだけど、ハンラハンはクールに人にやらせて悦に入っているところがある。


 ギタリストではまずビル・フリゼールとパット・メセニー。前者はポール・モチアンのモンク・アルバム。後者は動画。メセニーまたはメシーニィはギタリストとしてもさることながら、作曲面での影響が大きいのだそうだ。複雑な変拍子なのに、聴いている分には心地よくて、変拍子だとはわからない。あるいはその心地よさを生むために変拍子を使うというべきか。

 あたしなどは変拍子の快感はむしろ体の内部をよじられるような、一般的には心地よいとは言われないものだ。マゾヒスティックと言えないこともないが、いためつけられているわけではなく、それまで体験したことのない、本来ありえない方向によじられるのがたまらなく快感なのだ。だから変拍子とわかることはむしろ前提で、そうわからずにひたすら心地よいだけ、というのはどうもつまらない。もっともメシーニィの音楽はただ心地良いだけではすまない面白さがあると思う。そこが変拍子の効験であろうか。

 80年代のジャズはギターの時代と言ってもおかしくない。他にもジョン・スコフィールドとか、マーク・リボーとかもいるし、ジョー・アバクロンビー、フレッド・フリス、アラン・ホールズワースあたりも80年代に頭角を現したと見える。80年代のギタリストは従来のジャズ・ギターの定番だったクリーン・トーンではなく、ノイズや歪みを含む、ロック的なサウンドも積極的に出すのが、あたしには面白い。クリーン・トーンのエレクトリック・ギターは音を伸ばせるところだけを利用していて、楽器の特性をフルに使っていないと思える。もっとも、ジャズで電気前提の楽器はかつてはむしろ珍しかったから、ノイズやディストーションを当たり前に使うのには抵抗があったのかもしれない。

 ここでギターと並べられたチューバの新しい響きはアーサー・ブライスの《Illusion》のものだが、チューバがリード楽器として花開くには、もう少し時間がかかるようだ。一方、わが関島岳郎はやはり1980年代に登場している。あるいは関島の活動をジャズでくくるのは、かえって狭い枠に押しこめることになるのかもしれない。


 第5部、今のジャズと1980年代のジャズとの繋がりで挙げられているのはジョシュア・レッドマン、ブラド・メルドー、ロバート・グラスパー、カマシ・ワシントン、ヴィジェイ・アイヤー、マカヤ・マクレイヴン、ベッカ・スティーヴンス、マリア・シュナイダー、ジェイコブ・ブロ、セオン・クロスといった面々。

 この中であたしが一番面白かったのはこの中で唯一初見参だったマカヤ・マクレイヴン。村井さんによればかれにはオーネット・コールマンとビル・ラズウェルの影響があるそうだけど、あたし的にはバランス感覚がいいと思えた。とにかく面白くて、もっと聴こうと思って検索すると、なんとこの人の母親はあのコリンダのシンガーというではないか。どうしてこういう人とジャズ・ドラマーが結びついて、マカヤ君が生まれたのかは訊いてみたいが、それにしてもこういうつながりのあるジャズ・ミュージシャンは初めてだ。同時にかれの音楽をあたしが面白いと思う理由の一端も見える気がする。

 コリンダ Kolinda というのは1970年代後半、ハンガリーの伝統音楽を現代化したバンドで、フランスの Hexagon から出した2枚のアルバムに我々はノックアウトされた。当時、ブリテン、アイルランドの伝統音楽に夢中になっていた、あたしらごく少数の人間たちに、ハンガリーにも伝統音楽が生きており、それはブリテン、アイルランドのものとは異質ながら、まったく同等の美しさと広さを備えていることを初めて叩きこんでくれたのだ。演奏、選曲、編曲の能力のとんでもなく高い連中で、その後しばらくして陸続と出てきたハンガリーのミュージシャンたちの中でも、あそこまでの存在は見当らない。コリンダが凄すぎて、後から出てきた人たちは別の方向をめざしたとも見える。今聴いても十分に新鮮、というより、むしろハンガリー伝統音楽の諸相が普通に聴ける今聴く方がその凄みがより実感できるだろう。久しぶりに聴きなおして、マクレイヴンの音楽とのつながりを探るのも愉しそうだ。

 今回は最後にびっくりのおまけもついて、1980年代というのは面白いとあらためて認識させられた。リアルタイムでは80年代に入った途端、出てくる音楽がつまらなくなったという印象が残っているのだけれど、後から見ると、その後につながる動きはたいていが80年代に始まっている。50年代に始まった動きは1970年代末で一応完結し、そこで位相の転換が起きた、というのはどうだろう。パンクは新しい動きというよりも、それまでのロックの集大成だったのかもしれない。クロノス・カルテットのアルバム・デビューも1979年。ロン・カーター、チャック・イスラエル、エディー・マーシャルを迎えたモンク・アルバムが1985年、エディー・ゴメスとジム・ホールを迎えたビル・エヴァンス・アルバムが1986年だ。

 ジャズにあっても、フュージョンはそれまでのジャズの行きついた果てで、そこで舞台がくるりと回って今回聴いた人たちがわらわらと登場してくる。今のジャズが直接つながるのが70年代ではなく、80年代なのも納得できる。

 それに、そうだ、80年代はデジタル録音が広まり、CDが普及する。音楽の録り方が変わっている。このことの意味も小さくないはずだ。(ゆ)

 デッドの今年のビッグ・ボックスが発表になりました。今年はバンドの活動開始60周年で、50周年に次ぐ大きなものになっています。タイトルは《Enjoy The Ride》。CD60枚組。価格は599.98USD。日本までの送料は50USD で、計649.98USD です。発売は05月30日。6,000セット限定。



 今回のテーマはヴェニュー、会場です。デッドが一度でも演奏したことのあるヴェニューは総数645ヶ所。50人も入れば一杯だったというサンフランシスコの The Matrix(DeadBase 50 によれば収容人数104)から、収容人数6万超のシカゴ、ソルジャーズ・フィールド・スタジアムまで、サイズも形態も実に様々です。その中でも、バンドにもリスナーにも人気があり、名演、名ショウの舞台となったものがいくつかあります。そうしたヴェニューを20ヶ所選び、それぞれからの名演でキャリアを展望する、というもの。収録されたショウは以下の通り。

Avalon Ballroom, San Francisco, CA (4/5/69) – Cassette
Fillmore West, San Francisco, CA (6/5/69)
Fillmore West, San Francisco, CA (6/7/69)
Fillmore West, San Francisco, CA (6/8/69)
Capitol Theatre, Port Chester, NY (2/24/71)
Capitol Theatre, Port Chester, NY (2/20/71)
Fillmore East, New York, NY (4/25/71)
Fillmore East, New York, NY (4/27/71)
Boston Music Hall, Boston, MA (9/15/72)
Boston Music Hall, Boston, MA (9/16/72)
Nassau Veterans Memorial Coliseum, Uniondale, NY (3/16/73)
Winterland, San Francisco, CA (3/20/77)
Philadelphia Spectrum, Philadelphia, PA (5/13/78)
Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO (8/12/79)
Alpine Valley Music Theatre, East Troy, WI (8/23/80) SBD無し
Alpine Valley Music Theatre, East Troy, WI (7/11/81)
Hartford Civic Center, Hartford, CT (3/14/81)
Hampton Coliseum, Hampton, VA (5/1/81)
Frost Amphitheatre, Stanford University, Palo Alto, CA (8/20/83) SBD無し
Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA (7/13/84)
Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA (11/21/85)
Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA (11/22/85)
Madison Square Garden, New York City, NY (9/16/87)
Deer Creek Music Center, Noblesville, IN (7/15/89)
Oakland Coliseum Arena, Oakland, CA (12/27/89)
Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA (5/12/91)
Capital Centre, Landover MD (3/17/93)
Capital Centre, Landover MD (9/15/82)
Boston Garden, Boston, MA (10/3/94)

 このうち17本はショウ全体の完全版ですが、 Fillmore West、Fillmore East、 Boston Music Hall の3ヶ所は複数のショウからの組合せです。

 なお、1969-04-05 の Avalon Ballroom はカセット・テープで収められます。

 ご覧の通り、1980年代のショウが多数、収録されています。これまでこの時期、とりわけ80年代前半は公式リリースが少ないので、あたしは大歓迎。1980-08-23と 1983-08-20 は Archive.org に SBD がアップロードされていません。まあ、他の時期、1970年代などはすでに多数公式リリースされていて、未使用のショウが少ないこともあるのでしょう。

 ライナーは Jesse Jarnow、David Lemiuex、それに The Owsley Stanley Foundation。

 あたしは当然即予約しようとしました。んが、日本円で10万を超えるせいか、クレジットカード不正使用の疑いで停止したとの通知がカード会社から来ました。本人のものであれば、もう一度買ってくれ。やれやれ。(ゆ)

 毎年恒例、11月一杯かけてグレイトフル・デッドの未発表のライヴ音源を毎日1トラックずつ公式サイト Dead.net で MP3 ファイルでリリースする《30 Days Of Dead》が今年も無事終りました。今年で14年目。来年はあるか、と毎年思いますが、続いてますね。来年は15年目ですから、そこまではやるでしょう。なお、この30本は来年の《30 Days Of Dead》が始まるまで、つまり10月31日までダウンロード、またはウエブ・サイト上でストリーミングで聴くことができます。



 2024 年は
1969-07-07, Piedmont Park, Atlanta, GA
から
1995-03-18, The Spectrum, Philadelphia, PA
までのショウから選ばれています。

 合計10時間54分38秒はダントツの歴代トップだった昨年をさらに上回りました。

 一昨年以来、1本のショウから複数曲を選ぶ形が増えました。かつては途切れなしに続くものにほぼ限られていたんですが、間が切れているものも選ぶようになりました。今年は単一の曲が7回。1回の時間も今年はさらに長くなり、半数が20分以上。30分超が7日、最終日はついに50分超。

 登場したショウの年別本数。
66 0
67 0
68 0
69 1
70 2
71 0
72 2
73 2
74 1
76 1
77 2
78 2
79 1
80 1
81 2
82 1
83 0
84 1
85 1
86 1
87 1
88 0
89 2
90 0
91 1
92 1
93 0
94 1
95 1

 これも一昨年あたりから80年代のショウが増えています。昨年は11本、今年は9本。60年代がほとんど無いのは使える音源がなくなってきているのかもしれません。

 最短のトラック
08日 Casey Jones=05:13; 1970-02-28, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA

 最長のトラック
30日 He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue=51:16; 1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX

 今年のみならず、《30 Days Of Dead》史上最長です。


 従来登場した曲とダブったのは6回。
03日目 Black-Throated Wind; 1974-07-25, International Amphitheatre, Chicago, IL は2016年と2021年に登場。
09日目 Easy To Love You, New Minglewood Blues, Althea; 1979-12-01, Stanley Theatre, Pittsburg, PA のうち〈Althea〉のみ2022年に登場。
14日目 Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo, Black-Throated Wind, Bird Song; 1972-09-10, Hollywood Palladium, Hollywood, CA のうち〈Bird song〉のみ2013年に登場。
20日目 That's It For The Other One> Black Peter; 1970-03-01, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA は2022年に既出。
26日目 Uncle John's Band; 1977-03-18, Winterland Arena, San Francisco, CA は昨年登場済。
27日目 Shakedown Street> Estimated Prophet> Eyes Of The World; 1986-04-01, Providence Civic Center, Providence, RI も2022年に登場しています。

 今回初めて録音が《30 Days Of Dead》でリリースされたショウは以下の10本。
1969-07-07, Piedmont Park, Atlanta, GA
1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX
1978-02-01, Uptown Theatre, Chicago, IL
1980-11-26, Sportatorium, Pembroke Pines, FL
1981-03-02, Cleveland Music Hall, Cleveland, OH
1982-05-23, Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA
1984-10-28, Berkeley Community Theatre, Berkeley, CA
1985-06-21, Alpine Valley Music Theatre, East Troy, WI
1987-08-13, Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO
1989-08-06, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA

 ここでも80年代が大半で、どれも実に質の高い演奏。どちらかというと80年代を軽視していたことに気づかされました。


 登場した楽曲は延72曲。うち2回以上登場は以下の17曲。
Althea
Bird Song
Black Peter
Black-Throated Wind
Box Of Rain
Cassidy
China Cat Sunflower
Deal
Estimated Prophet
Eyes Of The World
I Know You Rider
Looks Like Rain
Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo
Stella Blue
The Other One
The Wheel
Truckin’

 うち
Black Peter
Deal
 は3回登場。

The other one
 は4回、That's it for the other one も含めれば5回登場です。

 一方で《30 Days Of Dead》常連曲である〈Playing In The Band〉は還りが一度あるだけで、全体での収録は無しというのは《30 Days Of Dead》史上初めてでしょう。

 重複を除いたレパートリィは51曲。
Althea
Attics Of My Life
Bird Song
Black Peter
Black-Throated Wind
Box Of Rain
Candyman
Casey Jones
Cassidy
China Cat Sunflower
Cold Rain and Snow
Dark Star
Deal
Easy To Love You
Estimated Prophet
Eyes Of The World
Far From Me
Fire On The Mountain
Friend Of The Devil
He's Gone
High Time
I Know You Rider
I Need A Miracle
Iko Iko
Lazy Lightning
Let It Grow
Looks Like Rain
Mexicali Blues,
Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo
My Brother Esau
New Minglewood Blues
One More Saturday Night
Playing in the band
Ramble On Rose
Samson and Delilah
Scarlet Begonias
Shakedown Street
So Many Roads
St. Stephen
Standing On The Moon
Stella Blue
Sugar Magnolia
Sugaree
Supplication
That's It For The Other One
The Eleven
The Other One
The Wheel
Truckin’
Uncle John's Band
Wharf Rat


01. Space> Playing Reprise> The Wheel; 1981-03-02, Cleveland Music Hall, Cleveland, OH
 初日いきなり15分超のメドレー。このショウは《30 Days Of Dead》初登場。

02. Candyman; 1989-10-20, The Spectrum, Philadelphia, PA
 1980年代が続きます。こちらは翌1990年春のツアーに続く、デッド第3の、見ようによっては最高のピークの時期。絶好調の演奏。

03. Black-Throated Wind; 1974-07-25, International Amphitheatre, Chicago, IL
 この録音は《30 Days Of Dead》で3回目の登場。《30 Days Of Dead》は未発表の録音であることが原則のはずですが、回数を重ねて、複数回登場するものも増えてきました。これは2016年、2021年にも登場しています。歌の裏でガルシアが弾いているギターをはじめ、演奏はすばらしく、何度も登場させたくなるのもわかります。

04. Dark Star; 1969-07-07, Piedmont Park, Atlanta, GA
 この曲自体は《30 Days Of Dead》の常連ですが、このショウは《30 Days Of Dead》初登場。屋外の公園でのフリー・コンサートでオールマン・ブラザーズ・バンドが共演。クローザーの〈Turn on your lovelight〉で、グレッグ・オールマンが参加しているように聞えるところもあり。ここでのオルガンも、とりわけ後半、どうもピグペンらしくないところがあります。

 途中で曲が切れるのは、オリジナルの録音がベアによるカセット録音で、テープをひっくり返したためらしい。

 ここからの曲は途切れなしに〈St. Stephen> The eleven> Turn on your lovelight〉と並ぶこの年の定番。


05. Space> The Other One> Stella Blue, 16:34, 1989-02-06, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA
 1989年から2本目。こちらはこの年2本目のショウ。演奏は最高。

06. Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo, Looks Like Rain, Deal; 1977-04-22, The Spectrum, Philadelphia, PA
 3曲で30分超。1977年春の黄金ツアーの一環で、ショウのオープナーから2〜4曲目。どの曲もすばらしい。とりわけ〈Looks Like Rain〉のウィアとドナの二重唱はこの時期だけに聴ける宝物で、その中でもトップ・クラス。Internet Archive に上がっているこのショウの SBD とされる録音ではオープナーの〈The promised land〉が AUD で、しかも曲の頭が切れています。曲の終るあたりで SBD にチェンジします。オープナーの SBD に何らかの損傷があるのかもしれず、するとショウ全体のリリースは無理でしょう。

 ショウの全体はこのツアーらしく高水準の演奏ですが、第二部が第一部より短かく、アンコールもありません。〈Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo〉の一番の歌詞を忘れていますし、第二部オープナーの〈It Must Have Been The Roses〉の歌詞もあやしく、、ガルシアの体調にいささか問題があったのか。曲のつなぎが今一つなめらかでなく、スイッチの入り方が中途半端だったのか。

07. Samson and Delilah, So Many Roads; 1994-10-19, Felt Forum, Madison Square Garden, New York, NY
 〈So Many Roads〉はデッドのレパートリィの中で唯一、過去をふり返っていて、また感傷的であることでも唯一。これを歌うときガルシアはいつも熱唱になりますが、どうも空回りしているように聞えてしかたがありません。聴いている間はいいんですが、聴きおわって、どこか寂しくなります。

08. Casey Jones; 1970-02-28, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
 コーダが速くなるのは始まっていますがまだリピートが短かく、あっさり終ります。

09. Easy To Love You, New Minglewood Blues, Althea; 1979-12-01, Stanley Theatre, Pittsburg, PA
 Althea は一昨年の《30 Days Of Dead》でリリース済。今回はその前2曲との抱合せ。どれも実に良い演奏。

10. Space> Truckin’> Black Peter; 1985-06-21, Alpine Valley Music Theatre, East Troy, WI
 ガルシア元気。Black Peter は死にそうにありません。ガルシアのソロ酣の途中で切れます

11. Lazy Lightning> Supplication, Bird Song> Looks Like Rain> Deal; 1981-07-07, Kansas City Municipal Auditorium, Kansas City, MO
 第一部後半の全部。ガルシア、調子良し。Bird Song わずかに速い。80年代前半のこの曲のソロは比較的音数が少ない。少ないところと速弾きのところが同居。LLR への繋ぎがいい。さりげなく遷移します。Deal へもそのまま遷移。軽い Deal。速い。ここでのガルシアのソロ、珍しくアグレッシヴ。1980年代前半はだんだん攻撃的な度合いが強くなる傾向です。コーダのリピートも少なくあっさり終わります。

12. Scarlet Begonias> Fire On The Mountain; 1989-08-06, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA
 何も申し上げることはございません。ベスト・ヴァージョンの一つ。

13. St. Stephen> The Eleven> Drums> High Time; 1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
 曲の組合せで Deadlists で検索し、出てきたショウ10本を片っ端から見ると1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA が該当。この順番でつながるのはこれだけ。このショウはこれで時間にして半分強が出たことになるので、いずれ正式に出ると期待。

14. Mississippi Half-Step Uptown Toodeloo, Black-Throated Wind, Bird Song; 1972-09-10, Hollywood Palladium, Hollywood, CA
 この組合せで Deadlists で検索しても出てきません。聴いてみると1972年頃。MHSUT を含むショウのリストを頭から調べると 1972-09-10, Hollywood Palladium, Hollywood, CA がどんぴしゃ。BS は2013年の30 Days Of Dead でリリース済。

15. Box Of Rain, Mexicali Blues, Sugaree; 1973-02-21, Assembly Hall, University Of Illinois, Champaign-Urbana, IL
 Wall of Sound、シングル・ドラムス。屋外。演奏は素晴らしい。BOR でのドナのコーラスがいい。ガルシア、一語ずつはっきり発音し、粘ります。

16. The Wheel> I Need A Miracle> Standing On The Moon; 1991-03-24, Knickerbocker Arena, Albany, NY
 The Wheel> I Need A Miracle> Standing On The Moon の組合せは3回あります。

 このショウはこれまで2016、2017、2022と30 Days Of Dead に登場し、今回が4度目。これまでオープナーからの3曲と第二部2曲目から Drums の前までが出ています。今回は Space の後の3曲で、ラスト前まで。これで全体の半分強がリリースされたことになります。


17.  Iko Iko> The Other One> Black Peter; 1978-05-07, Field House, Rensselaer Polytechnic Institute, Troy, NY
 このショウも2015、2016、2019と《30 Days Of Dead》に登場し、4度目の登場。第一部クローザーにかけての3曲とアンコールが出ています。今回は第二部 Drums の後、クローザーの〈Around And Around〉前の3曲。

18. China Cat Sunflower> I Know You Rider> Estimated Prophet> Eyes Of The World; 1980-11-26, Sportatorium, Pembroke Pines, FL
 演奏は最高。とりわけ EOTW のコーダ、ガルシアが延々と引張り、曲から離陸し、仕舞いにガルシアとミドランドだけになり、いつまでも弾きやめないガルシアにミドランドが様々な効果音で応じ、煽るところ、他では聴いた覚えがありません。

 ミドランド時代にこの組合せは以下の16回あるります。IA で聴いてみると
1980-08-19, Uptown Theatre, Chicago, IL
 第二部オープナー Little red rooster から続くので、これではない。

11/26/1980, Sportatorium, Pembroke Pines, FL 
 おそらくこれであろう。> 当り。初リリース。
https://archive.org/details/gd80-11-26.sbd.clugston.3380.sbeok.shnf

12/27/1980, Oakland Auditorium, Oakland, CA 
 ベースが大きい。声全員左に寄る。
https://archive.org/details/gd80-12-27.sbd.mccloskey.327.sbeok.shnf

2/21/1982, Pauley Pavilion - University of California, Los Angeles, CA 
https://archive.org/details/gd82-02-21.sbd.dodd.16247.sbeok.shnf

5/13/1983, Greek Theatre - University of California, Berkeley, CA 
https://archive.org/details/gd1983-05-13.fob.sonyecm220t.keshavan.miller.fix.94514.sbeok.flac16

8/29/1983, Silva Hall - Hult Center for the Performing Arts, Eugene, OR 
 ベースがとりわけ大きい。速い。
https://archive.org/details/gd83-08-29.sbd.willy.11603.sbeok.shnf/gd83-08-29d2t02.shn

5/7/1984, Silva Hall, Hult Center for the Performing Arts, Eugene, OR
 ガルシアのギターだけ遠い。ドラムスと鍵盤が大きい。後半ジャム。
https://archive.org/details/gd84-05-07.sbd.lai.350.sbefail.shnf/gd1984-05-07d2t04.shn

10/5/1984, Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
 ベース大きい。コーラス、ヴォーカルにリバーヴ? 後半ジャムになる。
https://archive.org/details/gd84-10-05.sbd.sacks.2591.sbeok.shnf/gd84-10-05d2t03.shn

4/1/1985, Cumberland County Civic Center, Portland, ME > SBD無し

9/10/1985, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA
 粗い。速い。ガルシアの歌唱はほうり出しているよう。後半三分の一ジャム。ウィアがかなりアグレッシヴなギターを弾くのが前面に出る。ガルシアのギターがほとんど聞えない。
https://archive.org/details/gd85-09-10.sbd.harrison.10092.sbeok.shnf/gd1985-09-10d2t04.shn

3/27/1986, Cumberland County Civic Center, Portland, ME
 速い。ガルシアの声遠い。ウィアのギターが大きい。鍵盤が聞えない。と思ったら左にいました。歌の後、半ばから後はジャム。途中でミドランドがガムランのような音を出します。それともこれは左右反転で左にハートがいるのでしょうか。コーダに向けて火焔太鼓のような音を出します。1355くらいから AUD か。1415戻ります。
https://archive.org/details/gd86-03-27.sbd.miller.26347.sbeok.shnf/gd86-03-27d2t02.shn

6/26/1987, Alpine Valley Music Theatre, East Troy, WI > SBD無し

9/15/1987, Madison Square Garden , New York , NY
 テンポがゆっくりに戻ります。ガルシアは嬉しそうに歌います。力強い。やはりこれが本来。ギターもいい。弾きやめたくない。前年までとはがらりと変わっています。コーダ近く左でクシロフォンの音。ハートでしょうか?
https://archive.org/details/gd87-09-15.sbd.miller.21981.sbeok.shnf/gd87-09-15d2t02.shn

3/17/1988, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA
 これまた晴れ晴れとした演奏。録音が定まりませんが、演奏は最高。歌の後はジャム。ちゃんと噛みあっているジャム。
https://archive.org/details/gd88-03-17.sbd.samaritano.21297.sbeok.shnf/gd1988-03-17d2t04.shn

4/1/1988, Brendan Byrne Arena , East Rutherford , NJ > RT4-2
 ますます余裕が出てきました。ガルシアの声にパワーがあります。歌の後のジャムがいい。ミドランドがいい。
https://archive.org/details/gd88-04-01.sbd-matrix.braverman.11264.sbeok.shnf/gd88-04-01d2t02.shn

6/17/1988, The Met Center , Bloomington , MN  > SBD無し。


19. Cold Rain and Snow, My Brother Esau, Althea; 20:44
 Deadlists で検索するとこの組合せは1回しかありません。

1984-10-28, Berkeley Community Theatre, Berkeley, CA
 このヴェニュー6本連続のランの2本目。

 録音良し。ベースが明瞭。ガルシアの声、少し遠い。CRS は頻繁に音が切れます。コメント欄にもあるのでネットなどの環境のせいではなく、元のファイルが原因でしょう。テープに問題があるのかも。演奏はどれもすばらしい。とりわけ、Althea。ガルシアのギターがいい。


21. Cassidy, Far From Me, Box Of Rain
 この並びは 1987-08-13, Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO のみ。第一部クローザーとその前2曲。

 すばらしい演奏。とりわけ Cassidy のガルシアのソロ。FFM もミドランドの声がはずんでいます。BOR のコーラスの決まり方。


22. China Cat Sunflower> I Know You Ride; 1973-10-27, State Fair Coliseum, Indianapolis, IN
 ベスト級の演奏。

23. Ramble On Rose, Let It Grow; 1982-05-23, Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA
 どちらもすばらしい。ベスト版クラス。第一部クローザーの2曲。この組合せは以下の9本。

4/8/1982 Onondaga Auditorium Syracuse NY = 20:12
1982-05-23, Greek Theatre, University of California, Berkeley, CA =19:16
9/18/1983 Nevada County Fairgrounds Grass Valley CA =20:34
4/29/1984 Nassau Veterans Memorial Coliseum Uniondale NY=18:58
4/21/1986 Berkeley Community Theatre Berkeley CA=20:13
3/24/1987 Hampton Coliseum Hampton VA=17:26
3/31/1988 Brendan Byrne Arena   East Rutherford   NJ=18:22
4/30/1988 Frost Amphitheatre, Stanford U.   Palo Alto   CA=18:45
9/14/1988 Madison Square Garden   New York   NY=18:38

 時間からすると1988-03-31 が一番近い。が、このショウは Let it grow も含んで RT4-2 でリリースされています。すると次は1988-09-14。MSG9本連続のランの初日。しかし演奏の感じとしては1980年代初め。IA の「テープ」を聴いてみるとやはり1982-05-23。LIG 初めのノイズからしてもこれ。


24. Jam> The Other One> Wharf Rat> Sugar Magnolia 37:08
 1976〜78。第二部クローザー。となると次の3本。
1977-10-02, Paramount Theatre, Portland, OR > Dave's 45
1978-02-01, Uptown Theatre, Chicago, IL
1978-05-10, New Haven Coliseum, New Haven, CT > Dick's 25
 なので、1978-02-01。> 当り。

25. Attics Of My Life 05:30
 アンコールでしょう。アンコールで歌われたのは
10/9/1989 Hampton Coliseum Hampton VA > Formerly The Warlocks
10/23/1989 Charlotte Coliseum Charlotte NC 
3/30/1990 Nassau Veterans Memorial Coliseum Uniondale NY 
9/8/1991 Madison Square Garden   New York   NY  
6/12/1992 Knickerbocker Arena Albany NY 
の5回。ウェルニクではないと思うので、1989の2本。うち公式未発表は
1989-10-23, Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
のみ。演奏時間としても近いということでこれ > 外れ。リスト最後の1992-06-12でした。

26. Uncle John's Band
 1976〜78。おそらくは1977。これもアンコール。
12/31/1976 Cow Palace Daly City CA > Live At The Cow Palace
3/18/1977 Winterland Arena San Francisco CA > 30 Days 2023
3/19/1977 Winterland Arena San Francisco CA 
4/29/1977 The Palladium New York NY 
5/3/1977 The Palladium New York NY > Dave's 50
5/9/1977 War Memorial Buffalo NY > May 1977: Get Shown The Light
5/15/1977 St. Louis Arena St. Louis MO > May 1977
5/26/1977 Baltimore Civic Center Baltimore MD > Dave's 41
6/7/1977 Winterland Arena San Francisco CA > Winterland June 1977
9/29/1977 Paramount Theatre Seattle WA > 30 Days 2015
10/6/1977 Activity Center - Arizona State University Tempe AZ 

 なので可能性のあるものは
1977-03-18, Winterland Arena, San Francisco, CA
1977-03-19, Winterland Arena, San Francisco, CA
1977-04-29, The Palladium, New York, NY
1977-09-29, Paramount Theatre, Seattle, WA
1977-10-06, Activity Center, Arizona State University, Tempe, AZ

 昨年リリースされた1977-03-18を聴いてみるとよく似ています。> 当り


27. Shakedown Street> Estimated Prophet> Eyes Of The World
 この組合せは以下の2回だけ。どちらも第二部オープナーで Drums に続きます。

 ベースがやたら明瞭。一番前にいます。EOTW は速い。どちらもガルシアの昏睡前で、こういうテンポはこの時期のものです。IA で前者を聴いてみると違うので、後者。

1984-03-29, Marin Veterans Memorial Auditorium, San Rafael, CA
1986-04-01, Providence Civic Center, Providence, RI


28. One More Saturday Night 05:29
 第二部クローザー。ウェルニクのコーラス、ホーンスビィのピアノで、1990〜92年。前の曲とは切れている。
3/23/1991 Knickerbocker Arena Albany NY 
4/27/1991 Sam Boyd Silver Bowl Las Vegas NV 
5/4/1991 Cal Expo Amphitheatre Sacramento CA 
6/22/1991 Soldier Field Chicago IL 
8/17/1991 Shoreline Amphitheatre Mountain View CA 
9/14/1991 Madison Square Garden   New York   NY  
12/28/1991 Oakland-Alameda County Coliseum Arena Oakland CA 

 大外れ。1995-03-18, The Spectrum, Philadelphia, PA でした。


29. Deal, Cassidy, Friend Of The Devil 17:47
 この3曲がこの順番で並ぶのはこの1本だけ。
1976-10-01, Market Square Arena, Indianapolis, IN
 ドナのコーラスが効いています。ガルシア、元気一杯。FOTD のキースのソロがいい。長い。2コーラス。ガルシア、あおられていいソロ。いや、すばらしい。ベスト・ヴァージョン。

30. He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue 51:16
 He's gone でドナが結構活躍しています。とすると70年代後半の可能性もありますが、そこでこの曲順のショウは見当らりません。IA で聴いてみたところ、これで決まり。
1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX


 《30 Days Of Dead》の各日のリリースはクイズになっていて、当初、いつどこのショウからかは伏せられ、翌日発表されます。複数曲のリリースですと検索であたりをつけることができるので、今年はあれこれ遊んでみました。(ゆ)

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