クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:IEM

フジヤのブログに出たので書いときます。
    
    これにも Jaben のウィルソンおやじがからんでるんで、サンプルを聴かせてもらってます。
    
    ACS は英国のカスタムIEMのメーカーです。プロでもステージなどで使っている人が多いよ、とサイトでは宣伝してます。
    
    一番の特徴はシェルがソフト・シリコン製であること。シリコンにもいろいろあるそうで、中でも最も柔かいものを使っている由。柔かいシリコンを使うと耳道を圧迫したりしないので、付けていることを忘れるくらいです。体温と同じ温度になるのも早い。その代わり加工が難しい。これは想像がつきますね。なので、このメーカーのものほど柔かいシリコンを使っているところは他にはないそうな。
    
    これまで出しているのはすべてカスタムのモデルでした。1ドライバーから3ドライバーまでのラインがあります。また、他社のIEMに付けて使う、カスタム・イヤチップも出しています。音はバランスのよいもので、他のカスタムを使ったことがないので比較はできませんが、EarPhone M などと比べても遜色のないくらい自然に近い音で聴かせてくれます。
    
    T15 は初めてのユニヴァーサル・チップが標準のIEMです。1ドライバーで、売り物はやはりソフト・シリコン製のトリプル・フランジのチップ。遮音性が非常に高いのと、やはりソフト・シリコンの特性として、耳道を圧迫しないので、付けていることを忘れます。
    
    Comply と同じかやや劣るくらいの遮音性(スペックではマイナス26dB)で、乗物の中では十分。その上で耳になにか入っている感覚がないのは快適です。
    
    音も ACS らしい、フラットでバランスのとれた音で、音楽の鳴っている空間、各音の分離、音楽全体のまとまり、上下の音域、いずれも文句ありません。オーディオ風に言えば、高域はどこまでも延びるし、低域は締まってます。何よりヴォーカルがすばらしい。人間の声はやや前面に出る感じもあります。
    
    カスタムのものは、もともとの用途からしてモニタ的なところがありますが、T15 は一般の音楽鑑賞を目的に造られていると思います。GoVibe Porta Tube+ と組み合わせると天国にも昇った気分です。
    
    ただこれも余分な装飾などはしないので、録音そのものの良し悪しがモロにわかります。
    
    3ドライバーの T1 も持っていますが、ぼくの外耳道は少々特異な形状をしていて、入れるときはいいんですが、外すときに鼓膜が引っぱられて痛いことがよくあります。なので、音はいいんですけど、あまり使っていませんでした。
    
    T15 はその点、入れやすく、また外しやすい。フランジの上部は引っぱるための手掛かりとして、耳の外に向かって一部が伸びています。もちろん、カスタムのシェルを別途頼んで付けることも可能です。
    
    今のところ唯一の欠点は左右の判別が本体のパイプ根元の色だけなので、ちょっとわかりにくい。当然右が赤、左が青です。なお、接続するジャックはT字型です。
    
    これを突破口に正規輸入がされるといいですね。(ゆ)

    昨日は退院後、初めて上京しました。こんなことでも一度弱った体には大事業であります。目的は二つ。一つは東京まで往復できるか、その疲れ方も含めて検証すること。これはどうやら合格したようです。
   
    電車に長時間すわっているというのも案外疲れるものであります。お尻の筋肉が落ちているのか、だんだん痛くなります。むしろ、歩いている方が楽だったりします。鉄道の駅は階段がたくさんあり、運動にはなります。が、節電と称してエスカレータが止まっているのは、下半身が不自由な人に対しては酷な気もしました。エレベータがあるから、と言うのもねえ。特に小田急のホームと改札をつなぐエレベータはホームの隅にあるので、実に不便なのです。東急はホームの真ん中に設けてるけど。
   
    昼食は神楽坂の「しなの」でけんちんうどん。小盛りにしましたが、それでも結構な量。それにちょっと計算外だったのは、ごぼうやこんにゃくなど、腸閉塞の原因になりそうな材料が入っていたこと。まあ、小さく薄く切られていましたし、量もわずかなので、よく噛んで残さず食べました。よく噛むというのは、手術後意識していることで、消化しやすくするとともに、腸への刺激となって、よく動くそうです。病院ではキシリトール・ガムを噛んでもいました。
   
    それにしても、これだけのまとまった量を1回の食事でとったのは、2ヶ月半ぶりでした。病院では食事の量が通常の半分でした(その代わり、1日3回おやつが出ました)し、入院前も食べると腹が痛くなるので、どんどん食事の量が減っていたのです。食べられるというのは、まことに嬉しいものであります。相席のおじさんが食べていたとろろ蕎麦が旨そうでした。蕎麦はまだちょっと自信がない。
   
    もう一つの目標はカスタム IEM 用の耳型を採ること。採取の店は赤羽駅前の赤羽補聴器センター

    わが国ではまだカスタム IEM 用に耳型を採取できるところは数が少ないですが、ここはネットで評判が良かったのと、料金が安かったので選びました。実際、実にていねいな応対でした。
   
    通常2ペア採りますが、その理由は、採取される耳型がそのつどまったく同じにはならないためだそうです。ですから2つ採って、メーカー側ではその片方だけを使うこともできるし、両方の良いとこどりをすることもできるようにしている由でした。昨日はふたつ採った後、2つめがどうも納得がいかないと言って、もう1ペア採り、3組のうちの良いものを渡してくれました。それでも料金は2組分4,000円です。
   
    耳型採取のやり方はまず耳道を点検。OKなら耳の奥に綿を詰めます。凝固剤とシリコンを混ぜ、プラスティック製の注入器で耳に注入します。両方入れて、5分間待つ。入れたシリコンが固まったら、先に入れた方の耳から外します。最初に入れた綿にヒモがついていて、このヒモを引っぱるんですね。この時、片方の鼓膜も引っぱられて、ちょっと痛かったです。
   
    採った耳型は国内で作る場合にはメーカーに直送もしてくれるそうですが、ぼくは海外なので、自分で送ります。そのことを伝えると、わざわざきちんとパッキングをしなおしてくれました。
   
    ちょっと話をしましたが、カスタム IEM 用耳型採取のお客は圧倒的に若い人だそうです。昨年秋のヘッドフォン・フェスティヴァルでも実感したことですが、なかには高校生もいるそうで、カスタム IEM の価格を考えると驚きではあります。金持ちのボンボンか。
   
    作ろうとしているのは英国の ACS です。イヤフォンができてきたらまたご報告します。ここはしかし価格も安いし、わが国に入ってきたら他社には結構強力なライヴァルになるんじゃないでしょうか。

    音楽のお伴は Tricolor のセカンド《B & B》。中藤有花、長尾晃司、中村大史3氏のトリオです。これが良いんだなあ。等身大といいましょうか、特にすごいことをやっているわけじゃないんだけど、ごく自然に音楽がカラダに入ってきます。
   
    選曲と組合せ、それにアレンジのセンスがすばらしい。アレンジはごく基本的なことの組合せですが、このトリオは個々のミュージシャンとしてはもちろんアンサンブルとして、基本的なことをきちんと聴かせるだけの技量が高いし、楽曲への理解が深いと思います。

    今年の春はこの Tricolor だけでなく、DrakskipO'JizoModern Irish Project、それに生梅と新作がそろいます。皆さん、どれも水準が高くて、個性的で、生梅はデビュー作ですがそれ以外は前作から着実に進化しています。それぞれについてはまた別に書くつもりですが、こういうのばかり聞いていれば免疫力も高まって、がんの再発なんぞ、ありっこないと思えてきます。(ゆ)

 ボザールが EarPhoneM にデフォルトで付いている二段フランジのイヤチップの交換用販売を開始しています。なぜかオンライン・ショップでは直接買えず、注文書をダウンロードしてファックスする形です。
(07/10の項)

 あれは特注品で、他では売っていないそうな。

 とはいえ、Entry 製コンプライ・チップの T-100 がすばらしい。ウレタン製ですが、ふつうのものより遥かに柔く、指で押しつぶしてからもどる時間がずっと長い。また、耳道にもよりぴったりと貼りつくので、密閉度が高くなります。値段は高いですが、それだけの価値はあります。


 中野のフジヤ・エーヴィックのブログで知った Entry の低反発ポリウレタンチップを試してみました。これまで使っていたのは Shure のソフト・フォーム・イヤパッドのS。こちらは5ペアで送料含めて2,500円弱。Entry のは3ペアで4,000円弱。1ペアあたりの単価では2倍強ですが、その差はあるのか。

 結果から言うと、ありました。

 まず装着感がまるで違います。
Shure は耳の中で存在を主張します。
それもかなり強力に主張します。
Entry はそれがない。
ヘタをすると、何かを耳につっこんでいるという感覚がなくなります。
相当長時間つっこみっぱなしでも気になりません。
これがどんなに嬉しいことかは、
試してみて初めてわかりました。
Shure がひどいわけではなく、
これまでも特に支障は無かったのですが、
Entry を体験してしまうともう戻れません。

 装着感が良いのは、低反発の質が良いからで、
耳道の内部への密着度も高くなり、
遮蔽性能も高くなります。
Shure で音楽を聞きながら街を歩くのを「危険運転」レベルとすれば、
Entry では「ノーブレーキ状態」です。

 われわれは周囲の状況を音で判断します。
特に、背後などの当面の視界からはずれる部分の状況把握は、
まず音が頼りです。
密閉式のヘッドフォンやイヤフォンをしたまま街を歩く。
ケータイの画面から目を離さずに自転車を走らせる。
ああいう人たちは超能力をお持ちなのでしょう、きっと。
ちなみに両方を一度にやってる人はまだ見たことがありません。
何らかの歯止めがあるんでしょうか。

 遮蔽性能が良くなるので、
音質も向上します。
Bauxar earphoneM の場合、一番目立つのは低域でしょう。
膨らみが増し、
より明瞭になります。
もっとも低域が良くなると、
それにつれて高域も良くなりますから、
全体的な改善ははっきりわかります。

 買ったのは、たぶん一番汎用性が高い T-100。

 Dock Starr のコネクタ・ケーブルもそうですが、こういうわずかな投資で確実に音が良くなってゆくのは楽しいです。(ゆ)

 thrillseeker 氏のブログで推薦されていたので、
買ってみました。
存在は知っていましたが、
こういうものはプロがカスタム・システムで使うので、
個人用のユニヴァーサルなものでは不要と思ってました。

 Mixwave で注文したら、ソッコーで来ました。
同じく楽天のムラウチにもありますが、
送料込みなので Mixwave の方が安いですね。

 昼前に来たので、BauXar EarPhone M を入れて夜まで放置。
夕食後、とりだして聞いてみると。

 こは、いかに。

 なんで今まで使わなかったか。

 メガネとか、車のフロントガラスとか、
きれいにぬぐったり、久しぶりに雨が降ったりして
初めて今まで埃がたまって、透明度がひどく落ちていたのに気づく。
あれです。

 それにこの頃、時たまですが、
小さくノイズが入ることがあったりしたのも
すっきりと取れてしまってます。

 こうなると、UM-2 の故障も湿気のせいだったのか。

 公式サイトを見ると、
IEM 用の除湿器としては他にもいろいろありますね。
電気式のものまである。
「3」の騒ぎで個人的にもだいぶ評価を落としていましたが、
こういうラインナップをそろえているあたり、
Westone 見直しました。

 他には無いユニークな製品で、
しかもバランスド・アーマチュア式には
不可欠といっていいものなんだから、
Mixwave も、
もっと積極的にプッシュしていいのではないかと思います。

thrillseeker 氏にも感謝。

  ノーザン・アイルランドのシン・フェイン党党首ジェリィ・アダムスの専属運転手をつとめていた男が英国政府に情報を売っていたという。いわゆる「聖金曜日合意」の交渉がたけなわの時期の話だそうな。

  シン・フェインは IRA の政治部門で、IRA は英国の軍部や情報機関を向こうにまわして、長年互角に情報戦を戦っていたわけだが、「敵」もさるもの、というところだろう。

  Winds Cafe 134 の準備続行。かけるうたの歌詞対訳。なかなか難しい。フェアポートが原曲の〈Farewll, farewell〉も、何十回となく聞いてはいるが、こんな歌詞だったっけ。聞いているかぎりでは、もっとシンプルな内容に聞こえていた。あと3曲。最後にはおそらく一番の難物デッドの〈Black muddy river〉が控えている。

  1曲ごとに聞きかえしながらやるが、聞くのはもっぱら、iPod touch から Go-Vibe Petite につなぎ、EarPhone M である。最近は SHURE ソフトフォームイヤパッド をつけている。黒い、スポンジの小。Westone のものも使える。Westone の買い置きが切れたので、試しに Shure のを買ってみた。性能としては違いは感じられない。デフォルトのダブル・フランジよりスポンジのイヤチップまたはイヤパッドのほうが明らかに音は良くなる。なにより低音が締まる。全体の輪郭も一層はっきりする。遮音性が格段に高まるだけでなく、音の出口が鼓膜により近くなるかららしい。Shure のチップの遮音能力は結構なもので、外部の音はまったく気にならない。

  最新の変化は Go-Vibe のアップグレード。一年前に買った Go-Vibe 5 は すばらしく CP が良く、PHA の格好の入門機で、これなくしては生きられなくなってしまった。が、やはり作りがやや貧弱なところはあった。音量ダイアルを回すと動かしている間、右チャンネルにノイズが入るのは買った当初からだったが、そのうち歩きながら聞いているとだんだんノイズが入るようになった。はじめはコネクタの ALO Jumbo Cryo Dock がおかしいのかと思ったのだが、試しに普通のピン―ピン・コードに換えてみたら、入力のジャックが中でゆるんでいるらしい。だましだまし使ってはいたものの、だんだんノイズはひどくなり、時には音が切れてしまう。修理に出そうにも、製造元はアンプ製作から引退して、ウエブ・サイトも閉じてしまった。代わりを物色もしたが、良さそうなのはどれも高い。一時は清水の舞台から飛びおりて、iQube に張りこむか、とも思ったところで Go-Vibe Petite が昨年末に出ていることに気がついた。Go-Vibe の設計と権利を買ったシンガポールの Jaben Network が初めて出した製品だ。評判もなかなか良い。ものは試しと Uncle Wilson にメールを出したら速攻で返事が来た。えいやっと注文して待つこと8日。これは大当りでした。

  まず小さい。Go-Vibe 5 はできあいのケースを使っていたから、iPod といっしょにすると、かさばった。これはその名の通り、ふたまわりは小さくなった。iPod touch と比べると、底面積では半分、厚さは倍というところ。一番犠牲になったのが音量ダイアルで、コネクタを刺していると、回しにくいことおびただしい。そしてジャックの間隔が短かすぎて、Jumbo Cryo Dock のがっちりしたピン・ジャックが入らない。しかし音にくらべれば、こうしたことはささいなものだった。

  聞きはじめたとたん、顔がにやけるのがわかる。Go-Vibe の6や7は知らないが、これはもう5とは別次元の音だ。EarPhone M の周波数特性が急に広がったようにすら思える。このイヤフォンは比較的高音のほうにポイントがあることは確かだが、Go-Vibe Petite を入れると低音も豊かになる。同時に音が磨かれてくる。すべての音がぴかぴかになるのではなく、それぞれの個性がはっきりわかる感じだ。立ちあがりと減衰の美しさ。見通しはさらに良くなり、分解能力が上がり、ひとつひとつの音の立体感が増し、とにかく新しい世界に入って気持ち良い。他と比べたわけではないが背景ノイズも低く、無伴奏歌唱とか、小編成の生楽器アンサンブルとかになると、音楽だけが浮かびあがる。USB 入力の DAC もついているので、iPod では聞けない FLAC も MacBook から最高の音で聞ける。

  価格(送料込みで195米ドル)からしても、性能からしても、PHA の入門機としてやはりベストだろうし、長く使えるとも思う。Go-Vibe 万歳。Long live the Go-Vibe!

  買ったのは Jaben から直。

  "Shop Online" のページの一番下 "Others" で "Add to Cart" をクリック。
PayPal に飛ぶので
"Purpose" に "Go-Vibe Petite"
"Donation Amount" に "195"と入れる。
あとは PayPal で支払う。

  Go-Vibe Petite はここでも買えるらしい。

  ヤフオクでも売っていたし、他にも探せば国内で買えるところはあるはず。Uncle Wilson 自身、日本でのディストリビュータを探すつもりのようだから、近々正式輸入がされるかもしれない。(ゆ)

 Marty 101、Jupity 301 の BauXar(ボザール)から出る

タイムドメイン式のイヤフォン

正式発売は明日ですが、
楽天のショップのひとつで注文可能になっていたので、
注文しちまいました。

 こういう時のために貯め込んでおいた楽天のポイントを使用。

 なお、他社製のイヤチップはサポート外だそうです。
まあ、来たらいろいろ試してみるつもりです。

 こんなに発売日が待遠しかったのは、ほんに久しぶり。
ルンルン、早く来い来い。(ゆ)

 出てしまっただよー。タイムドメイン式のイヤフォン

 昔、もう5年ぐらい前か、初めてタイムドメイン・ミニの実力を思い知らされた時、
これならばと、ヘッドフォンは作らないのかと聞いたことがある。
実は試作品はできている、
いずれ出すかもしれないが、いつになるかはわからない
という返事だった。

 ところがその後ずいぶんたって、公式サイトの掲示板で、
確かに試作品はあるが、ヘッドフォンの必要性を感じないから商品化しない、
と由井社長が発言していてがっくりしたことがある。

 ボザールが新製品を出したのを見て、
これあひょっとすると、ヘッドフォンかイヤフォンを出してくれるかも、
問合せてみようかどうしようか、
と迷っていたのだ。

 ひとつにはタイムドメイン式の製品が出てしまうと、そこで終わってしまうからである。
タイムドメインはいわば「究極の」オーディオ製品なので、
これを買ってしまうと、
もう機械を変えて「音が変わる」楽しみは味わえなくなるのだ。
タイムドメイン式のスピーカーは現在全部アンプ付で売られているから、
後は入り口、アンプにつなぐまでのところしか変えようがない。

 ところが、こちらも現在 iPod という回答が出てしまっている。

 ほとんど唯一、ヘッドフォン、イヤフォンとヘッドフォン・アンプは
これまでタイムドメイン式がなかったから、
機械を変えると音も変わる楽しみが味わえた。

 とはいえ、今愛用している Yuin PK3 にしても、KOSS KSC75 にしても、
サウンドの傾向としてはやはりタイムドメイン式に近い。
密閉式の Westone は当然ぜんぜん違うけれど、
音のナチュラルさの点では、やはりエティモティックなどよりは
PK3 や KSC75 に多少近いだろう。
K701 も理想とする音の方向は同じ気がする。

 だから、向こうで勝手に作るならば、
それを待ってみようという気になっていた。

 そしたら、あなた、出てしまったではないか。

 ダブル・フランジはまだ試したことがないので、
念のため、他のイヤチップとの互換性があるかどうか、
問合せしている。

 ああ、しかし、買ってしまいそうだなあ。

 とはいえ、こうなると、イヤフォンだけでなく、
ひょっとするとフルサイズのヘッドフォンも出してくるんではないか
と疑心暗鬼にかられる。
それを待つべきか。(ゆ)

 いきなり、右チャンネルの聞こえが悪くなる。昼間、外で聞いていたときには全然何ともなかったのに、夜、たまには家でも聞くべと、昼間もずっと聞いていたリュイス・リャックの最新ライヴを聞こうとしたら、右側がヘン。明らかに音量がとれていないし、音質も落ちている。な、なんだ、これは。

 ひょっとして iPod touch やアンプが悪いのかと、PK3 に換えてみると、どちらにしても普通に聞こえる。

 購入したエアリーに問合せのメールを出したら、修理になると15,000円、という返事。

 むむむむむ、これは高いぞ。この調子だと年越しもありうるが Westone 3 がいずれは出るわけだし、それまでなら、サウンドハウスで売ってる JTS IE-1 を試してみる手もある。トランスデューサー型も一度は聞いてみたいし。

 先日来、気になっている The CrossRoads MylarOne XB も同じぐらいの値段だなあ。修理代金だけで、両方買ってもお釣りがくるぜい。

 UM-2 は気に入ってるし、iPod touch になって、やはりこれも本領発揮してくれてたから、直してやりたい気持ちはあるし、うーむ。Westone 3 が出たときに売るために、ここは直しておく手もあるんだが。(ゆ)

 えー、まいどのことで恐縮ですが、今日の本誌の配信は遅れます。明日か、明後日には配信できると思います。乞う、ご容赦&ご期待。


 以前から騒いでいる期待の新製品 Westone 3 の日本国内での先行予約が始まってます。

 民生用、つまりプロではない、一般リスナー向けの IEM(In ear monitor)としては初の3ウェイ。高音、中音、低音用にひとつずつのドライバを備えたもの。3ドライバのものは Shure や Ultimate Ears にもありますが、これらはいずれも2ウェイです。

 というのが、メーカーからの受け売りですが、このメーカーの UM-2 を使っている経験から、この新製品にもおおいに期待してます。

 アメリカのオンライン販売店でも予約はずいぶん前から始まっていて、中にはポータブル・ヘッドフォン・アンプをおまけにつけるという太っ腹のところもあります。海外通販は信用できない、あるいは面倒くさいという方は、上記国内サイトをどうぞ。価格も、予約すると安くなるそうです。海外での予約価格は400ドルですし、UM-2 も無くなるわけではないそうなので、その価格から見ても、この予約価格はまあ妥当なところでしょう。なお、別に小生はこの店とは関係ありません。今まで2回ほど、アクセサリーを買いましたが、対応はまっとうなものでありました。(ゆ)

 モノは試しと Westone のロング・イヤチップを購入。

 現物を見ると、こちらがスタンダードらしい。従来のオレンジからグレーに色が変わっていて、材質も若干違うようだ。

 で、これがなんとも良い具合。音域の広さもスケール感も、眼に見えて、というか耳に聞こえて一段上のレベル。やはりこれが UM2 の実力よ、と言われている気がする。

 元もとわが耳は外字の底が山型に膨らんでいて、そのために一度耳の奥に水が入ると外へ出にくくなる。子どもの頃、中耳炎をくり返したのはそれが原因だったらしい。この膨らみは骨の形そのままなので、直すとなると骨自体を削ることになる。だから、当面このままで様子を見ようと、医者に言われたのだった。

 UM2 は耳穴にイヤチップをさしこむ方式だから、ひょっとするとこの膨らみの影響が出ている可能性もある。少なくとも、さしこむ形ではないヘッドフォンやイヤフォンよりは影響が大きくなるだろう。

 ロングないしスタンダードのイヤチップはショートのもの(たいていの商品写真はこちら)のほぼ二倍の長さがある。だからチップの先端が膨らみの奥まで届いていることになる。鼓膜にも当然近いし、遮蔽度も高い。

 ふつうの外耳道を持つ人にも同様の効果があるかどうかはわからないが、試してみる価値はある。何でも、モノは試し、なのだ。

 ロングないしスタンダード・チップの効果がたいそう気に入ったので、一度はやめようと思った Westone 3 を注文してしまった。ポータブル・アンプをおまけに付けるという American Techpushers。それも80ドル、プラスして、1ランク上にアンプもアップグレード。

 Westone 3 にはトリフランジも含め、イヤチップがかなりたくさん付いてくるようなので、一通り試してみよう。

 その Westone 3 は発売がさらにひと月ほど延びたようだ。販売店宛にメーカーからアナウンスがあったとメールも来たし、Head-fi のフォーラムでも出ている。ひと月でケリがつくかどうか、まだわからない。実際に出荷開始のアナウンスがあるまでは、あまり期待しない方が精神衛生にはよいだろう。

 Go-Vibe 5 も、そういうわけでますます快調。ただ、電池の減りにどうもばらつきがあるような気もする。

 また 9P の電池はプラスとマイナスの端子が同じ側に並んでいるため、金属のものが両方に触れるとショートして発熱する。それもかなり高温になる。これに気づかず、MAHA の充電池を1個、おしゃかにしてしまった。当面残った2個でしのいでみよう。

 Westone 3 が延びたので、iTunes 用の外付ハードディスク1TB を調達するか、改めて思案。トリプルIF のものはまだ5万を切らない。秋葉館オリジナルは安いが、大きなファンが付いていて、案の定ひどくうるさいらしい。もう少しがまんしてみるか。

 アメリカのイヤフォン専門店に Westone 3 の発売日(または出荷日?)が04/16とメーカーから案内があったそうです。

 と思ったら、メーカー側からはそんなのは知らないぞ、との書込み。まあ、今のところは「4月中」と思っているのが確実なところでしょうか。正規代理店のエアリーが珍しくも今日まで4日間休んでいるのも気になるところ。ひょっとして「商談」に行っているのかと勘ぐりたくなります(^_-)。

 民生用としても売れている UM-2 にしても実はステージでミュージシャンが使うモニター用に作っていたので、今回はミュージシャンではない人の音楽鑑賞を主な目的として、イヤフォンとしては初の3ウェイ、つまり高音、中音、低音用の各ドライバを備えたものとして作ったよ、というのが Westone 3 についてメーカーのうたい文句。Westone のプロ用カスタム・チップ・モデルの ES-3 も高中低そろった3ウェイのようですが、Westone 3 はスクラッチで設計し直した由。Westone の OEM だという Shure のフラッグシップ 530 も3ドライバですが、あちらは低音用が2つなんだそうな。

 ちなみに「45 + 20 = 3」というコピーもあって、人間の耳に関わって45年、音楽業界に関わって20年、その成果を注ぎこんだのが今度の「3」という意味の由。

 この「3」が当初ブラックで出るせいか、UM-2 のブラック仕様も先頃出ました。フルサイズのヘッドフォンでは「観賞用」と「プロ用」が並んで売られていて、いわゆるスタジオ・モニタの後者を観賞に使うのは普通のことですから、カナル型イヤフォンの世界でもそういう形が増えるかもしれません。


 「ライヴァル」出現のせいか、UM-2 はこの頃快調。ひょっとして、G-Vibe 5 のバーンインが進んだということなのかな。UM-2 で音楽を聴きたい気分の時が増えました。

 もう一つのきっかけはトリフランジを試したこともあるかも。前に、遮音効果はコンプリィ・チップにまさると書いたんですが、そう感じたのはどうも家の中でつけていたせいらしく、外に出てみると、以外や遮音性はコンプリィのほうが優秀でした。ただ、おもしろいのは、遮音性はそれほどでもないのに、解像度はトリフランジのほうが上がる感じです。もう少し聞き比べてみようと思いますが、どうもトリフランジが耳に合わず、使いたくなる気分にならないのであります(爆)。

 まあ、そのおかげであらためて UM-2 の底力を見直したところもあります。昨日などは、移動の間中、ずっとつけっぱなしで聞いていました。以前は、行きはずっと聞いていても、帰りははずしたりしていたんですが。


 聞いていたのはフィンランドの Piirpauke の最新作《KALABALIK》で、昨年秋に出たときにすぐに手に入れていたのに、iPod の奥深く隠れてしまっていて、最近ようやく聞いてひっくりかえったのでした。このバンドは70年代後半からずっと続いていますが、メンバーによって出てくる音楽ががらりと変わります。時代によってまったく別のバンドのようですが、これはいわば原点のエスニック・ジャズ指向への回帰です。もちろん同じ地点に着地したのではなく、これまでの変遷を昇華して一歩も二歩も先へ進んでいて、ひじょうに質の高いレヴェルでルーツ要素とジャズ要素を融合し、思いきりとんがっていると同時に芳醇そのものの古酒の味わい。核メンバーのサカリ・クッコがやりたかったことが30年以上の経験と試行錯誤の後についに開花したけしきです。

 象徴的なのは〈Kerala-Kerava-Express〉と題された組曲の1曲目〈Jai Deva〉で、南インドの声楽でゆったりと始まり、ジャズになってさんざん遊びまわったあげく、最後はエッジの効いたエレキ・ギターが入ってジャズ・ロックへと昇りつめます。

 全体でいったいいくつの言葉で歌われているのか。ひとつの曲でフィンランド語とスペイン語が同居したりもしますし、アラブとブラック・アフリカが交互に歌ったりもします。楽器はフルート、サックス、ピアノ、ギター、トランペット、チェロ、ベース、ドラムス、それに複数の打楽器。クッコのフルート、サックスはもちろんですが、ピアノとチェロがまた凄い。

 録音も優秀で、オーディオ・チェックにも使えそう。実はこれを手持ちのヘッドフォンで聞き比べるのにちょっとはまっています。iCans はあらためておもしろいモデルと見直しました。(ゆ)

このページのトップヘ