毎年恒例、11月一杯かけてグレイトフル・デッドの未発表のライヴ音源を毎日1トラックずつ公式サイト Dead.net で MP3 ファイルでリリースする《30 Days Of Dead》が今年も無事終りました。今年で15年目。なお、この30本は来年も《30 Days Of Dead》があれば、それが始まる前日の10月31日までダウンロード、またはウエブ・サイト上でストリーミングで聴くことができます。できるはずです。
2025 年は
1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
から
1994-10-15, Madison Square Garden, New York, NY
までのショウから選ばれています。
合計8時間43分25秒。昨年、一昨年に続く歴代3位。
一昨年以来、1本のショウから複数曲を選ぶ形が増えました。かつては途切れなしに続くものにほぼ限られていたんですが、間が切れているものも選ぶようになりました。今年は単一の曲が9回。
登場したショウの年別本数。
66 0
67 0
68 0
69 1
70 2
71 2
72 2
73 2
74 0
76 0
77 2
78 0
79 2
80 1
81 3
82 0
83 0
84 2
85 1
86 0
87 0
88 1
89 4
90 1
91 2
92 1
93 0
94 1
95 0
これも一昨年あたりから80年代のショウが増えています。一昨年は11本、昨年は9本、今年は13本。1989年の4本が突出してます。60年代がほとんど無いし、70年代も減っています。使える音源がなくなってきているのでしょう。
最短のトラック
Jack-A-Roe, 1989-12-30, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA; 04:25
最長のトラック
2日目、He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue, 1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX 51:16
ですが、これは昨年最終日に既に出ているので、今回に限れば、
20日目、Dark Star> Eyes Of The World> Stella Blue, 1973-06-30, Universal Amphitheatre, Universal City, CA; 44:06
従来登場した曲とダブったのは5回。
5日目、Terrapin Station> Lost Sailor> Saint Of Circumstance> Jam 1979-12-11, Soldier's And Sailors Memorial Hall, Kansas City, KS
の後半〈Saint Of Circumstance> Jam〉が2023年に、
8日目、Bird Song 1981-02-26, Uptown Theatre, Chicago, IL は2016年に、
9日目、Truckin’> New Speedway Boogie, 1991-03-17, Capital Centre, Landover, MD は2017年に、
11日目の上記、He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue,1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX が昨年に、
17日目、China Cat Sunflower> Doin' That Rag, 1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CAが2018年に、各々《30 Days Of Dead》に登場しています。
今回初めて録音が《30 Days Of Dead》に登場したショウは以下の12本。これらは《30 Days Of Dead》のみならず、何らかの形の公式リリースとしても初めてです。
1970-02-06, Fillmore West, San Francisco, CA
1971-10-23, Easttown Theatre, Detroit, MI
1973-06-30, Universal Amphitheatre, Universal City, CA
1977-04-23, Springfield Civic Center Arena, Springfield, MA
1979-11-25, Pauley Pavilion, University of California, Los Angeles, CA
1984-10-05, Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
1985-11-07, Community War Memorial Auditorium, Rochester, NY
1988-09-05, Capital Centre, Landover, MD
1989-02-07, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA
1989-08-05, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA
1989-12-30, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
1990-02-27, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
登場した楽曲は、Drums、Jam も含めて延58曲。〈Weather Report Suite〉を3曲と数えれば60曲。うち2回以上登場は以下の4曲。昨年は延72曲で、2回以上登場が17曲でしたから、様変わりです。
He's Gone
Stella Blue
The Other One
Truckin’
Weather Report Suite を3曲と数えれば Let it grow も2回登場。
うち
He's Gone
The Other One
は3回登場。That's It For The Other One を個々に数えれば The Other One は4回です。
重複を除いたレパートリィは50曲。このうち〈Keep Your Day Job〉と〈When Push Comes To Shove〉は《30 Days Of Dead》初登場です。以前は常連だった〈Playing In The Band〉は今回登場せず。
Alligator
Althea
Bird Song
Black Peter
Black-Throated Wind
Candyman
Casey Jones
Cassidy
China Cat Sunflower
Cumberland Blues
Dark Star
Deal
Dire Wolf
Doin' That Rag
Eye of the world
Eyes Of The World
Feel Like A Stranger
Foolish Heart
Franklin's Tower
He's Gone
Help On The Way
Jack Straw
Jack-A-Roe
Just A little Light
Keep Your Day Job (new)
Lazy Lightning
Let It Grow
Lost Sailor
Mason's Children
Might As Well
New Minglewood Blues
New Speedway Boogie
Picasso Moon
Ramble On Rose
Row Jimmy
Saint Of Circumstance
Slipknot!
Stagger Lee
Stella Blue
Supplication
Tennessee Jed
Terrapin Station
That's It For The Other One
The Music Never Stopped
The Other One
Throwing Stones
Truckin’
Victim Or The Crime
Weather Report Suite
When Push Comes To Shove (new)
各々の日のショウについて簡単に。今年はなぜか忙しくて、じっくり聴いている閑がありませんでした。
01. Feel Like A Stranger> Might As Well; 1984-10-05, Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
初登場のショウ。秋のツアーの初日で、ここから10-20までの11本。南部、東部を回ります。
この2曲は第一部のクローザー、というのは最後にウィアが休憩するぜと言っているのでもわかります。
02. Jack-A-Roe; 1989-12-30, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
続けて初登場のショウ。27日から大晦日にかけての年末恒例の連続公演の3本目。前日の29日は休み。
曲は第一部の5曲目。
03. Tennessee Jed; 1971-10-23, Easttown Theatre, Detroit, MI
3日連続で初登場のショウ。10-19に始まる秋のツアーの一環で、この前はシカゴで2日間やり、休み無しでここで2日間やって、ツアーそのものは月末31日まで続きます。なお、このショウは23日目でも登場します。《30 Days Of Dead》の同じ年に同じショウが2回登場したのはこれが2度目。2022年に1991-03-24が二度登場しました。また2016年に1974-02-22、23と連続したことがあります。
こちらは第二部3曲目。この頃はまだ第二部に Drums> Space のパートがありません。またこのショウの第二部は曲がつながっていません。
04. Candyman; 1980-04-01, Capitol Theatre, Passaic, NJ
このショウは《30 Days Of Dead》2度目の登場。前回は2020年、第一部6曲目の〈Friend Of The Devil〉でした。この曲は第一部3曲目です。
この年は01-13にオークランドでショウをした後はまた休んで、03-30からこの日までの三連荘が本格的な始動です。この後5日に Saturday Night Live に2度目に出演しています。
05. Terrapin Station> Lost Sailor> Saint Of Circumstance> Jam; 1979-12-11, Soldier's And Sailors Memorial Hall, Kansas City, KS
今年最初の大物、30分超。前述のようにこのメドレーの後半は2023年の《30 Days Of Dead》に登場していますが、今回はその前からの区切り。Terrapin Station は第二部4曲目で、ここからラストまで切れ目なくつながってます。
このショウは10-24から始まる長いツアーの千秋楽。
06. Victim Or The Crime; 1990-02-27, Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
今年4本目の初登場のショウ。この年始動の三連荘の最終日。この後03-14から、あの黄金の春のツアーに出ます。そのためのウォーミング・アップ。曲は第一部4曲目。
07. Alligator> Drums> The Other One> Mason's Children; 1970-02-28, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
これも25分を超える大物。このショウは2022年から毎年登場していて、全体の半分以上が公開されました。
ショウは2時間弱の一本勝負で、今回登場したのは昨年登場の〈Casey Jones〉に続く14曲目から。この後もラストまでひとつながりです。
このショウはここでの三連荘の中日。02-23にこの年最初のツアーから戻っています。この後はサンタ・モニカ、アリゾナ、ニューヨーク、フロリダ、オハイオと飛びまわります。
08. Bird Song; 1981-02-26, Uptown Theatre, Chicago, IL
2016年に登場済み。第一部4曲目。見事な演奏なので2度登場も無理はなし。9年前というのはまた別世界でもあります。ただ、ガルシアは喉を痛めているようで、声が出しにくそうです。
このショウはこれまでに2011、2015、2016年の《30 Days Of Dead》に登場しています。この年最初のショウで、ここでの三連荘の初日。03-14まで東部を回った後、ロンドンに飛びます。
09. Truckin’> New Speedway Boogie; 1991-03-17, Capital Centre, Landover, MD
2017年に登場済み。第二部5、6曲目。このショウはこれまでに2017、2018、2020年に登場。
春のツアーの初日。ブルース・ホーンスビィ参加。セント・パトリック・ディでもあり、デッドはセント・パトリック・ディ記念のショウをしていますが、この時はポスターには特に謳われていません。ツアーは04-09まで続きます。
10. He’s gone; 1981-03-24, Rainbow Theatre, London, England
8日目のシカゴのショウの後に飛んだロンドンでの4本連続の最終日。2013年に第二部オープナーの〈Shakedown Street〉が登場しています。曲は第二部4曲目。この第二部はオープナーを除いて全部つながっています。
11. He's Gone> Truckin’> Drums> The Other One> Stella Blue; 1972-11-22, Austin Municipal Auditorium, Austin, TX
《30 Days Of Dead》史上最長のトラックで、昨年の最終日11-30に登場しました。このショウの初登場でした。2年連続で出したのは何らかの意図がありそうですが、なにせデッドのことですから、あまり深い意味を勘繰るのは時間の無駄でしょう。まあ、何度聴いてもいいものではあります。
ショウは11-13からの秋のツアーの第2レグの1本。
12. Stagger Lee; Black-Throated Wind; 1994-10-15, Madison Square Garden, New York, NY
最後のマジソン・スクエア・ガーデン連続公演、6本連続の3本目。09-24から始まる秋のツアーの仕上げです。曲は第一部3、4曲目。後者でウィアはこの時期の慣例でアコースティック・ギターを弾いています。
このショウからはオープナーの〈Shakedown Street〉が2018年の《30 Days Of Dead》に登場しています。
13. Jack Straw> Keep Your Day Job; 1984-10-15, Hartford Civic Center, Hartford, CT
前日のちょうど10年前のショウ。10-05から11-03の秋のツアーの一環。このヴェニュー2日連続の2日目。このショウからは2018、2021、2022年と《30 Days Of Dead》に登場。今回は第一部クローザー。
14. Deal; 1985-11-07, Community War Memorial Auditorium, Rochester, NY
初登場のショウ。10-25から11-11までの秋のツアーの一環。このヴェニュー2日連続の初日。曲は第一部クローザー。
15. Weather Report Suite; 1973-11-25, Feyline Field, Tempe, AZ
2013年以来、2度目の登場のショウ。10-19に始まる秋のツアー第2レグの千秋楽。第2部3曲目から。この組曲全体が演奏されるのは1974年10月の大休止までで、復帰後はパート3の〈Let it grow〉が独立して演奏されます。
16. Help On The Way> Slipknot!> Franklin's Tower; 1992-03-21, Canada, Copps Coliseum, Hamilton, Ontario
デッド最後の国外遠征となったカナダでの2日連続、このヴェニューでのショウの2日目。つまりデッドが最後に国外で演奏したショウ。2017、2019、2021に続いて4度目の登場。曲はもちろんオープナー。
17. China Cat Sunflower> Doin' That Rag; 1969-08-30, Family Dog at the Great Highway, San Francisco, CA
2018年に登場済み。オープナーの2曲。ショウはこのヴェニュー3日連続の最終日。
18. When Push Comes To Shove, The Music Never Stopped; 1988-09-05, Capital Centre, Landover, MD
初登場のショウ。09-02にこのヴェニューでの4本連続で秋のツアーがスタートする3本目。曲は第一部クローザー。
19. Dire Wolf, Cassidy, Althea; 1981-03-02, Cleveland Music Hall, Cleveland, OH
この年は02-26からのシカゴでの三連荘で始動、次がこのクリーヴランドでの2日連続。その初日。このショウからは昨年、第二部の〈Space〉からの3曲が登場。今年は第一部の3〜5曲目。
20. Dark Star> Eyes Of The World> Stella Blue, 1973-06-30, Universal Amphitheatre, Universal City, CA; 44:06
初登場のショウ。06-09から07-01までの夏のツアー第一レグの一環。このヴェニュー3日連続の中日。曲は第二部後半から。
21. Row Jimmy, Let It Grow, 1989-08-05, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA; 23:51
初登場のショウ。07-19で夏のツアーを打上げた後、8月はこのヴェニューとグリーク・シアターで三連荘をします。これはその1番めの三連荘の中日。曲は第一部クローザー。
22. Eye of the world, 1991-05-05, Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA; 14:27
前日と同じヴェニューの2年後。前年夏に急死したブレント・ミドランドに代わってヴィンス・ウェルニクが鍵盤とコーラス担当。
このショウからは《30 Days Of Dead》最初の年2010年にオープナーの組曲が登場しています。
23. Casey Jones, 1971-10-23, Easttown Theatre, Detroit, MI; 06:17
3日目の〈Tennessee Jed〉に続き、今回2度目に登場のショウ。これは第二部オープナー。
24. Picasso Moon, Just A little Light, 1989-10-20, The Spectrum, Philadelphia, PA; 15:43
09-29から10-26の秋のツアーの一環。このヴェニュー3日連続の最終日。2004年のボックス・セット《Beyond Description》の CD12のボーナス・トラックとして第一部クローザーの〈California Earthquake (Whole Lotta Shakin' Goin' On)〉がリリースされ、昨年の《30 Days Of Dead》で第一部3曲目の〈Candyman〉が登場。今回はそれに続く2曲。
25. Lazy Lightning> Supplication, 1977-05-18, Fox Theatre, Atlanta, GA; 10:34
黄金の春のツアーの一環。このヴェニュー2日連続の初日。このショウは2013年、2014年、2020年の《30 Days Of Dead》に登場している。今回は2014年に登場した〈It Must Have Been The Roses〉に続く、組曲で第一部の8、9曲目。
26. Throwing Stones> Foolish Heart, 1989-02-07, Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA 1st
初登場のショウ。この年始動の三連荘の3日目。第二部終盤。この後はクローザーの〈Good lovin'〉。
27. New Minglewood Blues; Ramble On Rose, 1977-04-23, Springfield Civic Center Arena, Springfield, MA 1st
これも初登場。25日目同様、黄金の春のツアーの一環。曲は第一部4、5曲目。
28. That's It For The Other One> Black Peter, 1970-02-06, Fillmore West, San Francisco, CA 1st
初登場のショウが続く。このヴェニュー3日連続の中日。曲はクローザー前の2曲。
29. Cumberland Blues, 1972-07-16, Dillon Stadium, Hartford, CT
夏のツアー第2レグの初日。このショウは2021年の《30 Days Of Dead》に登場。今回はその時の次の次の曲で、第一部12曲目。第一部は後まだ4曲やります。
30. He's Gone> The Other One, 1979-11-25, Pauley Pavilion, University of California, Los Angeles, CA,
最後も初登場のショウ。サンディエゴ2本とロサンゼルスの3日間の最終日。曲は第二部中盤。この後〈Drums〉に続きます。。
演奏はどれもすばらしいですが、一部録音が飛んでいたり、音がひずんでいたりして、CD としてのリリースは無理と思えるものがいくつかあります。(ゆ)
