クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:Mac

 Apple から Bash のセキュリティ・ホールのパッチが配布されています。
http://support.apple.com/kb/DL1769?viewlocale=en_US&locale=en_US
http://www.macotakara.jp/blog/mac_os_x/entry-24751.html

 これがふさぐ穴はおそらく史上最悪、最悪の一つではなくて、最悪のセキュリティ・ホールでしょう。というのも Bash というのは UNIX の最も基本的ツールのひとつで、これが関っていないプログラムを探すのがたいへん、というしろものだからです。しかもシステムの奥深くに関っているので、この穴を使えば完全にコンピュータを乗っ取れますし、また使うのもごく簡単なのだそうです。UNIX はインターネットの根幹を担っていますから、影響の大きさという点ではどれくらい大きくなるかは不明。今後、何年間も、この穴の影響は続くだろうと専門家は言っています。

 この穴が見つかったときにセキュリティのコミュニティに走った激震というのは、マグニチュードにすれば10は優にあったんじゃないでしょうか。

 ということで Apple もすばやくパッチを出したわけです。OS X の核は UNIX ですから。

 とはいえ、これは「ソフトウェア・アップデート」経由ではなく、ユーザが自分でダウンロードして、インストールする必要があります。

 上記 Apple のアメリカのサイトからダウンロードしたら、イメージファイルを開き、インストーラをダブルクリックして、あとは指示に従います。指示は日本語で出ます。管理者パスワードが求められますが、再起動は必要ありません。

 良いニュースとしては、Mac を普通に使っている分には乗っ取られる心配はほぼ無い、そうです。サーバとして使っている場合は、いろいろたいへんだそうですが、そういうことができる人はこんなことは言われなくてもおわかりのはず。(ゆ)

 ヘッドフォン祭の際、XLD の使い方がよくわからないと言う方がおられたので基本的なところを書いておきます。なお、ここに書くのはぼくが自分で「発見」したもので、作者に確認したわけではありませんので、まっとうな使い方からははずれたところもある可能性があります。ご了承願います。

 ここでは特に CD リッパーとしての使い方を説明します。

 まず、これは Mac OS X 専用のアプリです。10.4 以降で使えます。

 サイトからダウンロードします。

 Safari でしたら「ダウンロード」のコーナーの dmg という拡張子のついたファイルをクリックすると自動的にダウンロードが始まります。

 終わったら、ディスク・イメージをダブル・クリックします。ディスクが開きます。その中の XLD.app を「アプリケーション」フォルダにコピーします。


 他の場所に置いても動作するかもしれませんが、OS X ではアプリは「アプリケーション」フォルダに置くのが基本です。他のところに置くといろいろめんどうなことが起きたりします。

 アプリを起動します。

 OS X 10.8 Mountain Lion では、セキュリティのため、ほんとうに開いていいかどうか、たずねるダイアローグが開きます。あるいは起動できないかもしれません。その場合は、「システム環境設定>「パーソナル:セキュリティとプライバシー」の「一般」タブの下半分に、「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」で、一番下の「すべてのアプリケーションを許可」にチェックを入れます。

 グレーになって選択できない場合は、左下の鍵アイコンをクリックし、管理者パスワードを入れます。

 この変更が不安である場合は、コントロール・キーを押しながらアプリケーションのアイコンをクリックします。

 XLD を起動しても、メニュー・バーが変わるだけで、画面に変化はありません。起動は一瞬ですんでしまうので、メニュー・バーや Dock に注意してください。

 CDを入れると、デフォルトでは iTunes が立ち上がるでしょう。CDの中身が iTunes に出たら、XLD に移ってメニュー・バーの「ファイル」メニューから「オーディオCDを開く」を選択。「オーディオCDが見つかりません」と出ていたら、その下の「リストを更新」を選択してから、もう一度CDを開きます。

 すると CD が iTunes から消えて、XLD が読み込み、中身を示すウインドウが開きます。また CD が iTunes に現れます。

 CDから読み込む際のファイルの形式などは「環境設定」で設定します。

 一番左「一般」のタブ。
 「出力フォーマット」でファイルの形式を選びます。サウンド・ファイルの形式などについては、検索して勉強しましょう。

 というのも不親切なので主なものだけ簡単に書きます。

WAV ウィンドウズの標準形式。
AIFF Mac の標準形式。
 この二つは圧縮をしません。CDと同じファイル・サイズになります。
MPEG-4 AAC
 iTunes Store のデフォルト形式。不可逆圧縮です。
Apple Lossless
 可逆圧縮形式です。Apple が開発したものですが、今はオープン・ソースになっています。
FLAC = Free Lossless Audio Codec
 可逆圧縮です。はじめからオープン・ソースで開発されてます。ハイレゾ音源はこの形式が多いです。
 以上二つのファイル・サイズはCDのほぼ半分です。
Lame MP3
 MP3 の一種で、単純な MP3 より音が良いとされてます。

 ファイル形式については以前、簡単に書いたこともあります。ご参考までに。

 FLAC、AAC と MP3 でオプションをクリックするといろいろ出てきますが、わからなければデフォルトのままで十分です。

 「出力先」
 CDからリッピングする場合は「入力ファイルと同じ」にするとCDと同じになり、書込めないのでエラーになります。「指定」を選んで、「選択」ボタンをクリックして、ダイアローグからお好みの場所をどうぞ。

 「ファイル名の書式」は読み込んだファイルに名前をつけるルールです。はじめはデフォルトでかまわないでしょう。

 その下は始めはあまりいじる必要はありません。「30サンプル問題」は検索するといろいろ出てきます。「可能であれば変換後にファイルを iTunes に追加」は、iTunes が扱えるファイル形式を選んだときだけ有効です。

 次に5番目の「CD読み込み」のタブに移ります。
「読み込みモード」は「XLD Secure Ripper」を選びます。これが肝心。
 最近の Mac であれば、その下の「C2 エラーの情報を利用する」にチェックを入れます。より正確なリッピングができます。
 これに関連してMac 内蔵や Apple 謹製のドライブを使うかぎり、「読み込みオフセット訂正値」は「可能ならば自動的に設定」にチェックを入れれば、自動的に設定されます。
 「ドライブの速度制御」は最近ついたオプションで、読み込む際の速度を指定できます。遅い方がより正確と言われますが、ご自分でいろいろ試してみてください。
「AccurateRip データベースで整合性を確認する」もチェックします。

 AccurateRip は検索すればいろいろ出てきます。いわゆるセキュリティ・リッピングを可能にするデータベースです。このオプションをオンにすることで、より正確なリッピングができるようになります。

 後は難しいところはないとおもいます。

 設定が終わったら、環境設定を閉じます。
 なお、今設定したものはプロファイルのメニューで保存、管理ができます。複数のプロファイルを作って保存できます。

 CDの中身が出ているウィンドウで、そのままでよければ「読み込む」ボタンをクリックします。その前にタグを編集したい場合は、「タグを編集」をクリックします。

 普通はジャケットは示されません。メニュー・バーの CDDB をクリックすると、一番下に「カバーアートを検索」があります。Amazon を検索し、候補を示します。選んで画像をクリックすると読み込まれます。ただし、これを利用するには、Amazon Web Service のアカウントを作ることが必要です。その上で発行される Access Key と Secret Key を「環境設定」の「CDDB」のタブにある Amazon のコーナーに入力します。

 またこの CDDB は FreeDBMusicBrainz です。Gracenote のデータベースにアクセスするには、 iTunes を立ち上げて CD を読み込ませる必要があります。そこでデータが示されれば、XLD のメニューから「オーディオCDを開く」>「リストを更新」すると、iTunes のデータが XLD に反映されます。

 左側のメニューは、デフォルトでは「すべてのトラックのプリギャップを含める」になっています。各トラックが個別のファイルになります。

 「一つのファイル(+cue)として保存」を選ぶと、全トラックが一個のファイルになり、cue シートと log ファイルが別にできます。この方が音が良い、という説があります。また、全体のファイル・サイズも若干小さくなります。

 プレーヤーによって cue シートを受け付けるものと受け付けないものがありますので、お使いのプレーヤー・アプリによって選ぶのがベターです。OS X 用では Audirvana Plus はプレイリストに cue シートをドラッグ&ドロップすればOKです。Decibel も一応受け付けて、再生も問題ありません。iOS 用では GoldenEar は受け付けますが、FLAC Player はだめです。

 cue シートにすると普通のタグ・エディターではタグの編集はできません。XLD で開けば編集できます。

 「読み込む」ボタンをクリックすると進行を示す別ウィンドウが開きます。デフォルトでは環境設定で設定したスレッド数のトラックが同時にリッピングされます。iTunes からは CD が消えます。

 リッピングが終われば、アラートが鳴って、一応ログ・ファイルが示されます。そのまま保存もできます。再び CD が iTunes に表れます。

 なお、CD や cue シートは複数開くこともできます。


 XLD には再生機能もあります。メニュー「ウィンドウ」の下に「プレイヤーを表示」があります。これで表れるプレイヤーにトラックをドラッグ&ドロップします。最低限の機能だけで、プレイリストなど、専用プレーヤー・アプリではあたりまえの機能はありません。ただし、音はすばらしいです。Audirvana Plus などは別ですが、単に再生するだけなら、これで満足するオーディオ・ファンも少なくないんじゃないかというレベルです。

 ファイル形式の変換は、変換先のファイル形式を「環境設定」で選んでおき、変換したいファイルを、たとえば Dock の XLD アイコンにドラッグ&ドロップします。

 カーソルをウィンドウ内のアイコンなどに置くと Tips が表れます。

 まず、こんなところでしょうか。(ゆ)

2012-11-20 rev.

Jaben のウィルソンおやじとファイナル・オーディオ・デザインの本社に行く。Muramasa の実物にお眼にかかる。ちょっと頭の上にのせる気にはなれない。もっともこれをベースに、はるかにユーザー・フレンドリーなヘッドフォンを開発中だそうな。そちらはヒジョーに楽しみだ。Muramasa の隣には、かの「伝説」のターンテーブル Parthenon がさりげなく置かれていた。



*「法隆寺再建・非再建論争」を、歴史家の気構えを教えられた学生時代の教訓の一つ と宮崎市定が書いている(「中国上代の都市国家とその墓地——商邑は何処にあったか」全集3所収)。この論争における非再建派の主張の基盤を、ウィキペディアは「非再建論の主な論拠は建築史上の様式論であり、関野貞の『一つの時代には一つの様式が対応する』という信念」としている。だとすれば、その「信念」は異なる言語ですべての語彙は一対一に対応する、と主張するようなものだ。こんな理屈がまかり通った背景が面白い。おそらくは「聖徳太子」の「御威光」か。


 もっとも、ウィキペディアの記事のこの記述には参照先が示されていないから、関野の名誉のために検証する必要はある。


 実物実地を重視する立場が、屢々本質を見誤るのは、実物実地という存在のもつオーラに眼がくらんでしまうからだろう。人間の認識力を信頼しすぎる、と言ってもいい。実物実地に直に接して、今自分が認識していることがすべてだと勘違いしてしまう。実物実地に接すると、人間は興奮する。その興奮がすべてで、それ以外はニセモノととりちがえる。


 実物実地は情報量が多い。時には圧倒的に多い。しかもそれがいちどきになだれこむ。人間の認識能力を遥かに超えることがある。オーバーロードしてしまう。すると、その「体験」に比べて記録は重要なものではなくなる。したがって自分の認識ではなく、記録の方が間違っている、と思ってしまう。その場合、記録が間違っているという主張には、明確な根拠はない。当人の「体験」とそれに基く認識だけである。


 これは歴史学のように時間軸上の異世界を探究する場合だけでなく、空間の中の異世界、異文化を探究する場合にもよく起きる。民族学、民俗学、文化人類学のような学問では生のデータでオーバーロードにならないような予防の方法論もできているはずだが、「趣味」の対象になると困ることがある。科学としての厳密さを求められないと、自分のココロがオーバーロードに陥っていることに気がつきにくい。個人の体験など、実はごく限られたものにすぎない。それが当人にとっては「絶対的に正しく」なる。それ以外の見方やとらえ方は「間違って」いるとして排斥する。


 どんなにささやかにみえても、ひとつの文化、ひとつの社会は個人に比べれば巨大なものだ。その前では、己の限界に謙虚でありたい。



*かみさんが読んでいるジョン・グリシャムのペーパーバックのサイズがやけに縦長なのに気がつく。比べてみると、従来のマスマーケット版と横幅は同じだが、縦は2センチぐらい長い。中身は上下もいっぱいに印刷してあるのもあれば、下に大きく余白をとっているものもある。使っている書体も違うのは、アメリカのペーパーバックにしてもいいかげんだが、概ね従来よりも字のサイズは大きい。いつ頃から始まったのか知らないし、最近新刊はまず買わないから、ベストセラーだけに限定しているのかどうかもわからないが、トレードペーパーバック以来の「発明」ではあろう。本のサイズは、表面だけ大きくなるのではなくて、厚みも出る。ということは重くもなる。コストも高くなるはずだ。なぜこういうことをするのか。


 あるいは Kindle iPad への対抗ではなのか。判型を近づけ、字のサイズも大きくする。


 紙の本はハードカヴァーが図書館向けなどの特殊なものに限られ、ペーパーバックと eBook が通常のリリース形態になると予想しているが、こういう試みがされるということは、それだけペーパーバックの売上げが減っているのだろう。



*新しく買った伝聴研の DAC がデジタル入力しかないので、MacBook Pro から光でつなぐ。すると、システム環境設定>「サウンド」で「デジタル出力」にしていても、プレーヤーで再生を始めると「AirPlay」に切り替わってしまう。Audio MIDI 設定でも AirPlay に出力が固定されてしまい、内蔵出力に切り替えることができない。Wi-Fi を切ると「AirPlay」は消えて「デジタル出力」だけになるが、ネットにつないだまま再生をしたい時には不便だ。Audirvana Plus では出力が切り替わると再生も切れてしまう。音も違う。AirPlay をオフにする方法がわからず、さんざん探しまわって、AirMac Express 本体にスイッチがあることに気がついた。AirMac ユーティリティのベースステーション設定に AirPlay のタブがある。心覚えのために書いておく。



*新 iPod touch のストラップはすこぶる便利。むしろ薄くなって、ストラップが無いと、本体をとりあげにくい。この辺、やはり使い勝手をいろいろ試してみた結果なのだろう。



*それにしても、われわれはいったいいつから、難問を前にして「逃げる人」になったのだろう。放射能の影響をできるだけ軽いものとみなそうとする人たち。原発映画という企画と聞いて「蜘蛛の子を散らすように逃げだした」人たち。ひたすら「安心」を求めるならば、かえって「安全」は得られないとわかっているのも「理屈の上」だけなのだろうか。その姿を見ていると、黒船来航後の幕府が髣髴とされてくる。(ゆ)


Audirvana Plus の公式サイトの FAQs の邦訳です。おかしなところがあればご指摘ください。


1. Lion で使えるのか?
    もちろん使えます。
    
    ただし 10.7.3 現在、Lion はインテジャーモードをサポートしていません。またこの機能が今後復活するのかどうかに関して、Apple からは何の情報も出ていません。インテジャーモードの音質で聴きたい場合には、Snow Leopard のパーティションを残して、そこからブートすることを切に薦めます。
    
    次期ヴァージョンの 1.4 でこの件の解決策を導入します。「ダイレクトモード」です。ダイレクトモードは CoreAudio をローレベルのレイヤーも含めて、完全にバイパスします。ですので音質がさらに良くなるだけでなく、隠されているインテジャーモードも復活します。


2. CPU の赤ランプが点滅してドロップアウトが起きるけど、これはなぜ?
    主な理由はメモリのスワッピングです。再生中のバッファがディスクにスワッピングされているわけです。

    スワッピングが起きるのは再生しているファイルを読み込むのに十分なメモリの空きが無いためです。十分な空きを確保するためにはメモリ食いのアプリ(たとえば Safari)を終了させるか、Audirvana Plus の環境設定で「最大オーディオ・バッファ・サイズ」を減らします(User Preferences > Audio System > Maximum memory allocated for tracks pre-load)。


3. 毎秒3〜10回、カチカチ音がするんだけど。
    使用されている Mac が2008年末以前に発売されたモデルではないですか。それらのモデルでは USB ポートのパワー・サプライに問題があり、少数ながら正しく送られないサンプルがあります。これらのサンプルは音声信号としての値ではなく、16,000サンプル毎に値が0にされます。これはインテジャーモードの時だけ起きます。これがカチカチという音として聴こえるわけです。旧いモデルでインテジャーモードを利用したい場合に一番良く使われるのは、外部電源を備えた USB ハブを Mac と DAC の間にかませることです(もちろんハブには DAC だけつなぎます)。


4. iPad/ iPhone のリモコンで再生を操作する方法はあるの?
    iPad/ iPhone 用の Apple Remote App で iTunes の再生をリモコン操作できます。Audirvana Plus を "iTunes integrated mode" にすれば、iTunes を通じて Audirvana Plus をリモコン操作できます。このモードでは iTunes は Audirvana Plus のリモコンとして機能します。

    iTunes 単体では認識できないフォーマットのオーディオ・ファイル(FLAC、cue sheet、DSDなど)でも、Audirvana Plus の "Add Files to iTunes" メニューを使えば、サイズの小さなプロキシ・ファイルが作られ、iTunes のデータベースにトラックが現れます。そこで iPad/ iPhone の Remote App で操作できるようになります。


5. 1個のライセンスで何台のコンピュータにインストールできるのか。
    EULA にしたがい、「ユーザが所有し、専用に使用しているもう1台のコンピュータにインストールできる。ただし、2台めにインストールしたソフトウェアをメインのコンピュータにインストールしたソフトウェアと同時に使用することはできない」。


    ついでながら "iTunes Integrated Mode" と "Add Files to iTunes" の使い方を書いておきます。例によって Mac のアプリはあちこち押してみれば使い方はわかるんですが、念のため。
    
    Audirvana Plus(以下 A+ と表記)を最初に立ち上げた段階では、メニューの "iTunes Integrated Mode" はチェックされていません。これをチェックするとその下に "Add files to iTunes..." のメニューが現れます。また iTunes が立ち上がっていなければ、自動的に立ち上がります。
    
    注意すべきは、"iTunes Integrated Mode" をチェックしたまま A+ を終了させた(または稀に強制終了した)場合、次に A+ を立ち上げた時に、iTunes が立ち上がっていなければ、やはり自動的につられて iTunes も立ち上がることです。
    
    小生のように外付けのHDにライブラリを置いている場合、外付けをつないでおかないと iTunes のライブラリを置く場所の設定がデフォルトにもどってしまいます。周知のこととは思いますが、念のため。
    
    "Add files to iTunes..." をクリックすると別ウインドウが開きます。
    
    一番上に "1. Select the tracks to add to iTunes" があります。
    iTunes に加えたいトラックを選択します。
    
    その下のスペースに加えたいファイルを Finder などからドラッグ&ドロップします。cue sheet も受け付けられます。ドラッグ&ドロップをしたくなければスペースの下の "+" マークをクリックするとダイアログが出ますから、そこで加えたいファイルを選択します。スペース内のトラックを選択して"−"マークをクリックすれば、スペースから削除されます。
    
 ここで注意を一つ。英語や日本語だけを使う分には気にする必要はありませんが、世界各地の言語を使う場合、特殊アルファベット、アクセントやウムラウトや、山形記号や、とにかく上下に何か付いたアルファベットを使う場合、A+ から iTunes ライブラリに追加すると iTunes 側で文字化けすることがあります。これはどうやらキーボード操作で特殊アルファベットを入力すると文字化けするようです。例えば "US" キーボードで Option+E を押してから "A" を押すと、上にアクセントがついた "a" が入ります。こうして入れた文字は A+ を通すと iTunes で文字化けします。無論 iTunes 側で修正できますが、それがめんどうだというときは、「文字ビューア」を使います。ここから一字ずつ指定して入れた文字は化けません。

    次に "2. Select the quality of the proxy files created for iTunes"。
    プロキシ・ファイルのクオリティを選択します。デフォルトでは左端の "Proxy only No Sound" になっています。この位置だと作られるプロキシ・ファイルはオリジナルのオーディオ・ファイルの位置やタグ情報、ジャケットなどだけで、音は入っていません。
    
    矢印を右側に移すとプロキシ・ファイルに音も入ります。iTunes を立ち上げなくても、A+ だけでトラックの内容が確認できるわけです。右に行くほどプロキシ・ファイルの音質も良くなるわけですが、当然プロキシ・ファイルのサイズも大きくなるわけで、プロキシ・ファイルを作る意味はなくなるでしょう。何らかの必要がなければ、デフォルトのままで良いはずです。
    
    なお、デフォルトの音無しの場合のプロキシ・ファイルのサイズは埋め込むジャケットの画像ファイルのサイズに左右されるようです。
    
    次に "DSD converted PCM files sample rate:" とあって、その右にメニューがあります。iTunes Integrated Mode では DSD ファイルは PCM に変換されますので、その際のサンプル・レートを選びます。使っている DAC の能力に合わせるのが適当でしょう。
    
    なお、iTunes Integrated Mode ではない、A+ 単体では DSD のネイティヴ再生も可能だそうです。ぼくは DSD ネイティヴ再生のためのハードウェア環境を揃えていないので、使ったことがありません。不悪。
    
    "3. Select the location of the proxy files:"
    プロキシ・ファイルを置く場所を選びます。
    
    デフォルトではホーム・フォルダの Music フォルダの中に AudirvanaProxy フォルダが作られ、この中にプロキシ・ファイルが作られます。プロキシ・ファイル・フォルダはどこに置いてもかまいません。ただ、後で動かすとプロキシ・ファイルを全部作りかえなければなりませんから、デフォルトとは別にする場合はよく考えて決めるのがベターです。

    また、ここに小さな文字で書いてあることは実はたいへん重要です。
    
    iTunes の環境設定の「詳細」タブの上の方、
    「"iTunes Media"フォルダを管理」
    と
    「ライブラリへの追加時にファイルを"iTunes Media"フォルダにコピーする」
    のチェックをはずしておいてください。
    
    これをはずさないと A+ で iTunes のライブラリにトラックを追加する機能が使えません。
    
    当然、「iTunes に自動的に追加」フォルダは使えません。
    
    一方、A+ で iTunes に加えるファイルはどこに置いてあってもかまいません。ただし、A+ で追加した後で移動したり、ファイルを含むボリュームやフォルダの名前を変えたりすると、iTunes が認識しなくなります。A+ を通じて追加をやりなおす必要があります。
    
    さて、準備ができたら、"4. Launch the creation process" の下にある "Start" ボタンをクリックします。ボタンの右側に進行バーが現れます。作業が終わるとバーが消えます。
    
    iTunes に移って、追加を確認します。タグ情報を編集したければ、普通に iTunes 上で編集できます。ただし、iTunes での変更はプロキシ・ファイルに保存されるので、追加されたオリジナルのサウンド・ファイル本体に含まれる情報は変更されません。そちらを変更したければ Tag や MediaRage などのメタ情報エディタを使います。cue sheet は XLD で編集できます。
    
    後で A+ を通じての追加をやりなおす場合、プロキシ・ファイルが残っているとうまくいかない場合があるので、古いプロキシ・ファイルを Finder 上で削除してからやりなおす方がベターです。最新版(1.3.9.9)では プロキシ・ファイルの位置を指定するウィンドウの下にチェックボックス付の一文があります。これはすでに同名のプロキシ・ファイルが存在する場合、書き換えをせずに、ファイル名を変えて、保存するオプションです。
    
    iTunes Integrated Mode ではもう一つ、設定する要素があります。
    
    A+ の Preference(環境設定)で右端の "iTunes" タブをクリックします。
    
    上に
    "General Optimization"
    全体的な最適化
    下に
    "Sound Quality Optimization at the expense of convenience functions"
    便利な機能を犠牲にしてもっと音質を良くする最適化
    があります。
    
    上の
    "Deactivate completely iTunes own playback"
    は iTunes 自体の再生機能を完全に遮断します。その下の小さい "Note" にありますが、iTunes Integrated Mode で再生する場合は必ずチェックを入れてください。
    
    下の二つのチェックボックスの上の方
    "Deactivate volume control by iTunes"
    は iTunes による音量操作を遮断します。
    
    下の方
    "Deactivate play position control by iTunes"
    は iTunes の再生位置操作を遮断します。
    
    全部にチェックを入れるのが音質はベストになります。が、下の二つをチェックすると音量や再生位置の操作には iTunes から A+ に移行しなければなりませんから、その分、不便にはなります。
    
    一番下に小さく書いてあるのは、ここでの変更は次の再生の時から有効になる、ということです。
    
    なお再生の音量操作方法は A+ の Preference の左から4番目 "Audio Volume" タブで設定します。
    
    上に
    "Volume control type:"
    とあり、右に
    DAC only
    DAC if available, else Software
    Software only
    の選択肢があります。
    
    一番下にすると、iTunes Integrated Mode では iTunes と A+ のどちらでも操作でき、"iTunes" タブで iTunes の音量操作を遮断すると A+ だけで操作できるわけです。
    
    真ん中では DAC に音量ダイアルが付いてなければ、iTunes か A+ かで音量操作をします。
    
    "Audio Volume" タブの下の方
    Max. volume level:
    は最大音量の制限で、デフォルトでは100%すなわち0dBです。DAC に音量ダイアルがある場合は、ここをデフォルトのままにしておいて、DAC で操作するのがやりやすいでしょう。
    
    
    だいたい、こんなとこですかね。

 それと、iTunes との連携で iTunes から再生する場合と、A+ 単独でプレイリストから直接再生する場合では、音が違います。ぼくは単独の方が良いと思います。
    
    Decibel なんかも時々使いますが、A+ での再生音はベストと思います。Mac用高音質再生ソフトをどれか一つ、というなら Audirvana Plus が第一選択肢でしょう。

 フリー版もあります。フリー版には iTunes Integrated Mode と iZotope のオーディオ・フィルタ(これが肝の由)がありません。(ゆ)
2012-10-19 rev.
2012-11-11 rev.

BitPerfect 関連の情報を求めてこのブログに来られる方が多いようですが、ぼくはどちらかといえば Audirvana Plus を薦めます。現在公開中のベータで実現された機能で、Audirvana Plus ではほとんどあらゆる種類のサウンド・ファイルを iTunes で管理しながら、再生は Audirvana Plus で行うことが可能です。つまり、FLACMonkey's Audio などのファイルも生のままで iTunes 上で管理できます。iTunes でタグ情報の編集などもできます。
    
    このメリットはハイレゾ音源を含む FLAC を Audirvana Plus でそのまま再生しながら、iTunes でデータベース化できること。BitPerfect はあくまでも iTunes の再生音の改善ですから、FLAC は ALAC や AIFF など iTunes が扱えるフォーマットに変換しなければなりません。
    
    また、Audirvana Plus は個々の FLAC ファイルだけでなく、cue シートも受け付けますから、リッピングしたもの全体のファイル・サイズをより小さくもできます。ちなみに、個々のトラックをはじめから分けるよりも、音源全体を一つのファイルにして cue シートで分割する方が音が良い、という話もあります。
    
    時々、Audirvana Plus が受け付けない cue シートがあります。分割するファイルの指定がされていないものらしく、XLD でこれを開くと、分割対象ファイルを指定しろとダイアローグが開きます。指定すると分割用のウインドウが開きます。ここで分割せずに、メニューから「cue シートを保存」を選び、名前を付けて元のフォルダに保存します。新たに作った cue シートは Audirvana Plus で受け付けられます。
    
    この時、XLD 側でメタデータを編集しておくと、それが新たな cue シートに反映されます。
    
    デメリットは iTunes ライブラリのフォルダとファイルを手動で管理する必要があること。iTunes の「ファイルをライブラリにコピーする」と「ファイルとフォルダを整理する」のオプションを切る必要があるため。
    
    Audirvana Plus はこの機能をプロキシ・ファイルを作ることで実現してます。プロキシ・ファイルのフォルダはどこに置いてもかまいませんが、フォルダの移動の追跡まではできないので、移動する場合はあらたにプロキシ・ファイルを作る、すなわち Audirvana Plus 経由で iTunes にファイルを追加する必要があります。
    
    また、元のサウンド・ファイルを移動した場合にも、プロキシ・ファイルを作りなおす必要があります。
    
    外付HDにライブラリや FLAC ファイルを置いている場合は、プロキシ・ファイル・フォルダの位置はあらかじめよく考えて決めるのがベターです。
    
    もっともこのあたりは今後のヴァージョン・アップで改善される可能性はあります。
    
    もう一つのデメリッットは iOS 機器との連携。今のところは FLAC など、iOS のミュージック・プレーヤーで扱えないファイルは扱えるプレーヤーを iOS 機器側にインストールして、それで再生するしかありません。
    
    もっともiOS用には Golden EarFLAC Player のような優秀なアプリがあるので、デメリットはかなり帳消しになります。使い勝手では FLAC Player ですが、音は Golden Ear の方が良い、とぼくは思います。
    
    価格は Audirvana Plus の方がずっと高いですが、それでも十分リーズナブルですし、Audirvana Plus ではハードウェアなどの条件さえ揃えれば DSD のネイティヴ再生も可能になりますから、将来性を考慮しても、こちらの方が「お買い得」でしょう。(ゆ)

iTunes での音楽再生を別次元の音質にしてくれる BitPerfect が Ver. 0.30 になってパフォーマンスが格段に改善されました。AppStore で450円。
    
    これまでは音は良いんだけど、再生中音が跳んだり、数秒前にもどったりすることが頻繁で、常用する気にはなれなかったんですが、今回のヴァージョンではぼくの環境では今のところ、スムーズに再生されてます。
    
    ぼくのところは MacBook Pro Early 2011 + MacOS X 10.7.1 + iTunes 10.4.1。メモリはデフォルトの 4GB。ライブラリはUSB接続の外付け2TB HDD に入れてます。再生中はなるべく他のアプリは立ち上げないようにしてます。それと再生中は iTunes で他の作業はしません。まあ、あまりそういうことをする人はいないでしょうが。
    
    こうなると、音の良さと iTunes の使い勝手の良さが両立して、他のプレーヤーが霞んできます。
    
    特筆すべきは ACC や MP3 の再生音の良さです。昔、CDからリッピングしたままの 128Kbps の ACC でも、こんな音が入っていたのかと驚いたり、いい音だなあとうっとり聴きほれたり、何もかも忘れて聴きいったりすることが屡々。かつては iTunes のリッピングのデフォルトが 128kbps の ACC でした。実を言えば、CD を直接聴くのをやめて、iTunes に移行することに決めたのは、デフォルトのフォーマットが MP3 から ACC になった時で、その音の良さにこれなら十分と思ったからでした。
    
    その後、ロスレスの音に慣れるとやはり ACC からはだんだん離れて、リッピングもすべてロスレス以上、XLD を使うようになってからは flac にしてます。
    
    それが BitPerfect を通じて聴く128ACC は下手なロスレスにも負けない。そりゃ、良質の録音をじっくり聴き比べれば違いはわかりますが、少くとも生楽器の小編成のアンサンブルやヴォーカルや楽器のソロなどでは、256kbps VBR の LameMP3 であればそれ以上何を望むのか(笑)。256の VBR は現在の iTunes でのリッピングのデフォルトでもあるし。ロスレスに比べてファイル・サイズはぐんと減りますから、ライブラリが少々膨れても、HDD を頻繁に増設しなくてもすむ。何より手元の CD をあらためてリッピングしなおす手間から解放されます。なんだかんだで溜まってもいるので、とてもやる気になれないでいたのでした。
    
    むしろ、DAC やアンプ、ヘッドフォン、イヤフォンなどをある程度整えることに気を使った方が良いとも思えます。
    
    ちなみにぼくの今のハードは MacBook Pro> JAVS nanoV> GoVibe Peak> HiFiMAN HE-300 または Chroma MD1。MacBook Pro と nanoV の間は nanoV 付属の USBケーブル。nanoV と Peak の間はベルデン88760のミニ→ RCAペア
    
    ロスレス以上のファイルで音が良いのは当然なので、何度も書いているように、MP3 や AAC がネット上のデフォルトである以上、こうした圧縮音源もちゃんとした音で聞かせてくれないで、PCオーディオでござい、と言われてもね。MP3 でしか配布されていない音源も少なくありません。
    
    ネットやコンピュータ用音源のファイルのデフォルトが、例えば DSD になればまた話は別ですが、その時には PCM を前提としている今の DAC などは戦艦大和以上の無用の長物、お払い箱にするしかないでしょう。ですからやはり DAC にウン十万もかける気にはどうしてもなりません。せいぜいが5万以下、まあ3万までは許せる、できれば1万以内。
    
    高価なハードは圧縮音源もちゃんと良い音で聞かせてくれるのでしょうが、そのためにコンピュータ本体以上のカネを出せというのもいささかムリがあります。だいたいオーディオの世界は価格と性能(と音質)は比例しない、というのが昔からの法則ですし。
    
    その点では Schiit Audio から今月末発売予定の Bifrost はちょっと面白い。DAC オンリーですが、将来的にカードの差し替えでアップグレードができるようになっている、というもの。価格も USB入力抜きで 350USD で、今なら送料入れても3万を切ります。D/A チップが旭化成製で32bitというのも、珍しいし。
    
    なお、ここで「良い音」というのは、聴いていて気持ちが良く、何時間聴きつづけても疲れず、飽きず、どんどん音楽が聴きたくなる、楽《らく》な音、というほどの意味です。「楽」というのにはいわゆる脳内変換が必要ないということも含まれます。良い生演奏に近く、より自然な、バランスの良い音。切れば血が出るような音。ハイスピードでレスポンスの良い音。重低音などは問題外。だいたい本物の低音は羽毛のように軽いものです。ドンシャリではなく、どちらかと言えばカマボコでしょう。つまりフラットに近いという意味です。
    
    フラットというのは何もすべての周波数が真っ平らというのではありません。人間の聴覚はもともとカマボコ、つまり中域が最も良く聞こえ、低域と高域はそれほど聞こえない。この曲線に沿ったものがフラットです。計器などで計ると真っ平らになっているようなら、ドンシャリになるわけです。
    
    むろん個人差がありますし、年齡によっても変わります。年をとるとまず高域が聞こえなくなります。ですから、老人にとって気持ち良い音は若者には高域がキンキンしすぎるように聞こえたりします。
    
    当然これはぼくにとって良い音なので、聴く音楽によっても良い音の内実は変わります。ぼくが聴いているものはだいたいは Last.fm にスクロブルしてます。
    
    
    BitPerfect の基本的な使い方を書いておきます。
    
    立ち上げるとメニュー・バーにアイコンが出ます。常駐ソフトというんでしょうか。クリックして "Launch iTunes" で iTunes を立ち上げます。この順番で立ち上げないと BitPerfect の効果が出ません。
    
    出力装置は Preference> General で指定します。Integer Mode は Lion では使えないので、ぼくははずしてます。チェックを入れていると、音飛びなどの症状が出ることがあるようです。
    
    Preference> Sound でアップサンプリングなど指定できますが、アップサンプリングにチェックを入れるとぼくの環境では音がぶつぶつに切れてしまって、使いものになりません。また Ver. 0.29 では "Output in max bit depth" を外したら、音飛びなどの症状が減りました。0.30 では入れていてもスムーズ再生です。
    
    BitPerfect をかませることで iTunes の反応が鈍くなる場合には Preference> iTunes で "iTunes Response Speed" を "Fast" 側にスライドさせると治ることがあるそうです。ぼくのところでは特に鈍くならないので、試していません。デフォルトのままです。
    
    BitPerfect は再生だけを iTunes から「横取り」します。他の機能には触れませんし、iTunes そのものを変更することもありません。
    
    開発者主宰のフォーラムはこちら

    公式ブログはこちら

    Mac での再生音を良くするコツの一つ。Finder を落とします。Finder を終了させるには TinkerTool などを使います。(ゆ)

Mac OS X 10.6 Snow Leopard    午後1番で届き、すぐにインストール。MacBook Core 2 Duo 2.2GHz、メモリは4GB。「あと1時間1分」と出て、ゲっとなるが、例によって実際にはそんなにかからない。40分ぐらいか。途中で一度自動で再起動したのでもう終わったのかと思ったら、それからまた30分ぐらいかかる。

    トラブルらしきものなし。唯一、最終的に再起動してデスクトップが出て、設定アシスタントが起動したところで、ソフトウエア・アップデートが立ち上がる。もうアップデータが出たのかと思ったら、Jamming だった。使っているもののなかではこれだけが PowerPC 用のままなので「Rosetta をインストールしますか」と訊かれる。「はい」をクリックするとインストールがはじまり、終わると Jamming が無事起動。問題なく使える。

    「アクティビティ・モニタ」を見ると、64ビットで走っているものは表示がつく。今回は見た眼は大きく変わらないが、たしかにどことなくきびきびしている。今書いているエディタの mi は64ビットではないが、やはりどことなくきびきびしている。Flock も64ビットではないが、描画などは格段に速くなっている。サイトによっては瞬時に出る。を、iTunes が64ビットではないぞ。
   
    それにしても、このパッケージの雪豹(であらふ)の写真は誰がいつどこで撮ったものかしらないが、すばらしい。(ゆ)
続きを読む

    MacBook に MacOS X の Security Update 2009-001 と Java for MacOS X 10.5 アップデート 3 をかける。

    自動的に再起動したので、メール・チェックしようとしたら、Mail が異常終了してしまう。何度やってもだめ。

    情報が無いか調べようと、ブラウザを起動したら、これまた異常終了。Firefox も Safari もだめ。

    茫然とするが、家族用の iMac では問題が無いので、気をとりなおして、もう一度再起動してみる。今度はOK。

    うーむ、こういうのは初めてだが、どこがおかしいのか。(ゆ)

2009-02-14 追記
    以前警告が出ていた Safari と Omni にみつかったセキュリティ・ホールはこのアップデートで対応された由

Mac OS X Leopard 上で走っている Safari 最新版にかなりやばい脆弱性が発見されたことは少し前に報道されていますが、Apple がフィックスされた版を配布するまで、暫定的にこの脆弱性を回避する方策は日本語でまともに紹介されていないようなので、書いておきます。

この方法は脆弱性の発見者が自分で発見して、サイトに載せています

1. RCDefaultApp をダウンロード、インストールする。
    これは preference pane で、日本語化されています。
2. 「システム環境設定」を開き、「デフォルト・アプリケーション」をクリック。
3. 「URL」のタブを選択。
4. 左側の欄で「feed」を選択。
  右側の「デフォルト・アプリケーション」が "Safari" になっているはずなので、これを他のアプリケーションに変更するか、「なし」を選ぶ。
5. 「feeds」と「feedsearch」の URL タイプでも同様にする。

なお、この脆弱性が該当するブラウザは Safari と OmniWeb で、Firefox, Camino, Opera は大丈夫だそうです。

Windows 版の Safari でもやばいですが、こちらは他のブラウザを使うことで回避できるとのこと。


2009-02-14 追記
    Apple Security Update 2009-001対応された由

 やはり iTunes は音が悪い。リッピングの音が悪いから CopyTo を使っているわけですが、再生も良くない。やはりよけいな機能が付いていると、音が悪くなるのでしょうか。

 一噌幸弘&しらせの新作《よしのぼり》を聴いていて、どうも音がおかしい。タブラと和太鼓が、別室で鳴っているような案配。

 モノは試しと、CogToolPlayer で聞いてみます。ともにフリーウエア。Mac OS Xにはウインドウズ用の foobar 2000 のような、決定的なプレーヤーはまだありません。

 ToolPlayer は 24bit/96KHz の FLAC をサポートする新顔ですが、プレイリストがありません。いくら何でもこれは不便。もっともこのソフトの目的は、エフェクトやイコライザを使って音を遊ぶ方向らしい。音は明らかに iTunes より上。

 Cog は古株。シンプルで、必要十分な機能。音はどうやら ToolPlayer より上。ただし、普通のCDまでのサポート。

 iMac では大丈夫なのですが、なぜか MacBook では ToolPlayer が使えません。立ちあげるとすぐ落ちてしまいます。しかたがないので、Cog を使いますが、そうそう、このアルバムはこういう録音でしょう。チェロの弦のかすれ具合。和太鼓の残響。ゲムスホルンのふくらみ。うーん、凄い音楽だ。

 やはり iTunes はデータベースと iPod との接続、管理用で、再生はこちらですなあ。(ゆ)

 まあ KSC 35 を K701 とまったく対等にタメを張るというのは言いすぎだったかもしれません。やはり、厳然たる違いはあります。ただ、Magnum を通すと KSC 35 がまことにのびのびとうたってくれるので、ついついそう言いたくなってしまいます。

 Magnum で大喜びしていたところに、さらに思いがけず強力な助っ人が現われました。Mac 用 CD リッピング・ソフト CopyTo です。iTunes で取り込むよりも、音が良くなります。

 上記サイトの「開発の経緯」にありますが、もとは iTunes ではなく、Finder で音楽CDをコピーすると、音質が良くなることが始まりでした。iTunes は曲情報などのメタタグを付けるために、音質が劣化するらしい。次に Finder を終了して取り込むとさらに音が良くなることが発見されます。Finder を落としながら、iTunes を使わずにCDをとりこむにはどうすればよいか。答えは Terminal でした。ターミナルで UNIX のコマンドを打ち込めば、Finder と同じことができます。そこで素人にも使いやすいように作られたのがこのソフト。しかも、作ってみたらターミナルのコマンドでとりこむより音が良くなった、というおまけつき。

 フリーソフトです。Mac を使える方は試してみてください。まるで別物になります。できるファイルは AIFF です。iTunes では取り込む際にサンプル・レートを 48 KHz にアップ・サンプリングできます。この方が通常の 44.1 KHz で取り込むより音が良くなることがあります。CopyTo で取り込んだ AIFF は当然 44.1 KHz のサンプリングですが、iTunes 48 KHz で取り込んだものよりも音は良いと思います。

 AIFF のままではサイズが大きすぎる場合には、iTunes に読みこんで Apple ロスレスに変換しても、音質の良さは保たれます。つまり、iTunes で読みこんだ AIFF から変換または直接 Apple ロスレスとして読み込んだものよりも、段違いに音が良くなります。

 CD音源でここまで音のエネルギーを感じられたのは初めてです。LPのエネルギー感とはまた違いますが、これを聞くと、今まで聞いていたCDの音がどこか虚ろに思えてきます。ようやくCDの本当の実力が現われてきた感じです。LPの時も散々言われたことですが、CDもまだまだ入っている音がすべて取りだされていないのでしょう。CopyTo で取り込んだ音を聞いていると、SHM-CD やガラス製CDのように、CDの板の素材を云々することは、やはりまだ早いとも思えてきます。

 欠点はタグをマニュアルで付けなければならない、つまり曲情報などをいちいち入力しなければならないことです。ここに書かれた方法を使うと多少楽になります。

 RAMdisk で CopyTo を使うとさらに音質が上がるとサイトにありますが、ひょっとすると、まだまだCDからの音質を上げる可能性がありそうです。

 それにしても、テクノロジーというのは、玄妙なものでもあります。自然科学よりも人間が左右できる部分が多いようにも見えるだけ、さらに玄妙さが増すようでもあります。むしろ、とりあえず望ましい結果が出るならば、「原因」「理由」の解明は棚上げにしてゆきますから、テクノロジーとは畢竟「魔法」の言い換えにすぎないのでしょう。CDの縁を蛍光緑に塗るのも、静電気を消すのも、MacOS X の Finder を落とすのも、RAM disk を使うのも、みな「おまじない」「呪文」というわけです。

 というわけで、Magnum と CopyTo のおかげで、もうやたらめったら音楽が聞きたくなっているのでありました。(ゆ)

 Jedit X がヴァージョン・アップしたのだが、βの時からどうもおかしな振舞をする。タブ表示にすると、タブを移動しても書類情報が更新されなかったり、AppleScript のツールがうまく動かなかったり、ブックマークの全部選択がキーボードでできなかったり。はてはブックマークをコピペすると、全部一行につながってしまう。メーカーに問い合わせても、再現されないので、対策もたてようがない。

 ということでしばし Jedit X は諦め、mi に乗り換えてみる。フリーウエアだし。『クラン・コラ』はずっと Jedit X で作っていたので、はたしてうまくできるか。機能的にはブックマークだけが代替機能がない。これは詳細目次を作るのに使っていた。まあ、どちらにしても手作業になるのは変わらないから、新規書類を作って、そこへドラッグ&ドロップすればなんとかなるだろう。

 Mac 用テキスト・エディタとしては LightWayText が今年中にメジャー・ヴァージョン・アップを予定しているのが楽しみ。EGword が無くなったので、縦書きをサポートしているのはあれだけになってしまった。AppleWorks はかろうじて縦書きができ、印刷もできたのだが、Pages はダメ。

 フリーウエアでは mi と BBEdit の簡易版 TextWrangler がある。TextWrangler はさすがに高機能だが、日本語では行末がそろわない。途中で強制的に折れて表示される。

 ついでながら AquaSKK はだいぶ手になじんできた。親指シフトと同じく、よく手になじむ。文節の切れ目を指定するだけで、コントロールがよく効く感じがする。勝手におかしな誤変換をされないのはストレスがかなり軽くなる。やはりできるだけシンプルな道具を使いこなすことが快感につながるのだろう。画面上で文章を書いたり、考えたりするのが、かつてよりも楽しくなっている。気がつくと、MacBook を開いて、なにか書いている。SKK だと確かに書いている感覚で、打ち込んでいるのとは違う。

 今月は久しぶりに原稿の集りがよく、読物篇の分量がふくらむようだ。

 雨が降らないうちにと、郵便局と公民館に行く。郵便局ではアマゾン・マーケット・プレイスで売れた本の発送。公民館は市立図書館から借りた本の返却と受取り。往復の BGM は Badume's Band の《ADDIS KAN》。エチオピア・ポップスをやるブルターニュ人のバンド。ブルターニュのあの熱さはそのままに、良いあんばいに脱力している。なんとなく敬遠していたのだが、聞いてみれば、いーじゃん、これ。(ゆ)

 確定申告の季節となり、計算のために昨年のファイルをコピーして iWork '08 の一角 Numbers で開こうとしたら落ちる。100%落ちる。表計算書類は全部アウト。AppleWorks の表計算書類も開けるとアップルのサイトでは謳っているぞ。AppleWorks のワープロ書類は Pages で開けた。その際、「警告」が出る。使われているフォントがないよ。それはそうだ。システムで使うフォントが変更になっているのだから。まさか、これが原因ではないよな。

 公式サイトのディスカッション・フォーラムで質問したが、はかばかしい返事は得られない。先日も思いかえしたことだが、パソ通のニフティの Mac 部屋はすごかった。Mac のことなら何でも知っていて、しかもど素人相手に辛抱強く教えてくれる人たちが集結していた。トラブった時にはあそこを見れば、まずたいていは解決したものだ。単なる解決法だけではなく、原因のつきとめ方まで、懇切丁寧に教えてくれた。あの人たちはどこへ行ってしまったのだろう。

 それでも Pacifist というパッケージ・ファイルの中身を見られるソフトを教えられたのは収穫。家の中をあさると、古い iBook のインストール・ディスクが出てきた。Pacifist で覗いたら AppleWorks 6.2.9(最終版)が見えた。そのままドラッグしてコピーに成功。Intel MacBook でもちゃんと起動し、昔の書類も開ける。

 それにしても、原因はいったい何なのか。それがわからないことの方が不安。

 午前中、市役所へ行き、住基カードの暗証番号を再設定。1年に1度電子申告の時しか使わないから忘れる。それにしても電子申告が増えれば、税務署の人員は余るだろう。年度末が近づいて、窓口は騒然。

 朝刊に道路特定財源の特集記事。アメリカの高速道路はタダであることが比較に出ている。この国ではガソリンに上乗せされて徴収された税金で作られた高速道路を走るのに、さらに高い料金を払わされている。やはりわが国の民衆は人が好い。この半世紀、なんだかんだ言ってまず外国と戦争も起こさず、内乱や大規模暴動も起きずにやってこれたのは、このお人好しのおかげではあらふ。誉むべし。

 一方で、わが国音楽文化の貧しさは高い高速道路のせいでもある。アメリカでもヨーロッパでも、ミュージシャンたちはヴァンに楽器とCDなどの売り物を載せ、自分で運転してツアーしている。会場は公民館や小さなホール、パブの二階。ハウス・コンサートも盛んだ。宿はファンや友人の家。それができるのは、高速も含めて、道路にはカネがかからないためだ。リスナーの方も、200キロぐらい、平気で車をとばしてライヴを見にゆく。

 わが国では道路も鉄道も移動コストが高すぎるから、貧乏人は動けない。歩くか走るか自転車でどこまで行けるか。誰もかれも東京に集まりたがるのは、そのせいもあろう。山手線の内側なら歩いて動ける。もちろん、一度東京に入ると動けなくなる。生活環境がどんなに悪化しても、役人どもにいかに絞りとられようと、脱出は思いもよらない。

 かくて東京は際限なくヒトとモノを呑みこみつづけるであろう。当然内部での圧力は高まってゆく。宇宙空間の一点に引力で集まるガスと同様、圧力が高まると熱が生じる。やがて中心の熱が臨界を超えると核融合反応が始まり、恒星が誕生する。東京が恒星となって輝きはじめる日も近いと思われる。(ゆ)

 Dvorak のキー配列を確認しようとして
キーボードビューアを出そうとしたら
IM のメニューに無い。
システム環境設定を見ても、
そんなものは存在しない。

 ひょっとするとと検索してみると、ありましたね。
Leopard がプリインストールされているハードで起きる症状でした。

 ここがひっかかって、
そこからアップルのサポート・ページにとぶ。

 ターミナルでの作業だが、コピペで用はすむ。

Thanx! > tsunekithi さん

  MacBook Kro 初代がお亡くなりになった。

 先週火曜日の朝、
折りからリリースされた 10.5.2 のアップデートをかけようとしたら、
途中で止まってしまう。
ソフトウェア・アップデートで
「パッケージが壊れています。配布元に確認してください」
はないだろう。
ぶつぶつ言いながら、
ディスク・イメージ・ファイルをダウンロードしてマウント、
インストーラをダブル・クリック。
やはり途中で止まり、同じアラートが出る。
やむなくインストーラを終了して再起動すると、
いつまでたってもぐるぐる回っているだけで、
ブルー画面にならない。

 Leopard の DVD から起動して
ディスク・ユーティリティでチェックしても
ディスクには問題なし。
アーカイヴしてインストールしようとすると、
またまたパッケージが壊れていますのアラート。
壊れてるのはおまえのほうだろうとつっこみつつ、
クリーン・インストールも試すが、
案の定、おなじく途中で止まる。

 ここにいたってアップルのサポートに架電。
第一段階では手におえず、
上級者に代わる。
上級者がなかなか空かないので、
しばらくたってから電話してくれないかと言われるが、
こういう時はねばるにかぎる。
相手が出て、症状とこちらのおこなった処置を伝えると、
二つ提案があります、と言う。
2ヶ月でこれで4回目の故障なので
新品交換はどうか。
一も二もなく、同意。
1週間程度時間がかかるといわれても聞くものではない。

 昨年末、危なそうだと
3,1500円也をはたいて AppleCare を購入した甲斐があったというものだ。
いうなれば、3,1500円で179,800円の現行 MacBook Kro を買えたことになる。
まあ、故障とその対策に費した時間の分はカネには換えられないが。
AppleCare そのものは新機種に引き継がれるので、
古いハードの使用期間がマイナスになり、
保証期間はこれから約2年になる。
今度は計画的に保証期間が切れるか切れないかのところで
下取り、買い替えをするようにしよう。

 というわけで、
本日、めでたく新品の MacBook Kro Core 2 Duo 2.2GHz が到着。
iMac からデータ、アプリ、設定を FireWire で移行。
約30分で終了。
ソフトウェア・アップデートをかける。
まずは快適に作動中。

  ついでにトラックバックをいただいたウエブ・サイトの記事から
AquaSKK での全角空白入力もできるようになった。
ありがたや、ありがたや。

 全角の記号は「きごう」で変換すると出てくる。
よく使うものは適当な読みかたをつけて、
単語登録している。(ゆ)

という調査結果が、アメリカで出たそうな。

 言われてみれば、
なるほどわが編集部も全員Macユーザーであるし、
その他、編集部の周辺の音楽関係者も、
知っているかぎりではMacユーザーがダントツに多い。
先日もひとり、窓からMacに乗換えた。

 理由はいろいろ見当もつくが、
何よりも、Apple の連中が音楽が好きなのであろう。
こういうところは、知らず知らずのうちに
また、目立たないところで、
しかし決定的に
現れるものである。

 あえてつけ加えれば、
音楽でメシを食べている人間が、
必ずしも音楽が好きとはかぎらない。
音楽が好きでもない人間が生み出した
音楽や録音や再生装置は
世の中にゴマンとある。
楽器だってあるはずだ。

 一方、逆もまた真なりで、
ビル・ゲイツはデッド・ヘッドだそうだが、
そのかれが作ったものには、
音楽が感じられない。

 むしろ音楽が商売として成功するのは
例外なのだろうか。
iPod はやはり「奇跡」の商品というべきか。(ゆ)

 MacBook が再度の入院からもどってきました。

 一度ハードディスク交換されてもどってきたのですが、
箱から取り出して起動したらカーネル・パニック。

 急ぎの仕事があったので、
Leopard をクリーン・インストールして
1日作業した上で、
アップルのサポートに架電。

 再入院となり、
今度はロジック・ボードと
本体底部の交換でもどってきました。

 しかし、Mail や Safari が異常終了する現象が
あいかわらず起きてます。
Mail は送信途中で落ちることが多く、
そうすると妙な「幽霊メール」が「下書き」ボックスに殘ります。
こいつが削除できない。
いくら削除しても殘っています。
フォルダごと削除するしかありません。

 ハード面では今回、
かなり徹底的にチェックされている様子なので、
ソフト的な原因かもしれず。

 あやしいのは DVORAK キーボードにした時の ATOK。
親指シフトが効かないので、
やむをえず、少しでも楽をしようと、
DVORAK 配列を使っています。
しかし、いいかげん、システム側で親指シフトを
サポートしてくれないものか。
OS レベルでサポートすれば、
史上初でっせ>アップルさん

 この点、EGBridge は問題ないのですが、
Mail で少し文章量が多くなると
極端に入力速度が落ちるので、
Mail では使えません。
これは MacOS X 側の問題らしい。

 ということで、
例によって配信は1日ずれて、
明後日、21日になります。
不悪。


 いずれまた、
どなたかが Intel Mac での親指シフト化をやっていただけるだろうと
至極能天気に構えていて、
それまでは DVORAK でローマ字入力してます。

 こうなったら、SKKも本格的に試してみようかしらん。(ゆ)

 申し訳ありません、
てっきり今日が5日だと思い込んでいて、
配信が一日ずれました。

 急に寒くなって、
どうも調子がおかしいです。


 Macの調子もおかしくて、
Mac OS Xは「不動」といってもよいくらい安定していたんですけど、
Leopard 10.5.1 のアップデートは 10.2 以降では最悪かも。
こんなにカーネル・パニックが頻発するのは初めての経験。
スリープから復帰しようとするだけでパニックになられてはねえ。

 そりゃ、新規インストールすりゃいいんでしょうが、
これまでためこんだ「資産」というものがあって、
こちらとしてもやむをえず「上書き」インストールをしてるんだ。

 まあ、バグがあるのはしかたがないから、
はよ、ちゃんとしたアップデート出せや。(ゆ)

 ファイルメーカーの新しいパーソナル向けデータベース・ソフト
Bento の評価版をダウンロードして使ってみる。
Leopard 専用ときた。

 名前は「ベントー」である。
原語の表記もローマ字表記でそうなっている。
チュートリアルのムービーでも「ベントー」と発音している。
確か、ボツになった Apple のファイル・システムかなにかで、
この名前のものがなかったっけ。

 Apple は他にも日本語を使っていたと記憶する。
BBEdit の Bare Bones Software にも Yojimbo というソフトがある。
やはり日本語がかっこいいということになっているのか。

 インポート用のテキスト・ファイルのエンコーディングは Unicode にすること。
さもないと、日本語が文字化けする。

 その際のフィールド区切りはカンマ(「,」)じゃないぞ。
セミコロン(「;」)だ。
これがわかるまでに、苦労した。

 インポート用テキスト・ファイルはプレイン・テキストで、
拡張子を ".csv" にする。

 この評価版では、
文字列の置換ができない。
文字列のフォントが選べない。
インターフェイスでユーザの選択肢を少なくして、
ぱっと使えるようにしている。

 とりあえず、AppleWorks のデータベース機能の代わりにはなりそうだ。
多分、そのつもりで出してきたのではないか。

 いくらぐらいになるかねえ。
iWorks との釣り合いでいえば、5,800円。
ファイルメーカーの今の最低価格からすれば12,800円。
中間をとって、8,800円。(ゆ)

はやはりウチだけではなかったようで、
ここ数日、アクセス数がやけに増えてると思ったら、そのせいらしい。

 アップル公式サイトのユーザ・フォーラムでも、
頭から湯気が出ているコメント多数
ジャンル名だけではなく、
当然、変更年月日も変わるから、
それで管理しようとすると、おかしなことになる。

 そのフォーラムでは
 iTunes の「情報」で、日本語のチェックをはずす、
という解決法が出ているが、
日本語タイトルもたくさんあるから、
今度はそれが文字化けするのがこわくて、試せない。

 勝手に変更されたものを、手動で元にもどせば、
以後は変更されなくはなる、
とはいうものの、
ライブラリが7万曲を越えてると、
いかに IntelMac でも、
情報表示をクリックしてから
実際に情報のウインドウが出るまで数十秒かかるのだ。
いちいち、そんなことしてられっか。

 はよ、アップデート出せや、アップル、ぷんぷん(-_-#)。(ゆ)

 Mac OS X 10.5 Leopard が届いたので、MacBook Kro(初代)Intel Core Duo 2.0GHz にインストール。はじめ、所要時間3時間と出るが、実際には30分強で終了。デフォルトのインストールでは、設定の移行ややりなおしは一切不要。

 一番懸念していた親指シフトはあっさりOK。まったく何もせずに、これまで通り使用できる。というより、10.4.10 までは、再起動やログインしなおすと、システム環境設定で設定しなおさなければならなかったので、その手間がなくなった。ちゃんと自動的に Tesla が入っている。ひょっとするとアップルの方で、こういうサード・パーティ・ツールが使えるように組んでいるのだろうか、とすら思える。Xcode 3 で再コンパイル、ターミナルでファイル・コピーというのを覚悟していたので、正直、ほっとする。やってしまえばそんなにたいへんではないのだが、ふだん縁がないツールを使うのはやはりめんどい。

 Safari でも、あらたに機能がついた Mail でも RSS がまったく読めなくなるというトラブルが出ていて、モーレツに腹が立ったのだが、親指シフトがあっさり通ったのでとたんに機嫌が直る。

 Leopard は外見はあまり変わっていないが、細かいところでいろいろ使い勝手が良くなったり、表示が見やすく、あるいは美しくなっている感じがある。CPUは最新ではないが、全体の動作もよりきびきびしていて、快適。

 ホーム・ディレクトリに「ダウンロード」フォルダができ、メールの添付ファイルもブラウザでダウンロードしたものも、デフォルトではすべてここにまとまる。これまで自分で専用フォルダを作って指定していたが、デフォルトでこういうものがあるのは助かる。このフォルダはドックにも入っている。

 それにしても、今回の発売については、ごく普通のメディアが大々的に取りあげているのに驚いた。iPod 効果でMacそのものの売り上げも増えているそうだが、それ以上に Mac をめぐる風向きが変わっている。これまでは Mac はもう消えゆくのみ、とみなしていたのに。一台でウインドウズと両方使えるというのは、意外なメリットなのだろうか。アメリカの大学や学生の間ではもはや Mac がデファクト・スタンダードになりつつあるような気配だが、それが一般に広がるのも時間の問題か。(ゆ)

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